2011年11月4日
衰弱しきった猫 にょんにょ君 動物病院へ(簡易報告)


※詳細報告は時間ができてから上げさせて頂きます<m(__)m>

点滴を受け…過ごした夜が明けて…私はにょんにょを乗せて病院へと走りました。

希望があるのか、無いのか、調べてみないと分りません。

何もせずに諦める事は出来ません。

この子にとって苦しみのない道を選択するためにも検査を受けなくては…と。

にょんにょ。一緒に頑張ろう。にょんにょ。生きて。

そう願って。
先生に「どこまで検査するのか?」と聞かれました。

検査には費用が必要だから…。

私はポロポロ涙が零れてきました。

泣きながら

「お金はないけど、今は払えないけど、必要な検査を全部です…」

そう伝えました。

この子に何が必要なのか?助かる見込みは?

入院が必要なら入院を!

点滴は?

この子にできること、してあげられること、その全てを…と。

写真は血液検査のための採血を受けている所です。

血が薄い…と言われました。
検査の数値を振り切るほどのひどい貧血状態と脱水状態。

そして餓死寸前の栄養障害。

あとは肝臓の数値が引っかかりました。
エイズや白血病の発症もありません。

どちらも陰性でした。

検査上では「助からない」と言うような大きな問題はありませんでした。

とにかく動けなくて当たり前だと言うほど貧血・脱水・栄養障害なのです。

絶望的な検査結果は無いのです。

肺炎や感染症、炎症なども無かったのです。

何とか肝臓の治療をしながら貧血と脱水と栄養障害を改善できれば

助けてあげられるという希望の光が見えました。

私は絶望的に見える状況と検査の結果の差に驚きましたが

本当に嬉しくって

辛くて悲しくて流していた涙も、少しだけ嬉し涙に変わっていました。
ただ自力ではもう食事も出来ない状態にあります。

水の一口も自分では飲めません。

点滴をしているにも関わらず尿も出ていません。

自力排泄が出来るのかも分りません。

体力が極限状態にあるため点滴の吸収もとても遅いのと

酷い脱水状態で点滴を入れたって尿になるほど余った水分はないのです。

かと言って点滴は全て吸収されてからでないと次の点滴は受けられません。

栄養障害の状態は点滴で補えない所まで来ています。

強制給餌の為のカテーテルを入れなければ…ですが

麻酔がかけられる体ではありません。

暴れずジッとしてくれていたら、そのままカテーテルを通せるけど

どうしようか?と先生と話し合っていました。

にょんにょは首も持ち上げられず落ちてしまう状態だったのに

こうして少し首を持ち上げられるようになっています。

お薬や注射、点滴の効果も出ている感じが少しだけ見受けられます。
ノミも凄かったみたいです。体中、ノミの糞だらけだぞと言われました。

状況が状況だけにノミの確認など二の次でしてなかったけど

本当にノミの糞だらけでした。

しかしノミ駆除剤とは劇薬な訳ですから

にょんにょに掛かる負担を考えると、できない、できる体じゃない…と。

しかし貧血の状態も酷いわけで吸血されるのも困りものだ…と

そんな色んなこと、どうするか先生と話しながら

にょんにょを撫でてあげながら

体を隅々チェックしていると

タバコを押し当てられたような火傷の痕が体にいくつかありました…。

この子も虐待を受けているの?

私は全身が凍りつくような感じに襲われました…。

このほか気付いた事、詳細報告にてご報告します。

ノミ駆除剤も受けて、カテーテルも装着して、帰ってきました。

動く体力が無いとは言え、本当に良い子に診察や検査を受けてくれました。

しっかり栄養とお薬を入れて、とにかく体力の回復を目指す事です。

先生には帰ったら直ぐに、絶対に、カラーを付けるように言われたのですが

この体力にカラーの重さや不自由さは、あまりにも可哀想で

私は付ける事ができませんでした。

少しでも体力が出てくるとカラーを付けてないと直ぐに管を取ってしまうでしょう。

そうなると、また管を通さなければ…と言う大変な事になりますし、

それはにょんにょにとってもイヤな事なので考え悩む所ではありますが

流動食を入れながら少し様子を見て

カラーを付けるタイミングを決めていこうと思いました。

立ち上がったり動いたりは出来ないままで

自分ではお水にもまだ口を付けられないままで

オシッコも寝たままの状態でする形ではありますが

私がお世話に来ると、掃除をしてもらえるのでオシッコをするなど

色々考えて生活しているにょんにょでした。

流動食も吐かない様に様子を見ながら量を調整して介護してました。

ホッカイロも欠かさず入れ替えてあげました。

時間と共に良い方向へと進んで行っている事が何より嬉しく

この調子!この調子!と自分にも鞭打って介護に当たりました。

まだ立ち上がることも出来ない体力の中ではありますが

こうして猫らしく丸くなって寝る姿も見る事が出来ました。

嬉しくって嬉しくって、起こさないように写真をパチリしたものです。

声にならない小さな声で”ひゃん”とお返事もしてくれました。

「好きだよ」って「ゴロゴロ」って喉を鳴らしてくれる日も来ると信じていました。

一緒に頑張れると思っていました。

目が開けられなくって閉じているのではなく目を閉じて寝ている可愛い姿。

保護したときとは全く違う姿。

私たちは、まだ、いっしょにいられると、そう思えていました。

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