2006年7月25日
事故に遭ってた猫ちゃん退院
あごの骨が割れていて手術をしました。現在ワイヤーが入っている状態です。腫れあがっていた顔の腫れは、ほぼひいています。歯も全部折れています。顔をひどくやられており、全体的にズレてしまっているとのこと。まだ鼻から血が出ています。目も焦点が合っていないし口も全く普通ではありません。舌も干からびています。24日に先生とお話した際に、すごい野生でとても世話が出来ないのでそちらで面倒を見て下さいと言う事で退院が決まりました。準備のために一日ほど待っていただき25日に迎えに行ってきました。あごに入れているワイヤーを取り出す手術が1ヵ月後にありますが、どうしても面倒見切れない場合はある程度したら野に放すしかないんじゃないかと先生に言われました。それくらい触る事など出来ない子です。でも野に放す事はできません。1ヵ月後にワイヤーを取り出す手術とエイズ白血病の検査を行う予定です。当会動物ハウスのニャン子、まぁちゃんも半年以上触れず、ケガ人続出で何人も手術しました。なつくまで3年かかりました。1年2年かかった子も沢山いました。いつかこの子も心を開いてくれます。とにかく薬を飲ませたり出来る子じゃないからご飯に混ぜてお薬を与えるように言われました。こんな口の状態で自分で食べる事はできるのですか?と尋ねましたら、食べる事はできるだろうと言う事でした。ただ本人が病院でも全く食べていないので、食べなかった場合の事を聞きましたが、流動食や点滴が行える子ではないので、もし自分で食事を取らないようなら無理だろう・・・と言われました。とてもキャリーバックから出せる状態ではないので、この子が入っていたキャリーバックごと連れて帰っていいよと言っていただき、お言葉に甘えてキャリーバックをそのままお借りして退院いたしました。キャリーバックの隙間からお注射を受けていたそうです。 連れて帰ってキャリーバックを開けて、この写真を撮ったのですが、この一瞬、2〜3回撫で撫でできましたが、すごく怒ったので、すぐにキャリーバックを閉める事になりました・・・。 助かるかどうかが心配であまり機転が利いていなかったのですが、あごの手術時に先生が、ノミダニ駆除と去勢手術を行って下さっていました。現在、退院後、丸一日以上が経ちましたが、食事やお薬はおろかまだ水の一滴も飲んでくれません。立ち上がることもありません。ゼェゼェ言っていて苦しそうにしています・・・。 |
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退院のための準備 | ||
もう当会には保護スペースがありません。シンさんの会社にもつんつん君を保護していますし、どう考えてもこの子が落ち着いて過ごせるこの子用の場所を作ることが出来ませんでした。長期戦になるようなのでワンルームを借りるしかないかなと思いましたが、敷金などの事を考え、以前、保護した病気の猫ちゃん用にお部屋を借りた際に、相談してくれたら良かったのにと言ってくれた知人をあたって保護するための場所(部屋の一角)を有料にて借りました。入院させておくと最低でも一日2000円かかりますので、半額の一日1000円(月3万円)をお支払いする事になりました。知人は仕事でほとんど留守なので、世話には私が通っています。また普通の人がお世話できる子ではありません。ケガをしてしまいます。この子の為にエアコンを常時付けさせていただくので電気代として月5000円もお支払いする事になりました。電気代については5000円を上回る可能性がありますが、電気代込み月35000円、苦情が出ないようにきちんと世話をすると言うお約束できちんと契約を結び、鍵を貸していただきました。 猫用のケージも買いました。準備のために一日退院を遅らせて頂いたものの猫用のケージの在庫のあるお店が無くて探して回りました。展示品を売って欲しいとお願いしても断られてばかり…。退院当日の午前中、何とか展示品を売ってくださるお店が見つかり無事に準備が間に合いました。展示品だったため箱に入ってなく運ぶのも一人で大変でした…。 |
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なんとか組み立て、ハウスを設置。 病院とも近いしお世話に通える場所なので、とても助かりました。受け入れ先が見つからなかったら大変なことになっていました。この子が十分に大丈夫になって当会で場所が準備できましたらすぐに引き取る予定になっています。 |
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バスタオルで寝床を作って猫トイレなどの準備をして猫ちゃんを迎えに行きました。 | ||
猫ちゃん到着。しかし威嚇しており、とてもキャリーバックから出す事が出来ません。キャリーバックの中のペットシートにだいぶ血が付いていたので、バスタオルの上にペットシートを敷きました。 | ||
猫トイレを出してキャリーバックごとケージの中に入れました。 | ||
キャリーバックから出易いようにしてそっとしておきました。 | ||
お水とご飯を入れましたが、食べてはくれません。 | ||
あまり人間が見えないようにご飯の器がある所にダンボールを付けました。 | ||
長い時間、様子を見ていましたが、お水やご飯には全く口を付けません。ずっとゼェゼェと苦しそうにしていて、とても心配な状態です。本当に助かるでしょうか・・・立ち上がることもしないし、舌も干からびていてとても食事が出来るような感じではなく本当に心配でなりません。 |
7月26日の様子 | |
なんとかキャリーバックから完全に出てくれたので、キャリーバックを出して猫トイレや爪とぎを入れました。全身のレントゲン検査を行っており、他に骨折ばどはないのですが全く普通に動く事が出来ないので猫トイレも入りやすいように蓋を外して入れました。安心できるように周りもダンボールで囲いました。馴れて居ない子は人間がいない間にご飯を食べる子が多いのですが、この子は一切食べません。と言うか食べられないのだろうと思います。血で鼻が塞がっています。口や舌も元に戻るのだろうか?と思うほど普通の状態ではありません。まだ食事は全くしていません。ですからお薬も取れていません。食事が出来るような口の状態ではないように思います。やはり食事が取れる状態になるまで点滴などを受けなければ助からないのではないかと感じます。しかしそれが行えないと先生に言われたので何か他に方法はないものか先生に相談しようと思います。水も全く飲んでいないようですが、少しはお水に口を付けたのでしょうか?寝たままの場所(オシッコシートの上)で26日夜、少量のオシッコをしました。なんとかシートを取替えました。病院に連れて行くとしても、どうやってこの子をキャリーバックに入れたら良いのか・・・。 写真では分かりづらいですが、顔と言うか顎と言うかズレてしまっていますし、だいぶ痩せています。実際のこの子は顔や胴にある擦り傷は大したことはないのですが、血の匂いが充満していて目や鼻、口、顎は酷い状態です。目は猫のビー玉のような目ではなく、萎んださくらんぼと言うか、ゼリー状でしわがよってると言うか、表面がツルンとしていないのです。口や鼻には血が詰まるのか、咳やくしゃみのような感じのものを繰り返して、ペットシートのあちこちに血が付いています。舌は壊死しているのではないかと思うほど、血で黒くなって干からびています。それでも生きるために、とにかく何か食べて欲しいと思い、舐められるようにパテ状の物や色々な猫缶や刺身、またたびを振り掛けるなど、色々と試しています。しかし全く反応は無く、本当に苦しそうな息が聞こえてくるだけです。退院できると分かったとき、助かったんだ♪と嬉しくて仕方ありませんでしたが、この子の顔や様子を見て、とても安心できる状態にはなっていないことが分かりました。今は不安でいっぱいで、とにかく助かって欲しい、幸せにしてあげたいと思うばかりです。もっと動けるものだと思って、日に日に回復していくのだと思って、しばらくはケージ暮らしになるこの子の為に、一生懸命、2段になってる猫ちゃん用のケージを探しました。頑張って欲しい、生きて欲しい、必死になって手に入れたこのケージをこの子に使って欲しいです。 この子がなっちかどうかは判断できません。疲れてしまいなっち探しには2回しか行けていませんが、その2回は会えていません。おそらくこの子がなっちだと思います。違ってたら違うって分かると思うのです。最初になっちだと思ったのは、この子がなっちだからだと思います。なっちはいつも威嚇して近付く事もできず保護のしようのない子でした。きっとこんな形で私の元にくる運命だったのだと思います。これからもなっち探しは続けますが、きっとこの子がなっちだと思います。 |
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7月27日の様子 | |
全くご飯を食べてくれないまま時間だけが流れ、どんどん弱ってきています。水も全然減っていないのですが、オシッコなのか嘔吐なのか2回ほどペットシートを取り替えました。立ち上がることも出来ない状態なので、今のところトイレの必要はないので猫トイレを取り出してスペースを広くしてあげました。世話以外の時間はダンボールとタオルケットでケージを覆ってあげています。先生に電話して状態を話しましたが、点滴を行うのはあまり良くないような事を言われました。専門的な事だったので良く理解はできませんでしたので皆様に分かるようにご説明できなくてスミマセン…。とにかく今この子は時間と共に弱っています。このまま様子を見ていたら死んでしまいます。もう一度、先生に連絡します。今少しずつですが、怪我をしないように手袋をして、この子を撫でてあげ、決して危害は加えたりしない事を伝える努力をしています。もうこれ以上、何もできない私が様子だけ見ているなんて出来ません。弱っていくのを見ているだけなんて出来ません。人に馴れるまで待ってる時間なんてありません。野生の子でも何でも何かしら治療は出来るはずです。何とかこの子が自分でご飯が食べれるようになるまで、この子の命が尽きる事がありませんように・・・・。 |
※この子の近況はまた随時、皆さまにご報告していきますので、温かく見守って下さいますようお願い致します!
どうか助かってくれますように・・・