2009年7月13日
猫ちゃんを保護しました
自宅付近の野良猫ちゃんです。 いつも生ゴミの臭いをプンプンさせて歩いていたので自宅のお庭で餌付けをしていた子で 姉がコテツ君と名付けていました子です。 警戒心がとても強い子で、行動範囲も非常に広く、自宅付近は縄張り範囲外なのか 姿を現さない事も多かったのですが いつも本当に本当に生ゴミ臭いとは言え太っていたので 他にご飯をくれる人がいる子ではないだろうかと思っていました。 私自身自宅に帰れる日が少なくなり 警戒心が強いため保護の為の餌付けだけは姉に頼んでいたのですが この2ヶ月はあまり姿がないとの事で心配していた子です。 この2ヶ月の最初の1ヶ月は週に一度くらいご飯を貰いに来ていたのですが この1ヶ月は全く姿も現すことはないままでした。 それが7月10日…げっそり痩せて我家に助けを求めに来たのです。 玄関前に倒れているコテツ君を姉が発見し 倒れているので保護しようとしたのですが、やはり野良ちゃん… 手を伸ばしたらフラフラながら威嚇して逃げてしまったとのこと。 ほとんど動けなくなって自宅付近に居るのに保護が出来ないまま3日目となりました。 この3日間、ご飯はもちろん水を飲む事も出来ずにいます。 どんどん弱っていくのに、どうしても捕まえる事が出来ない状態の中 運良く自宅の車庫に逃げ込んでくれて、義兄の車の上に倒れこんだのです。 階段一つ上がれずにいたらしいので車の上に上がるのは最後の力を振り絞っての事でしょう。 姉が虫除けを置いてあげ、ご飯や水も車の上であげて 直ぐには逃げる元気がなさそうな事を確認してから私に連絡をくれました。 ハウスの子のお世話を急いで切り上げて行っても唐津からなので2時間半…。 それまで何とか車庫に留まって居てくれる事を願って自宅へと戻りました。 その時の写真です。車の上に倒れこんだままでした。 警戒心の強い野良ちゃんが、近付くと少し首をあげて威嚇はする物の 足を投げ出しているなんて、かなり力尽きている事を物語っています…。 |
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猫ちゃんは体が柔らかく逃げられる可能性が高いためシンさんと 最大限の注意を払って保護を試みる事に! 車庫のシャッターさえ閉めてしまえば何度失敗しても車庫の中なので 何度でも挑戦できますが もしもシャッターを閉める音で逃げ出されたら保護は難しくなります。 シャッターを閉めるか閉めないかも相当考えましたが スムーズにシャッターが閉まってくれる事を願ってシャッターを閉めました。 シャッターはスムーズには閉まってくれませんでしたが 倒れこんでいるコテツ君に逃げ出す体力はありませんでした。 車の上で僅かに首をあげて威嚇するのみでした。 車の横にバリケンを準備! |
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ガラガラガラ…とシャッターを閉められ 人間が側に来ているのに、もう力尽きていて首も上げれずにいます。 背中側からそっと捕まえると それにはさすがに少し暴れましたが本当に弱々しいものでした。 |
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バリケンに入れると座ってフーハァー威嚇をしています。 これだけの状態ですから助かるかどうか…とにかく直ぐに先生に連絡をして診ていただけるようにお願いしました。 バリケンをしっかり閉めてシャッターを開け病院へ! |
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毎度の事ながら夜遅くに診察をしてもらいました。 | ||
しかし威嚇がひどく、とても診察できる状態ではありません。 野良ちゃんなので当たり前ですよね…。 初めて人間に触られ、捕まって、病院では…怖くて当然です。 状態が状態だけに麻酔も危険すぎて出来ません。 |
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とにかくネットに入れられれば!と先生とシンさんと私の3人がかりで 何とかネットに入れる事に成功しました。 成功できたのも、それはやはり弱っている証拠です…。 |
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検査に必要な血液を取るため、ネットから足だけ出して採血です。 舌も歯茎も真っ白で相当な貧血状態であることは明らかでした。立つ事も出来ないだろう貧血状態です。 |
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とにかく必要な検査を全て行いました。 溶血(赤血球が溶けている) 黄疸も出ている。 肝臓も悪い。 入院治療が必要な状態ですが、とにかく野良ちゃんで静脈点滴が出来る状態ではありません。 |
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何かしようとすると暴れるけど 何もしなければ倒れこんでいる状態です。 |
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エイズや白血病の発症なら、数日しか持たない状態だと言われ結果が出るのを待ちました。 白血病の陽性反応とエイズの陽性反応がうっすら…。 それから数分後、エイズの陽性反応もキレイに出てしまいました。 エイズに白血病…酷い貧血と衰弱。肝臓の数値の悪さ、黄疸…助かる見込みは僅か…。 先生も「この状態で入院させて檻の中で死んでしまうのはあまりにも可哀想…」だと。 貧血の特効薬の注射と、必要なお薬を入れた点滴を皮下にいれて もしも少しでも効果があれば助かる見込みがある(短い期間でも幸せに過ごせる)と。 効果があればネットに入れて注射と点滴に通い もしも少しも効果が出ないのであれば、ゆっくり最後のときを過ごさせてあげなさいと言われました。 エイズや白血病の発症でなければ これだけ酷い状態(溶血・貧血・衰弱・肝臓・黄疸などなど)でも助かる見込みは十分あるそうですが とにかく入院して静脈点滴をさせてくれなければ、どうにもならないので 全く人に慣れてないこの子の状況だと非常に難しいと言われました。 犬も猫も、全く人に慣れてない子ばかり連れてきて…と嘆かれちゃいました。 今日の治療の効果があれば 後はこの子をネットに入れて連れてくる事が出来るかどうか人間の頑張りに掛かっていると言われました。 |
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助かるどうかも現段階では何とも言えず また毎日の通院となれば私にはコテツ君の面倒を見てあげるのは非常に苦しい状態…。 家族には一切迷惑をかけない!と何十年と続けている活動… でも結局は何十年も家族に迷惑を掛け続けてしまっています…。 コテツ君の介護を姉にお願いして自宅での保護に致しました。 自宅に連れて帰ってネットから出してあげました! |
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緊張しているコテツ君ですが ご飯をくれていた姉の事を頼って 我家に助けを求めに来たのです。 きっと心を開いてくれると思います! 今は逃げようと隅っこで蹲ってます。 |
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病院に連れて行くのに 慣れてない子をキャリーに入れるのは大変なので バリケンを小屋代わりに設置しています。 上手く入ってくれれば 何とかネットに入れて連れて行けるかも??? とにかく頑張ってみるしかありません。 とは言っても翌日は私は北九州の管理センターで コテツ君の事は全て姉に頑張ってもらうしか ないのです…。 |
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少しでも人に触られる事に慣れさせようと 手袋をして撫で撫で! 弱っているので逃げれずに触らせてくれてます。 それだけ動けないと言う事なので 本当に複雑な心境になります…。 |
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お座布団に毛布を敷いてあげてふかふかにしてあげて エアコンもつけてあげています。 トイレや爪とぎも設置しました。 |
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お水もご飯も一切口にはしません。 どんどんグッタリしていって威嚇する力もなくなり素手で触れるほどに…。 そっとして、ゆっくりさせてあげながら姉に様子を見てもらう事にして 私は中断してきたハウスの子のお世話に戻る事に…。 コテツ君!頑張れ! |
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コテツ君の病院に行く時、姉は私達を追って病院に来たのですが 宅配ピザでお野菜ピザを頼んでいてくれたらしく 「また何にも食べてないんでしょう!」と帰り際に熱々ピザをくれました。 助かったぁ〜!と有り難く受け取って車中でバクバク食べ、ハウスに向かって大急ぎでした。 |
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病院に行ったついでに(^_^;) ハウスの子達の常備薬を100錠ほど処方してもらってきました。 常備薬は常にこうして補給しております。 |
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〜コテツ君の様子〜 姉からコテツ君の様子を連絡して貰っています。 ご飯は食べないけれど、注射や点滴が効いているようで、起き上がってウロウロしているとのこと。 翌日、病院へ連れて行くのに捕まえる事が出来るか、とても不安だと言います。 人に全く慣れてない野良ちゃんの場合、弱ってないと病院へ連れて行けないという事もあって 元気になってくれるのは嬉しいけど病院へ連れて行けなくなる事も考えられるので非常に複雑です。 病院ではネットに入れるのに私も噛み付かれケガをしたので とにかく長めの手袋を買ってケガをしないように完全防備で挑戦してもらうように姉にお願いしました。 少しでも動けるようになっている!と言う事は治療の効果が出ているのであり 治療を続ければ、たとえ短い期間でも幸せに暮らせる可能性があります! 姉が頑張って何とか翌日コテツ君をネットに入れて病院へ連れて行ってくれました! 先生も「ずいぶんコテツ君の動きが良くなっている。」と言っていたそうで 貧血のお注射、必要なお薬が入った点滴、そして肝臓の治療(注射)も開始となりました。 入院が出来ないため毎日通院との事で、姉に頑張ってもらっています。 |
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少しずつ回復に向かっており、ご飯も少しだけど食べるようになりました! 姉から届いたコテツ君です! 姉のカメラのシャッター音が嫌いらしく カメラを向けると、すごく怒るコテツ君だそうですが 頑張って撮れたお食事風景です。 ちなみにトイレは猫トイレではなくバリケンのバスタオルでしちゃうそうです。 |
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一生懸命に姉がケアに当たってくれています! ゴロゴロも言ってくれたりします(*^_^*) |
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しかし毎日コテツ君を病院へ連れて行くために 姉は毎日、血まみれになっています。 それだけコテツ君が元気になっている証拠なのですが 姉になんと言ったら良いのか… こんな感じで毎日が奮闘で 病院での治療中もコテツ君を押さえておかなければならないため 病院ではとてもじゃないけど写真は撮れなぁ〜いとの事ですが 姉は一人で1日も休まず一生懸命、通院させてくれています。 |
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