2008年11月12日
第2保護場所についてと今後の北九州エリアの活動についてのご報告!

現在の状況
私達の現状は、今まったくと言っていいほど身動きが取れない状態にあります。ハウスが福岡より唐津になり北九州までの距離も倍の距離となりました。ハウスを唐津に移動させた事で北九州エリアにて捕獲された多くの子の救助が出来ましたが、自分たち自身がエリアへ行く事はおろか仕事すらままならない状態が続いております。

ハウスを不在に出来る時間は1度に付き4時間〜5時間です。4〜5時間毎にハウスの子のお世話をしなければならない状態にあります。またその4〜5時間もハウスの子達が吠え続けているのでは?と気が気ではありません。

何かをきっかけに(人が通った・セールスが来た・体調不良の子が鳴いた等もろもろ)で1匹が吠えると全員がすごい勢いで吠え出し、その騒音とは皆様の想像を遥かに絶する物だと思います。

このままでは仕事が出来ず収入は減るばかりで借金は増加、またハウスの子達の里親さん探しにも力を注ぐ事が出来ません。と言う事は救助をすれば頭数は増えるばかりに加え、増す増す身動きが取れない状態になります。

現在のお家では、これ以上の騒音はこの静かな村では苦情へ繋がります。1匹でも多く里親さんを見つけてあげて幸せへの道へと送り出し、スペースを確保し、そして1匹でも多くの子を救ってあげたい。けれど…私達にはその時間もなければ、もう保護スペースも残っていません。そして私たち自身、体力の限界を超えてのお世話が続いており、今現在の状態ではこれ以上の救護活動は出来ないのです。前回の「動物ハウスの様子」でお伝え致しましたようにハウスの子達が移動できる新しい保護場所(土地)をハウス所在地の村の皆様のお力を借りまして探して参りました。

民家とやや離れた場所にある山頂付近の土地を保護施設基金を使用しまして購入する決断をする事になると思います!

そのご報告と北九州エリアの今後についてのご報告をさせて頂きます。
今後の北九州エリアの活動について
近況報告日記にてご報告致しましたように、11月1日を持ちまして、これまで1年間、北九州エリアの子達の為に活動を頑張って下さいました田上さんが体調不良により活動をお辞めになる事になりました。

私共に至らない点が多々あった事を深くお詫び申し上げます<m(__)m>考えなければならない色んな事にいつも頭を占領されており田上さんを気遣う事が出来ませんでした。本当に申し訳ありませんでした。

エリアのご報告が遅れておりますが11月1日の最後のご報告にて田上さんより皆様へご報告を頂きました。

11月3日 田上さんからのご報告です↓


今日は皆さまにはとても心苦しいことをお伝えすることとなります。

この1年近く皆さまに応援、ご支援していただき、支えてくださったにも関わらず私は今日で北九州エリアの活動を途中で止めてしまう決断をしてしまいました。大谷さんとは連絡も取っていなかったため更新されたHPで大谷さんが入院していたこと、また私の方へご支援金、ご支援品をお送りくださっていることを知りました。
ご支援くださった方々に本当に心から感謝しています。本当に本当にありがとうございます。遠藤さまからは手編みのネックウォーマー・・・。大変な時間がかかったことと思います。大切な時間を私のために割いてくださり本当にありがとうございます。エリアの子達だけでなく私の事も想って下さっている皆さまのそのお気持ちに応えるためにも必死で頑張って行こうと思っておりました。
私なんかよりもひどい状態である大谷さんに比べると私の病気などたいしたことではないのだ!ちょっと休めば動けるんだ!そう思って頑張って行こうと自分に言い聞かせていました。
自分が病気であることは分かった上で私は活動に参加させてもらっていたのだから・・・

しかしその病気が悪化してきており、このままでは自分が加害者になってしまうかもしれない・・・そんな状態でこれ以上はもう無理かもしれない・・・

そして「もう続けられない・・・」その決断を致しました。

私は肝炎を患っております。一時期は非常に状態が悪くなっていたのですが、安静を心がけ規則正しい生活を送ることに気をつけていたため少し状態は安定してきておりました。そんな中で会の存在を知りました。「私にも出来ることをやりたい!」その思いが大谷さんに受け入れてもらえてこうやって北九州エリアの子達の元へ通うことになりました。「病は気から」なんだ!気をつけていれば大丈夫なんだ!たくさんの方が応援して下さっている!私は頑張れる!頑張れるはずなんだ!そう思って毎週北九州へ通っていました。

しかし北九州へ通うようになり通院する時間を作ることも出来なくなりました。突発性難聴を発症している私は左耳はほとんど聞き取ることは出来ません。近頃は難聴から来る耳鳴り、めまいがひどくなる一方で睡眠すらとることも困難な状態となってしまいました。

極度の貧血でみんなへのご飯あげでしゃがみこんだあとは立ち上がると立ちくらみを起こすようになり自分の身体に不安が増す一方でこのままでは仕事も続けられない・・・。そんな不安な思いを抱えるようになっておりました。そして1年ぶりで検診を受けた私は精密検査の診断が下されました。

それでも頑張ろう、頑張れるはずだ!そう思っていたのですが、車の運転に支障が出るほどになったこと・・・。どうしても目が開けていられずに何度も対向車線に飛び出しては事故を起こしそうになっていたのです。これまで車の運転は好きでしたし苦痛ではありませんでした。ですがハンドルを握ると全身が強張り目が開けられない・・・。最近では帰り道だけだったそんな状態が行き道でも起こるようになり、もう限界だ・・・と北九州に通うことを断念したのです。

皆さま、本当にこれまでありがとうございました。そして本当に本当に申し訳ありません。本当にごめんなさい。エリアの子達を救う!私は途中で放棄してしまいました。無責任だと重々承知しています。
私が関わったことで会にもたくさんのご迷惑をお掛けしたことと思います。大谷さん、シンさん、本当に申し訳ありません。

私が報告する内容で、会の活動のあり方に疑問を持ち、これまで支援してくださっていた方、応援してくださっていた方が離れていったこともあった事と思います。謝ってもそれを取り戻すことが出来ずに途中で投げ出すことをどうかお許しください。

大谷さん、シンさんほど素晴らしい活動をなさっている方はない!お二人にお会いして私が感じたことです。これほどの活動を、生き方を他の誰が出来るでしょうか。

私はそのほんの少しでも手助けが出来たら・・・そう思っていたのに逆に迷惑を掛けただけで終わってしまったこと・・・本当に申し訳ない思いでいっぱいです。

これからの私はまずは自分の身体を直すこと、そして、自分の出来ることをまた続けていこう、そう思っております。
(ご支援金は本日11月3日、大谷さんが送金して下さいましたが、私がこのような状態になっているためにご支援金についてはご返金させていただいております。遠藤さまからの手編みのネックウォーマー他ご支援品についてもありがたい気持ちはありますが大谷さんにそのままお持ちいただいております。せっかくのお気持ちを無駄にしてしまい本当に申し訳ございません)

支えてくださっていた皆さま、エリアの子達を救うことが出来ずにこのようなことになってしまい本当に申し訳ありません。そして今まで本当にありがとうございました。



この一年間、北九州エリアの子達の為に、沢山の愛情と、空腹を満たすご飯を届けて下さり心から感謝しています。ボランティア活動にご協力いただき本当に有難うございました。

しっかり治療に専念され一日も早くお元気になられる事を心から祈っております。


そして、これから先、北九州の子達の事で、多くの皆様にご心配をかける事になると思います。

これまで行く時間を作る事が出来なかった私共が、これから毎週行く時間を作る事は不可能な現実があります。でもエリアのふくちゃんの保護を始め残している現地の子達の救護を可能にするため、これまで土地探しなど動いてまいりました。

今週も来週もお腹を空かせて待っている子達がいるのだと思うと、今はただ泣く事しか出来ません。週に1度のご飯を楽しみにしているあの子達に私はどれだけの事をしていけるのか?答えは見つかりません。北九州で、今ではハウスに居るこの子達、今もまだ現地にいるあの子達を知っている多くの人に出会ってきました。この子達を哀れに思ってご飯をあげた多くの人々が、キリが無い途方も無い現実を目の前に、ご飯を待つあの子達の前から姿を消しました。いつしかパタリと来なくなる優しかった人を思って待つ日々…そして裏切られた事に心を塞いでいく悲しい瞳…。私だけはあなた達を裏切らないから…何度も何度も皆と約束してきました。約束通り、これからも現実と戦っていくつもりです。行ってみんなの姿を見るのは辛かったです。でも行けない時は現地で待っているだろう皆への想いが溢れてもっと辛かったです。そんな辛くてたまらない時に声を掛けてくださった田上さんにエリアへと足を運んでもらいました。1度だけ…のつもりでしたが、エリアの子達を想ってくださる田上さんに甘えて1年も続けていただきました。この1年、田上さんのおかげでエリアの子達の心配がどれだけ軽減され、里親探しなどに時間を注ぐ事が出来たか分かりません。1年間、本当に支えてもらいました。私が今、あの子達にして上げられる事…考えても考えても答えが見つかりません。ただでさえ身動きが取れない中、今回さっちゃんを救った事で、北九州へ足を運ぶ事は今まで以上に厳しすぎると言う現実を目の前に今は途方に暮れています。でも…これからも精一杯、頑張っていく!と言う事であの子達への責任を果たして行くしかないと思っています。可能な限り時間を作ってご飯を食べさせてあげる努力をしていきたいと思っています。ハウスの状況を考えると気持ちの分だけ満足のいく行動は取れないと思いますが、あの子たちを見捨てない!その気持ちだけは捨てません。

一生懸命に田上さんが1年かけて解してくれたあの子達の心を無駄にしないように頑張っていきたいと思います。

これからも保護に向けて保護場所の確保や捕獲がありました際は迎えにいける準備を進めていくことは変わりなく行なっていきますが、今の問題は現地の状況把握が出来ない事、そして何よりあの子達の空腹を満たす事が出来ないという点です。

現在、北九州エリアの子達を気に掛けてくださりお声を掛けて下さいました支援者の方にエリアの子達に月に一度でもご飯をあげていただけるような形でご協力をいただけるようにお話を進めております。

私自身反省しなければならない至らない点が多くあったこと、その反省点を無駄にせず、今後は活動協力してくださる方々に様々な点でご負担をかけないよう可能な限りのサポートをしていきたいと思っています。

ただ、私たち自身も多くのサポートが出来る立場でもなく、またこの活動は活動自体が負担になることは事実であり避けては通れない道であることも確かであり、様々な問題はございますが、その都度、どこまで出来るのかを考えて活動を進めて行きたいと思っております。

「一日も早く助けてあげて欲しい!」「早く保護してあげて!」誰もが求めていることだと思います。誰よりも私自身がそうしてあげたいと思っています。でも抱える大変さ、次から次には受け入れられない目の前の現実、私達に限らず、個人であれ団体であれ、多くの動物を抱えている多頭飼育をしている方々は、その子達のお世話をしている中で、更に1匹保護する時、簡単に保護しているわけではなく、そこにはすごい決断がある事を分かっていただけたらと思います。

今までも限界の中でハウスの子達のお世話をし、ハウスの子達への責任を感じながら、北九州エリアの子達の事を想い「助けてあげよう!」と向き合ってきました。助ける事ができた命もあれば、どうしても救うことが出来なかった命もあります。何年も何年も限界の自分と戦い続けながら頑張っています。1匹増えるとき、肩に責任の重圧を感じ、1匹里子に出ると少しホッとします。北九州エリアの子達の保護スペースを確保しなければ!と言う思いは一度たりとも頭から消えた日はありません。 私共の保護のスピードが皆様をイライラさせてしまうかも知れません。さっちゃんの保護はエリアの子達にとってはマイナスな出来事です。だけど私たちは、これからも最大限の力を振り絞って現地で今も尚苦しんでいる子達を救っていけるように努力を続けて参ります。目の前に立ちふさがる壁を必死によじ登っていこうと思っています。どんなに苦しくても、私達のスピードにはなるけれど、私達にある最大限の力で全頭保護を目指しエリアの子達を守っていこうと思っています!


今回の土地については様々な問題もありますが、みんなを救っていくために1歩1歩、前に進んでいくしか道は切開ける物ではありません。捕獲されたら迎えに行ってあげられるように先のことを考えて今を決断していかなければなりません。

私達は、いま、土地の購入を決める時がきたのだと思っています。

これまで多くの土地を見てまいりましたが、やはり本来の保護施設基金目標額の2500万円に達成しても十分な施設は持てないものだと感じてきました。土地の購入、伐採や整地、フェンスや犬舎、プレハブ設置…小さな施設を持つのにも何千万という費用が必要なのです。

今現在、大切に貯蓄してまいりました保護施設基金は502万弱です。

この資金内で購入できる土地などをたくさん見に行きましたが、とても使えない急斜面の山林ぐらいで心はしぼむばかりでした。

そんな中、今のハウスを拠点に第2ハウスを持つ方向での土地探しも進めてきました。近くに少しくらい吠えても良いような広場でも持てれば仕事や活動に当てる時間が持てると。

そして、嫌われても仕方の無い我家だと言うのに、本当に嬉しい事に村の方がその場所探しに協力をして下さることになりました。

我家のワン達に土地を貸してくれる人、売ってくれる人を探して下さいました。
第2保護場所(土地の購入)について
購入しようと思っています土地です。

正直、土地を購入したら、本当にもう福岡に戻る事が出来ない…という現実もあり…

できれば土地を借りる事ができれば…と思っておりました。

しかし問題点がありすぎました。

1番の問題は

苦情が出た場合、土地の所有者に苦情が寄せられるということ。

今回、村の方の協力を得ていますが、それは1部の方達であり

村の全員の方が承知して下さっているわけではありません。

地主様にとっても、そこが1番の問題でした。

何か問題があった場合は、地主様も地主という立場として関与したくないし

私達にとっても退去しなくてはいけなくなるより購入しておいた方が安全なのでは?という話になっている状況です。

と言う流れで「借りる」という話はなくなっており「購入」をするかしないかを検討している状態です。

ただ上記の写真のようにジャングルです!

購入しても数年掛けて作り上げていかなければならないと思います。

でもそれは大きな資金力がない限り、どこの土地を購入しても同じです。

今、前に進んで行かなければ!と言う思いと

ジャングルはジャングルでも大昔に一度伐採された土地なので本当の山林ではありません!

そのような土地は探しても中々見つかりませんし、あってもとても手が出る金額ではありません。
山林だと中々このようには道が無い上に、本当にポカンとなるほどの斜面ですが

こうしてその土地まで道があります!

草木に触れるとアレルギーが出るので
ご支援いただきましたシンさん用の長靴を履いてます。
民家は隣接していませんが
少し離れた所にあることはあります。

そして土地の横には
こうして畑があるのですが…

ハウス近郊であること
道が隣接していて傾斜がゆるやか
大きな大木を伐採する必要がない!と
条件はとても良い土地です。
で…自分たちでもジャングルの草刈が出来るものだろうか?と
家主様の許可を貰って草刈機で奮闘してみました。

私は草に触れるとアレルギーが出るのでシンさんが一人でやってみました!

1番上の写真のジャングルが、これだけキレイになりました。

でも大木は無いと言ってもシンさんの身長の倍ほどの細い木々や
硬いツタが長年に渡って絡み合っているため自力は無理かな?と言った感じでした。
まだ買っても無いのですが

ワンワンを連れて行って遊ばせて見ました(^^ゞ

大喜びで遊んでいるダイちゃんです!

大切な大切な基金です!真剣に真剣に考えました!

これからも一生懸命に資金を溜めていけば10年後、20年後、本当の施設を持ってハウスを引っ越す事が出来るかもしれません。

でも今の状態や資金力では、ハウスのお引越しはとても無理です。

いま居る子達を幸せにするためにも、北九州の子達を救うためにも、

私達はいま決断し、前に進んでいかなければならないと決心しています!

土地の購入で310万ほど掛かります。

残る資金は192万円弱・・・。

大木はないと言えども伐採、整地、電気、水道、フェンス、プレハブ設置、排水問題・・・

あげればキリが無いほどの問題が山積みです。

お金も全く足りないし、今すぐに問題解決は出来ません。

本当に何年も掛けて作り上げていくしかないと思っています。

それでも、努力しないで諦めるより
小さくても1歩前に進んで苦しんでいる子達を救える道を切開いていきたい!

今の現状を変えて、自分たちが動ける体勢を整えていかなければ、救えない命がある…。

土地を買って、完璧な物は出来なくとも、少なくとも北九州エリアの活動を復活できる体制にして行きたいと思っています。

相手があることなのでどうなる事か分かりませんが年内購入に向けて現在動いております!

引続き、保護施設基金へのご協力をお願い申し上げます<m(__)m>

皆さまの温かい気持ちに応えていけるように、これからも力の限りに頑張ってまいりますので

今後ともどうか宜しくお願い致します。

オオタニ・シン

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