2011年4月18日
ダックスのスズちゃんの緊急里親さん募集
覚えてくれていますか?
スズちゃんはブリーダーに捨てられた子で救護した子です。
→2007年8月に保護しました子です
→同じく2007年8月にスズちゃんは里子に迎えて頂きました
里子に迎えていただいてから、この3年近く、スズちゃんの近況報告や写真も里親さんより届いておりました。
たくさん愛され幸せになっていると思っていました。
この間、ご訪問もさせて頂きスズちゃんに直接会わせて頂いた事もあります。
今年、1月13日、ご連絡がありました際も、スズちゃんの近況報告だと思っていたほど、私に大きな不安はありませんでした。
ただ、里子に迎えていただいた子で我家に戻ってくる子の
里親さんからの引き取り願いの連絡の多くが…年明けが多い事も事実であり…いつも小さな不安は抱えています。
いつから手放す事を考えていたのか、年明けに「心機一転!」とでも言うような感じで
様々な事情を元に「お返ししたい」「引き取ってもらいたい」と連絡が入る時期が年明けが多いのです。
でも年明けは、その何倍も、多くの里親さんから「明けましておめでとう〜(#^.^#)」と共に里子に出た子達の
幸せな様子が届くのです!
不安な気持ちを押さえ、折り返しご連絡をさせて頂きました。
すると不安は悲しくも的中。スズちゃんを引き取ってもらいたいとの申し出でした。
そのときハウスは、皆様もご存知の通り、猫ちゃん達の病気でパニックに陥っている真っ最中でもあり
老猫及び老犬たちの介護で手一杯の毎日でした。
引き取っても、とてもスズちゃんを安心して暮らせる環境には置いてあげる事が出来ないため
事情を話し、こちらが落ち着くまでは、きちんと里親さんに面倒を見ていただいてきました。
もちろん「引き取ってください」 「はい分りました」 と簡単にお話が進むわけではありません。
これまでの事、今までの気持ち、今ご自身がしようとしている動物に対しての裏切り行為、
そして最初に交わした約束について!飼主としての責任!命への責任!
数多くのお話をしていくのです。
スズちゃんを手放したい理由はご自身の体調不良による先行き不安
スズちゃんがなつかないということ
結婚・出産・離婚・転勤・先々両親の介護などが必要になった際について・怪我や病気で入院を要する時
苦情などが出たとき・多額の医療費が必要となった時…他いろいろと
人生には何が起きるか分りません。
そんな時も、どんな時も、絶対に手放してはならない家族の一員として共に暮らして頂けるか
十分にお話をした上で迎えて頂いたのです。
その約束は???
人間を怖がっていて怯えてしまうスズちゃんは可愛くない?
「おいで」と言っても未だに来ないんです…と言われました。
私にはそれのどこがいけないのか分りませんし、スズちゃんの人生の一生を掛けて心のケアをお願いして迎えて頂いた子です。
私共は人間を癒してくれるペットして里子に出す事はありません。
なぜなら、私たちが保護している子達は全頭、様々な理由によって人間不信になり心に大きな傷を抱えており
人に対して尾を振れるような子達ではないからです。
あなたの愛をこの子に注いで、あなたが癒されるのではなく、この子を癒していってあげて下さい。
そうして数ヶ月が経ったとき、5年が経ったとき、10年が過ぎたとき、
あるいは、この子の人生の幕がおりたとき
いつの日かきっと、自分のほうがこの子に癒されてきたと分る日がくると…
人間不信の子達へのケアのあり方、私共は生涯に渡り迎えて下さった里親さま方のケアにも努めております。
犬でも猫でも、その子その子に対して考えられる全ての事をお伝えして迎えていただいておりますが
想像を上回るような事が起きる場合もあります。
そのような場合は里親さま及びその子の人生を考え、里親さまが共に暮らすことを望まれていても
お返しいただくほかないこともありますし
そのような事情による引き取り願いについては里親さまに全く非はないと思います。
私にとってはスズちゃんは十分に一般の方が共に暮らせる子であり決して難しい子だとは思いません。
ブリーダーの元で狭い檻に閉じ込められ日の光を浴びることもなく糞尿にまみれて生きてきたスズちゃん。
室内犬として生まれてきたのに普通の暮らしを何も知らずに生きてきました。
可愛がられた事がないんだもん。
呼ばれても、行きたいけど、どうしても怖くて行けないんだもん。
そんなスズちゃんを受け止めて下さる方はいませんか?
いつもお話させて頂く事ですが
自分の思うようには、望むようには、いきません。
例えば「お手」をさせようと、覚えさせようと、思わないで下さい。
人間が思う「しつけ」が、その子の心にとっては「虐待」になることも多くあるのです。
スズちゃんだけではありません。そのままの、ありのままの、その子を、こちらが受け入れる事から始まるのです。
1月の引き取り願いから3ヶ月が経過してしまいました。
この間、スズちゃんの事を思わない日はなく、心の中に、頭の中に、早くスズを幸せにしてあげなくちゃ…と苦悩してきました。
しかしハウスの介護事情が、里親募集をしても、面接やご自宅訪問、里子出しなどに時間を割く事が出来ない状況にあり
またスズちゃんをハウスに迎え入れる事が出来る状態でもありませんでした。
そんな中、3月に会員さまのお宅にスズちゃんを迎え入れて頂く事となり
やっとスズちゃんを迎えに行ける事になったのですが
そんな矢先、東日本大震災が起き、会員さまのご親族がその被害に遭われました。
今も、ご親族の方々が行方不明であり、現状スズちゃんを迎える事が出来ない状況へとなってしまいました…。
4月にまでなってしまいましたが何とかハウスにスズちゃんを迎えいれる準備が整い始めましたので
近日、スズちゃんを迎えに行って参ります。
もう二度と人間に裏切られる事があってはいけません。
人馴れしている子はいいかも知れないけど、人間不信の子達は
人間の都合でたらい回しにすればするほど、またいつか自分はどこかにやられるんだ…と
安心して暮らす事など出来なくなっていくんです。
これは犬や猫じゃなくても人間の子供だって同じです。
そして増す増す人を信じる事が出来なくなっていきます。
だから出戻りした子は、どうしても次のご家庭へ嫁がせる時、慎重にならざるを得ません。
手放された!と言う事は、その子を受け入れきれない人間がいたという事になります。
可能であるなら会員様・支援者様・里親様のお宅に迎え入れて頂ければ安心でございます。
一般の方の場合
「動物を飼いたい」という思いを抱かれてる方ではなく「この子を幸せにしてあげたい」と思う方
※動物を飼いたいと思っている方の理想には遠く、再び悲劇が起きるかもしれませんのでご理解ください。
出戻り犬で再び幸せを掴んだ子もこれまで沢山居ます。
一度は出戻ったトゥルリン君やくま君、とっても幸せ一杯に愛されて暮らしています。
トゥルリン君の里親さまも、くま君の里親さまも、会員様としてこの活動を支えて下さってもいます!
問題を抱えている子でも、幾度もの問題や困難を乗り越えて、またそれがこの子なんだと受け入れて、
その子を幸せにする為に頑張って下さっている多くの里親さまもいてくれます。
こうして失敗する事もあるけれど…信じて里子に出す事も大事だと言うこと、多くの里親さまから学んで参りました。
私はスズちゃんに難しい問題はないと思っています。
怖がりなスズちゃんを「なつかない=可愛くない」ではなくて
そんなこの子を愛しく思ってくださるだけで大丈夫です!
健康状態も良好です!女の子で避妊手術も済んでいます。
困惑させたくないので名前はスズちゃんのままお願いします。
年齢は現在、推定8歳くらいです。
フィラリアも陰性です!
ワクチンについては、ダックスは9種ワクチンを接種すると副作用が出る子が多くいて
9種ワクチンはさけた方が良いとの獣医さんの意見のもと、6種混合ワクチンを受けております。
問題となる点
気をつけることは一度里親さまの元から逃走した事があります。幸い直に見つかり事なきを得ましたが細心の注意が必要です。
それと、途中からお散歩に連れて行くことを里親さまがやめられてしまっていた事が判明いたしました。
そのため、またお散歩がヘタになっています。
最初は人気の少ない静かな時間帯に少しずつ散歩に連れ出してあげて
お散歩と言う楽しさや喜びを教えてあげて下さい。
小さなお子様がいらっしゃるご家庭には不向きな子です。
スズちゃんはワンちゃんが大好きなので出来れば同居ワンちゃんが居るご家庭だと大変上手くいくと思います。
上記の点、ご理解のうえ、宜しくお願い致します<m(__)m>
里親希望
スズちゃんが本当の幸せを掴みますよう心から願っています。
スズちゃんに素敵なご縁がありますように”里親希望”のご連絡をお待ちしてます。
よろしくお願いします<m(__)m>