2006年8月6日
北九州エリアの様子
第1エリアの子犬が死んでいました

第1エリアの様子
7月27日にもシンさんが仕事途中に北九州エリアに足を運んでくれましたが誰にも会えませんでした。じゅんぞう君を保護して以来、犬達の姿がありません。こんなに何度も会えないような事は今まで一度もありません。とてもとても気になって今日と言う今日は何が何でも行かなければと前日から泊り込みで寝ないで事故猫ちゃんのお世話に当たりました。数時間ほど長めに給餌をあけられる様にしっかり流動食を与えました。出発前にも流動食を与えて出発しました。そして北九州に到着。第2エリアに立ち寄りフゥ君たちの姿を確認してから第1エリアに来ました。子犬が1頭亡くなっていましたが、その子を車に乗せる準備をしていたら大人たちが遠くから姿を現しました。私たちも急いで大人たちの元へ駆け寄り、子犬が亡くなっている場所から離れた所でみんなにご飯をあげました。これまでずっと食べてなかったようにご飯をねだり、食べても食べても満腹にならないようでした。じゅんぞう君を連れ去った事で私達が嫌われてしまったのかとずっと不安でなりませんでしたが、この子たちは誰も私達を嫌っていたりしませんでした。このエリアで何かが起きているのです。みんなが警戒して逃げなければならないほどの人間がいるのです。きっとじゅんぞうの骨を折った犯人です。だからこの子たちは姿を消しているのです。
今までと同じように私達と接してくれるみんな。何が起こっているのか聞くことが出来たなら・・・食べても食べてもまだ欲しいと言うこの子達にあげられるだけの犬缶をあげました。60缶は持って行っていたのですが、かなり第1エリアで消費してしまいました。お水もたっぷりあげました。
亡くなっていた第1エリアの子犬
子犬たちが潜んでいる草原の出入り口の直ぐ下の歩道で横たわっていました。交通事故ではありません。前足の骨が2本とも折られている様に思いました。じゅんぞうと同じように右手が腫れていました。左手も角度がヘンな部分があり腫れてもいました。「虐待死」・・・そうは思いたくありませんでした。しかし・・・この子の死も、とても普通には思えませんでした。餓死や衰弱死なら、他の子犬も同じように弱っているはずです。いったい何が起こっているのか?なぜこの子は死んでしまったのか?この子に何があったのか?泣き叫びたい思いでした・・・。私たちは、子犬たちが身を潜めている茂みの中に誘われるように入り、捜索を始めました。
そしてその背丈ほどもある茂みの中で子犬を捕まえるために仕掛けられた捕獲器を発見しました。一般の人が購入できる猫用の捕獲器でした。中に餌も仕掛けてありました。管理センターのものには管理センターのものであることと捕獲器のナンバーが書かれたプレートが付いています。この捕獲器には何も付いていませんでした。板にトリモチ(接着剤)が付いた物に餌を置いてある罠があったと言う声も聞いていたので茂みの中を他にも罠がないか捜索しました。もしかしたらこの子はこの捕獲器に捕まり炎天下の中、犯人が来る日まで放置され命尽きる寸前に捕獲器から出され放置されたのかもしれません。罠の捜索もあまりにも広いうえに日も落ちて暗くなったため打ち切りました。このような捜索を行う事になるとは思っていなかった私達は二人とも短パンでした。何に刺されたのか分かりませんが、かなり毒の強い虫に私は足を刺されてしまったようです。当日は直径2cmくらいの腫れでしたが翌日には熱を持ち腫れの部分は5cmに・・・その翌日には直径10cmを超え、痛いのと痒いので今も足は腫れあがっている状態です。
捜索を打ち切り、亡くなっていた子犬ちゃんを連れて帰ってあげるためにダンボールに・・・。
おそらく大きさからするとじゅんぞう君の兄妹でしょう・・・。

ペット霊園にて
和香子ちゃんの最後の写真です。
翌日の8月7日 午後 ペット霊園へ
和香子ちゃんと名付けて、合同火葬に・・・。
和香子ちゃんは天国へと旅立ちました。


午前中は北九州市動物管理センターさんへ電話をして捕獲器が管理センターさんのものでは無い事を確認し、このエリアで虐待があっていること、捕獲器が仕掛けられていた事などについて話しました。そして、これまで何とか行えていた保護活動も、虐待により子犬たちの保護すら出来ない状態になっていること、このままではあのエリアはすごい頭数になってしまうこと、色々と話し合いました。私達は現地の土地を借りて管理センターさんと協力し合って第1エリアの子達の全頭保護を行いたい事を話しました。もうこのままあの子達が苦しむ姿は見たくありません。かと言って簡単に保護が出来る子達ではなく、何とか現地の土地をボランティア価格で借りる事は出来ないかと思っています。8/10(木)に北九州市動物管理センターへ相談をしに行く事になっています。全頭保護、匹数的には子犬たちの匹数が把握できていませんが全部で25頭ぐらいだと思います。ほとんど触れる子がいない事、犬たちが頭がよく管理センターさんでも捕獲ができない子達であること、この子達を救える道はこの子達がいる場所の土地を借り、フェンスで囲いを作り、そこへ時間をかけて全員が入ってくるようになるまでおびき寄せる以外にないと思っています。小さな囲いでは絶対に入ってきません。ある程度、大きな囲いが必要でしょう…。土地を借りるお金、フェンスで囲うのにかかる費用、保護に至るまでの費用、保護後のこと、かなりのお金が必要になると思います。土地を借りる事が出来るかどうかも分かりませんが、この子達のために出来る事から動き出さなければ、また犠牲になる子が出てきます。土地を借りる事が出来るかどうか、借りれる許可が出たらどれくらいの費用が必要になるのか・・・全頭保護に向けて今計画中です。

第2エリアの様子
第2エリアの子達4頭は何とか元気にしていました。ここも男の子と女の子で、このままではまた増えていきます。元々は第2第3エリアで50頭近くいました。やっと後この子たち4頭までになりましたが、簡単に保護できる子達ではありません。まったく近寄ってこないまゆちゃん似の子が妊娠しているようでした・・・。このままではまた人に慣れない子供が増え倍々形式で元の50頭に戻っていきます(;_;)保護スペースにあわせ人に慣れている子から保護し、管理センターに捕獲された子は迎えに行けるだけ迎えに行き、次に病気の子を安定剤をかけての保護を行い、やっとあと4頭、その中の一番大きなフゥ君には里親さんが決まっているのに保護が出来ないままでいます。保護施設が欲しい…麻酔銃が欲しい…毎日通えればなつかせる自信があるのにそれも不可能…ツライ現実に頭が痛いです。でも諦めないで頑張ります。私達が頑張る事をやめたらこの子達に生きる道などないから…だから私達は諦めません。頑張ります!(と、自分たちに言って聞かせる毎日です)。どうか皆さま、これからも変わらぬ応援を宜しくお願い致します。

ホームへ