2006年5月16日
ハム君とボンちゃん兄弟がマムシに噛まれて大騒動の巻

まずは、この頃のチビ軍団の状況からご報告いたします。
ボンちゃんにとっては大惨事でした。
実はボンちゃん、HP更新もままならない間に実は一度里子に迎えられたのです。
体は兄弟で1番大きいけど、とっても怖がりなボンちゃんですので
お散歩訓練も出来るだけ行い頑張ってから里子に出したのですが…事情により数日ほどでハウスに戻ってきたのでした。
そんな矢先にマムシに噛まれるなんて
ハウスでは自由に遊んでいるので

こうして

繋がれる事を覚える訓練もしていたのですけどねぇ

お散歩はダメだったけど

繋がれるのには、随分慣れてました!

とっても良い子なんですけど今回は幸せを掴めませんでした

写真はハウスに出戻り中のボンちゃんです。直ぐに再会する事になりました

余計な不安をさせちゃって本当にゴメンね…ボンちゃんm(__)m

でもボンちゃんに問題があって戻ってきたわけではないんですよ!

家庭の事情と言う物は変わります。それは誰でもそうで先のことなど分かる人は居ません。

でも命あるものを迎えるときはどんな状況になろうとも責任を持ってあげる覚悟が必要です。

普通なら戻せる場所などないんです。

戻せないとしたらどうなるの?捨てるの?センターに持ち込むの?

この子が戻ってくる事が辛いんじゃない。イヤな訳じゃない。

ただ、沢山のお話をして迎えてもらった筈なのに…

ちゃんと理解してもらってなかった事が、とても悲しいのです。

簡単に保護している訳ではありません。本当に一生懸命の努力をして1頭1頭を救ってます。

そして一生懸命に幸せになれるご家庭を探し

実際に譲渡を行うまでには幸せになれるようにお話を重ね、ご自宅訪問をし、

長い時間を費やしています。

ご縁が結ばれずに終わるのはお互いに真剣に考えた結果なので

費やした時間を無駄だと感じる事などありません。

でも一度結ばれたご縁がこうして壊れてしまうのは心が折れちゃいそうなほど辛いです。

可愛いだけでは動物は飼えません!

可哀想だけでも動物は飼えません!

一時の感情ではなく、安易に決断するのではなく、

動物を飼う方は今一度、本当に責任が持てるのか、真剣に真剣に考えて下さい!

でなければ不幸な子は後を絶ちません!

家族を簡単に手放さないで下さい!

その為には最後まで責任を持てるのかどうか真剣に考えること!

それが、この子達を傷付けずに、苦しめずに済む一番大切なことです!

ボンちゃん・ポッチ君(幸せになったパン君)が

ハウスを卒業して

ハム君とまる子ちゃん二人で広々楽しんでました(^_^;)
兄弟でも離れて長い時間が経過していると、同じスペースでは困難なんて事になる事も多いのですが
別れてから長い時間が経っていなかった事もあり、チビッコスペースに無事に戻れたボンちゃんでした(ほっ)
それでも「誰だ?誰だ?」ってクンクンされてました
マムシ事件
5月16日の夜、ハウスは大パニックに陥りました。

お世話の真っ只中…チビッコハウスから突然の悲鳴が!

様子を見に直ぐに駆け寄ったシンさんが、その動揺振りから悲鳴を上げたのはハム君だと確認。

でもしばらくは暗いせいもあって何が原因なのか分からずにいました。

そしてシンさんがチビッコハウスの中にマムシを発見!

「ハムがマムシに噛まれた〜!直ぐに病院に電話を!」シンさんの慌てた声が。

一瞬「ムカデ」と勘違いした私でしたが「マムシ?マムシ!」と気が付き血の気が引きました。

人間でも直ぐに血清を打たないと死ぬ!

ご近所の方もマムシに噛まれて死に掛けて大変だったと言っていた…。

子供のハム君だと確実に命はないと思いました。

夜遅いなか唐津の動物病院全てに繰り返し繰り返し電話を掛け捲りました。

シンさんはチビ達をマムシから護り、ハム君を抱いて噛まれた場所を探していました。

私も電話片手に噛まれた場所を探し、指先に発見!

キャンキャン鳴くハム君を押さえて噛み傷から血を絞り出しました。

時間が経てば毒が回りハム君まで死なせてしまう…

クロちゃんを失い、ふくちゃんを失い、ハム君まで…と、私はオロオロ泣くばかり…。

何度掛けても唐津の病院はどこも「本日の診察は終了いたしました」の留守電ばかり…

福岡まで持つわけ無いと思いながらハウスの主治医の先生に電話をしました。

先生は「死んだりしない!」と、飲ませるお薬の指示をくれました。

私がいただいている常備薬で全て揃う物でした。

直ぐに消毒してお薬を飲ませましたが私達は居ても立ってもいられず不安でいっぱいでした。

それでお薬を飲ませた後も唐津の病院へ何度も電話をしてました。

すると1軒、電話を取ってくれました!

「まだ子供のワンちゃんがマムシに噛まれて…マムシに噛まれて…」の私(^_^;)

「直ぐに連れていらっしゃい」の先生の声に御礼を言ってハウスを駆け出しました。
車に乗せると不安げなハム君。

どんどん顔つきが悪くなって、ぐったりに…

足はとても痛がっています。

ぐったりがいつもの車酔いなのか毒が回り出しているのか…

私もシンさんも本当にオロオロでした。
足が痛くて辛そうにしています。
病院まで頑張れ!ハムがんばれ!

声を掛けるけど、どんどん元気がなくなって見えて

私はもう生きた心地がしませんでした。
唐津市内の病院に到着!

車を止めるや否やハム君を抱っこして走ったシンさん。

シンさんもハム君が死んじゃうって相当焦ってたみたいです。
先生に診察してもらっているハム君です。

噛まれた場所が悪い場合は命を落とす事もあるけれど

ワンワンはほとんどマムシに噛まれて死ぬような事はないそうです。

でも痛いし、とても腫れるそうです。

壊死性の毒の為、皮膚が壊死していき噛まれた場所だけではなく

広範囲から血が滲んだり

皮膚が剥がれ落ち再生されるまでにはかなりの時間が要する場合があるそうで

処置が遅かったり、ひどい場合は腕全体の皮膚が剥がれ落ちた子も居たそうです。

飲ませたお薬を報告して、不足分のお薬のお注射を受けました。

噛まれたのが指先である事もあり

ハム君が死んでしまう可能性はないと診断してもらって本当にホッとしました。

血の気が戻ってくるのが分かるほどのホッと感でした(~_~;)
でも見て下さい。

病院に居る間にも見る見る皮膚が壊死していくのが分かります。

お手々もぷくぅ〜と腫れてきています。

きっと、すっごく痛いんですよね…。
後は安静にして飲薬で様子を見て、皮膚の壊死が広範囲となり血が滲むような事になれば
再度通院をするように指示があり帰宅となりました。

でもやっぱり毒のせいで、ぐったりのハム君…。
皮膚も死んでいってますし、ドラえもんの手のようにパンパンで、どんどん真ん丸くなっていってます…。
そして、ようやくハウスに到着したと思ったらボンちゃんの異変に気が付きました。

足がパンパンに腫れており、すっごく痛がっているのです。

ボンちゃんもまる子ちゃんも噛まれて無いか観察して

噛まれた傷がない事を確認していたのですが

噛まれて直ぐの傷は小さいため見落としていたようです。

直ぐに先生に電話してボンちゃんの治療に行く事に!

ハム君も乗せたまま

念のためにまる子ちゃんも乗せて再び病院へと走りました。
夜遅くのドタバタ劇にボンちゃんもまる子ちゃんも不安でいっぱいです。

ハム君は痛いよ〜とグッタリ…。
傷を見つけきれず噛まれてないと思ったため

血も絞り出していないし、消毒もしていない、薬も飲ませていないボンちゃん。

そのボンちゃんの足はひどく腫れ上がっていました…。
再び病院へ到着!
ボンちゃんのアンヨは処置が遅かったためパンパンに腫れている上に

ハム君より深く、しかも両牙が刺さっているため

ハム君より重症で、呼吸までおかしくなっている状態になっていると言われました。

必要なお注射をしっかり受けました。
時間が経っている分、毒が回っていて…ボンちゃんの方が心配な状態であると言われました。

腫れも腕にまできており、すごく痛がっているけど、一切悲鳴をあげることもなくジッと耐えてる強い子でした。

ボンちゃんは兄弟の中で1番大きく、まだ生後4ヶ月弱ですけど…既に体重は15.5キロ!

ハム君は10キロ!まる子ちゃんは1番オチビで10キロ弱です!

中型犬でも大きめサイズになってもいいよ〜(*^_^*)と言う方、ぜひ家族になってあげて下さい!

みんな幸せになるために頑張っています!
まる子ちゃんも先生に診ていただきましたが

まる子ちゃんは運良く噛まれていませんでした!
お世話の途中に起きた悲劇…。

お世話も宙ぶらりんのまま…病院から戻ったら…こんな時間になっていました。

みんな子供達に何か起きた事が分かっているので

おとなしく待っていてくれたようです(ほっ)
その夜は二人とも酷く腫れ上がりましたが徐々に腫れも引き

ボンちゃんもハム君も再び病院へ行かずに飲み薬で順調に治っていっています!

ハム君は1センチほど皮膚が剥がれ落ちました。

二人とも、まだお薬中ですが、足を付けるようになっているし

元気いっぱいに駆け回れるほどに回復しました(*^_^*)

ムカデとかマムシとか、これまで縁の無い生き物だったので全く知識がなく

死んでしまう…と、頭が真っ白になり、冷静さを失ってしまい、本当に悲劇の時間を過ごした夜でした。

ムカデもマムシもゲジゲジと言う生き物も…この地に来て生まれて初めて目にした生物ばかりですし

まさか自分がこんな経験をするとは夢にも思っていませんでした。

本当に血の気が引き生きた心地がしませんでした

出来ればこんな経験したくはなかったし、ワンちゃん達にもさせたくはなかったです。


もう二度と起きて欲しくは無いけれど、今度は冷静に対処できる…と言う

良いか悪いか?経験と知識が増えた大惨事でした。

命を落とさずに済んだこと…本当に本当に良かったです

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