2011年10月14日
シィちゃん動物病院へ(簡易報告)
※詳細報告は時間ができてから上げさせて頂きます<m(__)m>
まだまだ小鉄爺ちゃんの術後のケア真っ只中の10月9日にシィちゃんが酷い発作に倒れました…。 倒れて失禁…自分の体の自由が利かない事に焦ってパニックを起こしてジタバタしているシィ… そんなシィを抱きしめ『シィを助けて』と心の中で祈り続けました。 シィが少し落ち着いたら直ぐに先生に連絡して、するべき事の指示を受け介護に当たりました。 |
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その後、9日〜12日まで大きな発作は無い物の 状況は落ち着いたとも落ち着いてないとも言えない様な そんな介護状態が続きました。 大きな発作を起こした後なので仕方ないけれど 元気が無く、治療をしているにも関わらず 食欲が少しずつ落ちていってました。 |
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ゆっくり安静に休めてあげる事が大事だけど 横たわったままのシィちゃんの姿にどれだけ泣いた事か分りません。 そんな中でも…引取り要請の子達の対応に追われてきました…。 本当にどんなに辛かったか分りません…。 自分がなんに泣いているのかさえ分らなくなってしまったりもしました…。 |
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シィが倒れた9日は本当ならシィのキレイキレイ(トリミング)デーでした。 マリンが手術を控えているため前日の8日、一足先にキレイキレイして 明日はシィちゃんだからね〜なんて言っていたのです…。 小鉄爺ちゃんの術後を乗り越えたらマリンの手術の予定でしたが またまた予定変更です…。 シィちゃんの容態を考えると、小鉄爺ちゃんの術後の回復だけでなく シィちゃんの回復も待たなければならないとった状況になりました。 そして13日には高齢犬のプーちゃんも体調を崩し 夜には銀治お爺ちゃんが酷い発作に倒れました…。 老犬、高齢犬が大勢居るので、ひたすら介護が続いていますし 当然の事ながら、その介護は日に日に大変になるばかりです…。 食欲が落ちてきてたシィ…この日(13日)シィは全く食事を摂れませんでした…。 |
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シィちゃんは保護時から口の中の炎症が酷く、本来なら歯石取りや抜歯が必要な子でしたが とてもそれが可能な子ではありませんでした。 保護時から、ずっとシィちゃんを見守ってくださっている方々は全てご存知の事となりますが 推定年齢13歳〜16歳、酷い栄養障害、目に顔にうじ虫が湧いてる状態…骨と皮… まさに死に掛けている状態のシィを救護したのです。 自分で動く事もままならない状態だった子です。 センターにシィの引き取りを行いたい旨を伝えましたら このような状態の子を出す訳には…と。生きている事が可哀想…だと。早く楽にしてあげたい…と。 センターでの殺処分前日 もう生きる事が苦しいだけなら責めてガス室ではなく安楽死の道を歩めるように私に託して欲しいとお願いしました。 その足で獣医さんに行き、診断していただく事を約束しました。 もちろんシィの状態はボロボロでしたが、治療をすれば生きれる望みも 残された時間を幸せに生きれる望みも十分にあると言われました。 それから治療をしながら2年4ヶ月が過ぎました。 麻酔だけは一度もかけずにここまで頑張ってきました。 ご報告はまだ出来ていないのですが 昨年の12月23日に口腔内に腫瘍を見つけた事があります。と言うのは… お口(歯)の治療を受ける事が出来ない状態にある子なので、これ以上、お口の中が炎症しないように!と、 出来るだけ歯磨きをしたり、少しだけでも、取れるだけでも、と、歯石取りに励んだりしてたのです。 シィちゃんは全盲なので恐怖心も不安も人一倍で、お婆ちゃんになって突然「歯磨き」と言われても 本人にとっては怖いばかり。イヤなばかり…です。 その恐怖心や不安は発作にも繋がってしまうので、本当に出来る範囲、負担にならない程度…に続けてきました。 トリミングでもお漏らしするほど怖がったりする子ですので本当にやんわりと続けてました。 それが…去年12月末、歯茎のような物が取れて、口の中が血で一杯に… 私たちはシィの歯茎をもぎ取ってしまったのかと涙しながら病院へ行きました。 取れた歯茎のような物体をラップに包んで「こんな事になっちゃった(;_;)」と泣きながら先生に状況を伝えました。 この昨年末は、猫ちゃん達が大変な中で、ニャンのタマゴ君も大変な時で、シィちゃんとタマゴ君と一緒に病院へ行って 二人とも検査と言う検査を受けまくっていました。 タマゴ君は皆様もご存知の通り、溶血性貧血の治療をしながら、その効果が得られないため、その原因を調べていました。 シィちゃんの口の中から取れた物体は腫瘍であることが判明。 逆に取れて良かったのでした。 シィちゃんの検査結果は、やはり年齢と共に心臓は悪くなってはいる物の、血液検査については問題なく正常でした。 腫瘍があったのと、それが取れた訳ですから、口の中の炎症と、腫瘍を取った手術後の治療のような形の 治療及び介護が必要となりました。 そして今回の話しに戻りますが、発作の治療をしても食欲が落ち続け、いつもと違う経過に「ん?」と思って また口腔内に問題があるのでは?と、シィちゃんが口を開けるときに口の中を下から必死に覗き込むこと数十回…。 口腔内、左奥歯の上顎の所に腫瘍が出来ているのを発見。 直ぐに先生に相談しましたがマリンにしてもそうだけど、シィちゃんは麻酔で死んでしまう可能性が非常に高いと…。 手術をするなら「そのまま死ぬ」と言う事を覚悟して受けるよう言われ しっかりと考えるように言われました。 シィの心臓は麻酔に耐えられるような心臓ではないと…。 食欲が落ちているのも発作が原因で、もう少し治療を続ければ元に戻る可能性もあるわけだから 急がずに様子を見たらどうかと…。 発作が原因なのか?口の中の腫瘍が原因なのか?特定も出来ず思い悩むばかり… 一晩中、手術しよう!と思ったり、やっぱり出来ない!絶対に無理!手術しない!と思ったり 考えが全くまとまらないまま夜が明けました。 |
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しかしこのままでは… 食事が出来ず弱っていくばかりになってしまう…とにかく病院へ行かなきゃ… そんな思いだけで何も決断できていないままシィちゃんを連れて病院へ。 |
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ぐったりの子でも病院へ行くと元気なフリ… 急に動きが良くなります。 動きが良いシィを見た先生は様子を見ていいんじゃない…と言うけれど お家ではぐったりなのです。 様子を見ていたら弱って死んじゃうかも知れないのです。 写真は心臓の音をずっと聞いている先生…。 やはり言われた言葉は 「手術をするなら「死」の覚悟を…」 「死んでもいいから手術してくれ。と言うならするけど こんな状態の心臓の子を自分は出来れば手術したくない」と。 |
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私とシンさんは病院で只管…話し合い…手術するとかしないとか…の繰り返し。 一晩中、話しても出なった結論を、どうやって出せようか…出るわけもありません…。 刻々と時間だけが流れました…。 介護の子を大勢抱えているので焦るばかりです。 早く決断しなければ!と…。でもシィちゃんの命が掛かっていること、簡単に決断できる筈もありません。 だけど、これまでの容態を振り返っても、今の状態は発作だけが原因ではないと思われました。 口の中の腫瘍を何とかしなければ食事を摂る事は出来ないだろうと思いました。 現実的にこの時点で2日間食べてない状況なのですから…。 本人が気にしてない状態で問題が起きてないならともかく、既に食事が出来ない状況にある訳で それは腫瘍で薬で取れるものではない。 やはり、どう考えても手術は必要な状況にあるのです。 問題はシィが麻酔に耐え抜けるかどうかで、手術自体は必要な状況にあるのです。 今ではまるまる太ったシィちゃん。まだ体力もあるから様子を見ても今すぐ死ぬわけじゃない…。 でも手術を受ければ、それが今すぐになるかも知れない…それが私達は怖いのです。 でも手術をしなければ、このまま体力が少しずつ落ちていき、それこそ手術が不可能な状態になります。 散々考えた上で、手術を受ける決断を致しました。 シィちゃんに、まだまだ幸せに生きてもらうために!まだまだ幸せな日々を送ってもらうために! 一緒にいられるように。 |
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心臓が止まってしまわないように最大限の処置をしてもらって 高齢の子たちの時にはいつもそうしてもらっているように 注射の安定剤や麻酔は一切使わず、ガス麻酔だけで手術してもらいました。 でも全盲のシィちゃんを襲う恐怖心や不安はどれほどか… 目が見えない分、どれだけ怖く感じるか… シィの気持ちを考えると耐えられなかったです。 そして、シィを失うかも知れない恐怖に私は怯えきっていました。 本当に怖くて怖くてたまらなくって、こんな思い本当にしたくないって 逃げ出したかったくらいです。 出来ればもう二度とこんな思いはしたくない…でもマリンの手術が待っているのです。 小鉄爺ちゃんにシィちゃんにマリン… 正直なところ…もう精神が持ちません。 |
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また改めて詳細報告は致しますが 口の中の腫瘍も取り除き、歯の治療も受け、ダメになってる歯は抜いて 残せる歯は歯石も取ってもらって 目の上にあるイボがとても大きくなっていたのも切り取る手術を受けました。 この目の上のイボの事も報告できてないと思うので 改めてご報告させていただきますね。 取り急ぎ、以上の手術・治療を受けました事をお伝えさせて頂きました。 |
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無事に手術を終え、麻酔からも覚めて、 本当に本当に良かったって胸を撫で下ろしたのですが 術後のシィちゃんは本当にグッタリになりました…。 これが麻酔の影響なのか、手術の影響なのか、精神的な物なのか… 本当に悩みました。 高齢の子は麻酔で一気に老いに進む子がいますし痴呆も進む事が多々あります。 麻酔は心臓・内臓に大きな負担を掛けるので麻酔から覚めたからと言っても 持ち直せない子もいます。 精神的に参ってしまった事が原因で持ち直せなくなる子も沢山います。 炎症や手術の痛みなどが原因なら時間が経てば良いのですが…。 本当にグッタリになりました。 |
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食べることは愚か水を飲むこともしなくなり 栄養剤や流動食、水分を強制給餌する日々へとなりました。 必死に必死に流動食を与え続ける日々が長く続きました。 もうダメかと何度も泣いたほどシィは自力では飲まず食わずになり 元気もなく笑顔もなく、大好きな散歩も喜ばなくなりました。 この日々の私は、どれだけ手術をした事を後悔したか分りません。 本当に最悪な状況でした…。 |
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流動食も多くは受け付けず… 本当に僅かばかりの栄養補給だけが続きました。 何とか少しでも多く流動食を入れなければ死んでしまう… 最低限の体力だけは維持させなければ… このまま胃炎を起こしてしまったら吐くようになってしまう… そうしたら更に食事を受け付けなくなる… そうなる前に何とかしなきゃ! 心を鬼にしてシンさんと二人で嫌がるシィちゃんに流動食を小まめに与え続けました。 手術は乗り越えられたのだから体力さえ維持できれば 必ず元気に戻れる!と。 |
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でも今度は血だらけに…。 何が起きたのかと思ったら顔を床にこすり付けたか手でこすってしまったようで 目の上のイボを取った所が開いてしまい大出血を起こしていたのです。 目に痒みがある時に手でこすったり、床でグリグリしたり…といった行動は 保護当時からあって、酷いときはお薬をして 通常は数日に1回程度、両目とも消毒してあげてました。 可哀想でカラーを付けなかったから こんな事になってしまいました…。 先生に連絡して止血方法を聞いて止血しました。 そんなに心配しなくてもいいと言う事で その後もカラーはしなくても別に大丈夫だと言うことでしたので その後もカラーはせずに介護を続けました。 目が見える子ですらカラーをしたら生活が不自由になるのに 全盲のシィちゃんにカラーを付けたら住み慣れたお家ですら 行きたいところにも行けなくなります…。 ご飯が食べたいとき、お水が飲みたい時、トイレがしたいとき… そんなシィちゃんの行動が分らなくなってしまうのです。 |
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イボを取る手術を受けたほうの目です。 目の上に、眼球に被さってくるほどの大きなイボがありました。 最初はマダニと間違う位の大きさから始まり大きくなっていったのです。 キレイに切除されました。 |
14日、シィちゃんが手術を受けて大変な介護状態にある中
15日にはポポン爺ちゃんが倒れ、鼻血まで止まらなくなり、先生に指示を仰ぎながら介護…介護…
その時はシィも体温が下がってしまい大変な時でした。
ポポン爺ちゃんも持ち直すまで1ヶ月近く掛かりましたし、22日にはマリンちゃんも発作…。
老犬さん達が全頭、大変な介護状態で、、私も体力消耗に頭は混乱状態で気を失いそうなほどの日々でした。
今現在のシィちゃんは、これまで(今回の発作で倒れる前)ほど食欲はありませんが
笑顔一杯!元気一杯!明るく楽しく過ごしてくれています。
散歩も今まで以上に走ってみたり♪しちゃってるシィちゃんです。
持ち直してくれるまでの間…その絶望的なシィちゃんの状況に死にたくなるほどで、手術を受けた事をどれだけ悔いたか分りません。
11月初旬まで流動食の強制給餌を行っていました。
その間も少しずつは自分で食事に口を付けるようにはなっていたのですが舐める程度から1口〜2口だったので
自分で食事ができる様になるように流動食の回数を減らし様子を見ながら
流動食を与える量を調整しつつ食事を促がし頑張ってきました。
今も食事量は少なめですが流動食はやめてます。
この間、お薬の量や種類も増えていたのですが、今はこれまで通り、強心剤と心不全薬のみに戻ってます!
シィちゃんは麻酔の影響と精神的なダメージが大きかったようです。
乗り越えてくれたから言える事ですが、今は手術して本当に良かったと思える状態です。
口の中の痛みも無くなって爽快のようですし、歯肉炎も随分と治まりましたし、目の上のイボの切除で目ヤニの量もグンと減りました。
回復後、お散歩は今まで以上にハシャいでいて”嬉しい〜♪嬉しい〜♪”って走ってます!
何度も何度も持ち直せないと思って涙した月日でしたが、今のシィちゃんを見ていると、手術して良かった〜って思います。
この心臓の状態で本当に良く持ち堪えてくれました!
今回、手術を受けた事で多くの問題を取り除けたので、これからも一生懸命に介護して、一日でも長くシィちゃんが幸せに暮らせるように
頑張ってまいります!
それと、今回、麻酔をかけての検診で判明したのですが、シィちゃんの顎の骨、折れている状態だそうです。
もちろん今更、手術なんてとんでもないとのこと。
そんな長時間に及ぶ手術など死なせるような物だと言われました。
保護前からの事であり、食事も出来ていたのだから、問題は無く、このままで良いという診断でした。
出会う前のシィちゃんは…本当にどんな人生を歩んできたのだろうか…。
ボロボロだったシィちゃんの姿を思い出し涙が溢れましたが、だからこそ出逢えた命であり、だからこそ救った命です。
シィちゃんがいま笑顔でいること!それが一番大事なこと!
この笑顔を守り続けていきたいと思います!
詳細報告は改めてあげさせて頂きます。
どうか皆様、みんなの笑顔を守り続けていけるように応援を宜しくお願い致します<m(__)m>