2006年5月11日
当会の協力者のK氏により
北九州市動物管理センターから救護されたヨークシャーテリア


北九州市動物管理センター
(撮影K氏 06/5/8)
5月7日北九州エリアの視察に同行されたK氏が翌日の5/8に動物管理センターに視察に行かれ、5/10に殺処分になるこの子を救うことは出来ないかとK氏からこの写真とメールが届きました。しかし当会での保護は現在困難である事を伝えることしか出来ませんでした。5/7ななちゃんの保護活動中、K氏がマリンちゃんのお世話をしたことにより、この子がマリンと重なってしまうというK氏。何とか救うことが出来ないか最後まで一生懸命、考え、動かれておられました。そしてご自身で保護される事を決意され5/11動物管理センターより救護されました。
救護したら、どのようにしたら良いのかK氏から相談を受けました。状態は全体的に薄毛でしっとりしていて、耳の毛もバラバラ。管理センターの方にもかなり強い皮膚病が出ていると言われたとの事でした。そのため、知識がないのでそちらに連れて行って状態を見てもらうことは可能でしょうか?と言うことでした。獣医ではないので診断することは出来ないが、引き取り後、福岡まで連れてくると言うことだったので、引き取り後の初見を引き受けました。

当会に到着したヨーキーちゃんです。
想像していた以上に皮膚は酷い状態でした。黄色い粉(ダマ状)の物が全体を覆っており首回りや四肢は毛玉になっていました。最初に送られてきた写真ではカットが必要な状態に見えませんでしたが、カットと薬浴は絶対的に必要な状態でした。私は手を切開して間もなく、手には包帯がグルグル・・・ハサミを上手く動かすこともままならない状態でしたが行う以外ありません。
なんとかカット、爪きり、耳の掃除をやり遂げました。
2回ほど薬浴を行いましたが、体中が油分でベトベト。
皮脂と言うよりは、タールが付着しているような感じでした。そのため薬浴やシャンプーではどうにもならず、急遽、台所用中性洗剤をK氏に買いに行ってもらいました。洗剤である程度の油汚れが剥がれ落ちて、すっかりサラサラ、見違えるようにキレイになりました。
ドライヤーでキレイに乾かし、キレイになったとはいえ洗剤を使うなど、心配な行為を行ったので動物病院に連れて行くことにしました。
動物病院で診察を受けました。油汚れを洗剤で取ったのは問題なく、まだ残っているようなら更に取ってあげるように言われました。皮膚病自体も持ってなく、すぐに里子に出しても大丈夫と言うことでした。常に皮脂を洗い流してあげれば良いとの事です。背中は全く毛がなくなっている部分があり皮膚が真っ黒になっていますが問題はないと言うことでした。年齢は推定8〜9歳。女の子です。
ご家族にアレルギーが出るとの事です。里親さん、または一時預かり先が見つかるまでの間、しばらくK氏の車の中で世話をされる事になりました。これからの季節、日中の車中の温度はかなり上昇するため、一日も早くお家を探してあげなくてはなりません。K氏もいま全力で頑張っておられます。


5月22日 里子に出ました!

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