6月2日
飛べないカラスちゃんを保護しました

6月2日 AM 5:00
睡眠時間2時間弱で動物ハウスに来て動物たちの世話に当たっていました。犬達の散歩に到着したシンさんが「飛べないカラスが道の真ん中で2羽のカラスに攻撃を受けながら鳴いていて車にも潰されそうだ」と言うではありませんか。とにかくすぐに保護してきてと頼んでシンさんが保護に行きましたが、飛べないけど逃げる程度に微妙に飛ぶので捕まえられないと言う事で戻ってきました。カラスの様子を見に行くと本当に2羽のカラスの攻撃から逃げながら片側2車線道路の道をウロウロ。どうも道の真ん中だと2羽のカラスが攻撃に下りてこれないからのようでした。信号で止まった車の下に非難するので、いつ轢き殺されてもおかしくない状態でした。私はそのまま道の真ん中で車の運転手に「今あなたの車の下に飛べないカラスが入っていて発進すると殺してしまいます。信号が青になっても発進しないで下さい」と交通誘導を始める羽目になってしまいました。保護用のケージ片手に車からカラスを守りながら、何とか歩道まで追いやり保護活動開始。しかしシンさんの言うように微妙に飛んで逃げるのです。高さで2メートルくらい距離にしたら10メートル弱。それが精一杯で落ちてしまいます。道路に出ないよう追い詰めながら、近くのマンションの駐車場に入り込みましたが、どうにも一人では捕まえられず、シンさんを呼びに一度戻り、二人で追い詰めながら何とか保護に成功しました。朝5時からカラスちゃんの保護が始まって保護が出来たのが7時半と実に2時間半もかかってしまいました。

写真は保護して連れて帰って来た時の写真と保護場所として車に乗せたとこ。
鳥さんたちは精神的に弱く、人間に捕まった事だけでも弱ってしまうのに更に犬や猫がいると精神的にやられてしまうので車の中にて保護。
ご飯と水を与えて車中の温度が上がらないように窓を開けて動物たちの世話再開。
夕方になりましたが仕事の合間に福岡傷病野生鳥獣医療所のある福岡市動物園へ。

※動物園へ渡した場合はその後の様子を聞く事は出来ません。野生に戻れないと判断された子は安楽死になりますので、きちんとお話して状態を見ていただき引渡しを検討されてください。鳥類は本当に精神的に弱いですので野生に戻る事のできる場合は野生を専門に見る事が出来るので一般の方が治療や世話に当たるより助かりますのでお願いする事をお勧めします。しかし安楽死になる可能性の高い(野生に戻れないと判断された野生動物、野鳥やタヌキなど)はどうかご自身でのお世話を考えてあげて下さいますようお願い致します。
動物園へ到着。
受付中、専用の場所で待機中のカラスちゃん。まだ子供のカラスちゃんです。とっても可愛いです。
診察室にて・・・
足や翼の骨などに問題がなく、野生に戻れる事が分かりましたので動物園の傷病野生鳥獣医療所へその後の治療をお願い致しました。一日も早くお空を飛べるようになりますように。

こうして飛べなくなった子達はやはりカラスや犬猫に襲われて命を落とす子が多いそうです。どうかこのような子と出会った時は助けてあげてください!

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