2009年4月28日
福岡市東部動物管理センターよりチワワちゃん1頭救護しました

殺処分が決まりましたチワワちゃんを救護しました。
かなり怖がりさんなチワワちゃんで

身の危険を感じているように小さい体で必死に威嚇してました

怖い・・・と言う気持ちから

怯えて固まる子、震える子、蹲る子、威嚇する子…

中身は同じ気持ちでも、その子その子によって取る態度は全く違ってきます。

収容された子にとって管理センターは怖い場所です。

それはセンターの方々が怯えさせている訳ではなく

誰だって囚われの身となって鉄格子の中に入れられれば怖くて当然なのと同じです。

この子は怖くて小さな体で必死に自分の身を護ろうと威嚇していました。

威嚇が激しく噛み付いて来るため

一般譲渡犬になれず殺処分が決まってしまいました。

生きて行ける道を与えてあげたいと思っても

場所が変わればワンちゃんの態度も変わると分かっていても

センターの方々はセンター内にいるその子の状態を見て判断する以外ありません。

生きる道を与えてあげたいと思うのはセンターの方々も同じです。

高い値を付けられてペットショップで売られていた子達が沢山殺処分の運命を辿っています。

動物を飼う方は、本当に最後の日まで面倒を見てあげられるのか良く考え

本当に責任を持てる方は、ぜひ買うのではなく

保護団体やセンターに収容されている子達を家族の一員として迎えてあげて下さい。
今回、この子を救う事が出来ましたのは、小型犬のサポートメンバー(預かりさん)がいましたからです。

救護後、預かりさんのお家に行く間に声を掛けるけど会ったばかりの私達を信用できる訳も無く

必死に威嚇を繰り返していました。

作って来てたお肉をあげるのもキャリーの扉越し(^_^;)

でも徐々にご飯に夢中になって威嚇が収まりました(笑)
だけど…お肉を食べ終えると

またまた怖くなり始めてキャリーの奥へ。

救ったばかりの時

この子達の心は

ドキドキ・ハラハラしているのです。

信用していいのか悪いのか分からずに…。
声をかけ手を出すと

分かりますか?

かなり威嚇しておりガブリと噛み付いてきます。
怖くて怖くて仕方ないのです。

安心していいんだよと声を掛け続けてあげました。

でも信用していいのかな?って、とても悩んでます。

小さな心で色んな思いを抱えて、この子も苦しんでいるんです。

自分がこれからどうなるのか?この人たちは何?誰?

そう思って当然です。

その思いを理解してあげれば、時間と愛情を掛けてあげれば

どんな子でも素敵な掛替えの無い家族になってくれます。

心のケアは難しい物ではありません。

その子を理解してあげようと言う気持ちさせあれば、どなたにでも出来るものです。

咬み付く=悪い子ではありません。

吠えるのも、咬み付くのも、理由があるのです。

その理由を理解する努力をしてあげてください!

これほど捨てられる子、飼主に見捨てられる子が多い事に心が病んでしまいそうです。

動物達に罪はありません。

動物達の心の痛み、心の声を聞く耳を持ってください。

預かりさんのお家に到着しました!

預かりさんが名前を考えて下さっていました!

すみれ(花言葉は誠実)通称スーちゃんになりました!

怖がりスーちゃんは中々キャリーから出てこれません。

そっと見守っていてあげると、ゆっくり、こっそり、前進してきました!
人間から手を出すと不安でいっぱいのスーちゃんは威嚇して引っ込むので

スーちゃんのスピードに合わせて人間組みは待ちました。

スーちゃんはクンクン!クンクン!しながら、ゆっくり出てきました!
怖いわ!怖いわ!って緊張顔です。
でもジャーキーをあげるとパクパク!
みんなに優しくされて「なんだかワタシ大丈夫みたい」って

急に安心し始めましたスーちゃん!

もうそばえ付きはじめましたヨ

お茶やスイーツを御馳走になってたら

スーちゃんも『わたしも!わたしも!』って参加してます

ついさっきまでの威嚇が嘘のようですヨ。
それから10分もしたら、お腹まで見せて「撫で撫でして〜」のスーちゃん。

威嚇して牙を剥き出しにしてた子とは思えないでしょ〜。

自分から抱きついて来てお顔をペロペロ!可愛い表情を沢山見せてくれました!

不安でいっぱいだったスーちゃんの心が穏やかになったんです(*^_^*)
預かりママさんに『スーちゃん』って呼ばれたら

『は〜い』って笑顔で応えてます!

スーちゃんが滞在時間に良い感じになってくれて私も安心して

預かりママさんにケアをお願いして帰る事が出来ました。
いつもお腹を空かせている私達にって(^^ゞ

パンを沢山、コーヒー付きで持たせて頂いちゃいました!

帰りの車中でバックリと御馳走になりましたえへへ
預かりママさん宅のスーちゃん
預かりママさんに耳の付け根や尻尾の毛玉を根気で梳いたり切ったりしてもらって
きれいにシャンプーや耳掃除、爪切りをしてもらったスーちゃん!

お耳掃除や爪切りなど自分が嫌いな事をされるとカプッと噛み付いてきたそうなのですが
噛み付いちゃ駄目!を教えて下さっています!

スーちゃんもちゃんと「ダメ」を分かって「ゴメンね」ってしてるそうです!

おめめが大きいので眼圧が高いのかな?って心配していたのですが
翌日に預かりママさんが病院へ連れて行って下さいました結果

心臓・骨格・関節には異常は見られないとのこと。
目も単なる出目らしいです。
ただその分キズとか付きやすく色素の沈着が見られる。
とのことでした!

救護数日後、血便があり再度病院へ連れて行って頂き治療を行いました。

ほぼみんな起きます細菌性腸炎です。

治療完了後、第1回目のワクチン接種を5月10日に受けました!

スーちゃんは預かりママさんのお家で可愛がって頂いて

どんどん可愛い表情になりました!

スーちゃんには里親希望者さんが見つかって

すでにご自宅訪問も終わらせて頂いていたのですが

ふくちゃんのお世話があり目が離せる状態ではなくなったので

長く待っていただいている状態です

ですので近日には里親さん決定のご報告が出来るかと思います!

スーちゃんを迎えて下さるご家庭もほぼ決まっていますので

預かりママさん宅に新たな子を動物管理センターから救護する予定で

小型犬で殺処分対象となってしまう子がいるかどうか

その時点で小型犬が多く収容されていました西部動物管理センターに

状況を問い合わせましたところ

殺処分が決まるかも知れない子が3頭おりました。

チワワ2頭、シーズー1頭です。

どうしてこんなに小型(室内)犬が収容されているのか…

捨てない!見放さない!迷子にしない!

最後まで責任を持つ事!

終生、責任と愛情を持てない方は動物を飼うべきではありません!

無責任な飼主が居る限り不幸な動物たちは減りません!

殺処分「ゼロ」!それは無責任な飼主を「ゼロ」!にする事です!


殺処分になる可能性が高いチビ犬達だけでも3頭も居る…

そこには雑種、野良ちゃん、見捨てられた老犬たち…他にも沢山の子が居る…

そして、明日になれば、きっとまた増える…

本当に終わりなき戦いです…。

今私達に救える小型犬だけでも、その時点で3頭も殺処分が決まりそうな子が居る…。

どの子か1頭だけ選ぶ・・・と言う選択は、とても出来ません。

もちろん現状の状況が許さなければ諦めなければなりませんが

サポートメンバーさんと話し合って

この子達の殺処分が決まりました場合は

サポートメンバー(預かりママさん宅)と当会(動物ハウス)で

3頭救護しようと思います。

今週中には新たな子を迎える事になると思いますので

里親さん募集を致しますので、どうぞ宜しくお願い致します<m(__)m>
09/5/18

スーちゃんの笑顔を見てください

救っていなければ、もうこの世には居ない命です。

支援者の皆様!会員の皆様!サポートメンバーさん!動物管理センターの皆様!

全ての方々の想いが集まって、力を合わせる事で

「殺処分」の運命が「幸せになる」運命に変わります!

誰が欠けても救えた命ではありません。

そして、決して多くは無いけれど、私達が救った大切な命たち、その子達が第二の人生「幸せの道」を歩んでいけるのは

理解ある里親の皆様が居て下さるおかげです

ハウスの子達を迎えて下さり幸せにして下さっています里親の皆さま

力を貸して下さっています支援者、会員の皆さま

理解と協力を下さっています管理センターの皆さま

心から感謝しています

動物たちに数多くの幸あれ

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