2007年2月1日
北九州第1エリアの様子
1年7ヶ月の時を得て黒母ちゃんの保護できました!

動物管理センターで2頭のワンちゃんを無事に引き取り、センター救護前に来ることができなかった第1エリアへ来ました。黒母ちゃん・お母さん・大きくなった子供達がたくさん。これからまだまだこの子達が捕獲されていくのでしょう…。もちろん、このままの状態が言い訳ではありません。保護でも捕獲でも、とにかくどんな方法でも保護して行かなければならないのは事実です。もし保護場所やお金が沢山あるのであれば、どんどん捕獲していただけたら助かるくらいです。しかし捕獲されると命に期限が出来てしまい、救える範囲を超えてしまうのです。自分達の保護スペース状況や金銭的余裕、世話に当てられる時間的な余裕などなど、どうしても捕獲が続けば救えない命が出てくることでしょう。嬉しそうに…美味しそうに…喜んでご飯を食べているこの子達を眺めながら涙が出ました。私達二人に、この子たち全員を救うことが出来るだろうか???答えは私にも分かりません。ただただ、本当に精一杯の努力をするだけ。どうかどの子の命も諦めなくても済みますようにと祈るだけ。今管理センターに収容されている子達を迎えに行ったとき、今ここにいるどの子かが収容されているかも知れません。前回ココにいた子が、ココでご飯を食べていた子が、今センターに収容されているように・・・。現在、私達は引越しをした事で多額の費用がかかりましたし、交通費の捻出も苦しい状況での活動が続いています。精神的、肉体的、金銭的、とても苦しい状態ですが、引越しをしていなければ救うことは出来なかった命です。第1エリアの捕獲に何とか引越しが間に合いました。こうしてセンターに救護に行けているのは皆様からの温かいご支援と、お金はかかるようになりましたが引越しにより保護スペースを得たからです。しかしそのスペースもすでに9匹増え、更に迎えに行かなければならない子がすでに収容されている状態で余裕がなくなってきました。増えた分の食費や世話にかかる時間、問題も沢山あるままです。もうすぐメールが復活します。里親さんになってくださる方の情報などありましたら、どんどんお寄せくださいますようお願い致します<m(__)m>頑張って里子に出さなければ今後捕獲されて行く子を救うことができません。仕事が出来ないほど世話に時間がかかるようになりました。支援物資・ご寄付・里親探しなどのご協力を心よりお願い申し上げます<m(__)m>どうか力を貸して下さい<m(__)m>
私の助けを必要としているこの子達を裏切ることなく迎えに行けるように、いま私達は死に物狂いで頑張っています。どうかこの子達を殺処分にしないですむように支えてください。お願い致します。
一日も早く救ってあげたいお母さん。ミルクを上げている子供を抱えていると思います。
黒母ちゃん保護のチャンス!
みんなにご飯をあげて、みんなに「また来るね!」と挨拶をして帰宅のため車を発進させました。すると黒母ちゃんが車を追いかけてきたので停車。車を降りて「もう何も食べ物持ってないよ…ゴメンね」と声を掛けていました。そうするとシンさんが「黒母を捕まえるチャンスだ」と私に耳うちを・・・。群れから離れて黒母ひとり。しかも近くまで来ている。ここ最近、色んなことが起きてボーっとしていましたが考えてみると確かに今日は犬達が落ち着いていて辺りも騒々しくなく保護日和の雰囲気。急なチャンスの訪れに緊張感で一杯になりました。しかし失敗は許されないのです。チャンスは一度だけ。失敗すれば二度と保護できる距離には来なくなる。車に積んでいるケージにはセンターから救護した子が乗っている。ケージも無ければ保護するための道具は何もない。気をそらす餌すらない。あまり時間をかけるとチャンスは無くなる。シンさんにどうやって捕まえる?と聞くと「素手で行くしかない…黒母なら抱えられる大きさだろう!」と。それでシンさんが行くのかな?と思ったら、やはりそれは私の役目(-_-;)・・・。子供を生む親犬たちを保護したいとずっと試みてきた私達。今それが出来るかもしれない最大のチャンスが目の前にある。こんなチャンスはそうそう訪れるものではない。行くしかないと勇気を出して黒母をひっ捕まえました。もちろん素手で・・・一度掴んだら何があっても放さない。暴れる黒母を積み込むケージもありません。とにかく車に乗り込まなくては…と必死で車まで格闘しながら乗り込みました。
狭い車の中で大格闘。必死に逃げようとして私に噛み付いて来る黒母に、シンさんが私の代わりに噛み付かせた車に敷いてたシートやバスタオル。ビリビリになりました。シンさんが私に噛み付いてくる黒母ちゃんのお口に入れてくれなかったら私がビリビリになっていたのでしょう(^_^.)
ひと暴れもふた暴れもして、ようやく落ち着いた黒母ちゃん。あぁ怖かった・・・(^_^.)。
実に、出会って1年と7ヶ月。ようやく黒母ちゃんを保護する事ができ何とも言えない気持ちでいっぱいの帰り道♪長旅に疲れてきたのか車の中でウトウトする黒母ちゃんを眺めながら、きっといつかこうして皆を連れて帰ってあげられる日が来るのだと、車に黒母が乗っている信じられない光景に「諦めない気持ち・信じる思い・保護する勇気」また強く胸に刻み、必ず他の子達も保護できる!と希望や光が見えた気がしました。
考えてみると急な保護で黒母ちゃん用の物は何も準備できていません。帰宅途中、動物ハウスの子のご飯と一緒に首輪や小屋、鎖などを購入。ケージが小さいのしか売ってなくて小屋にしたけど、どうなることやら・・・。
荷物を車に積み込んで、センターから救護したこの様子を見て再出発。
黒母ちゃん。初めての首輪。もう野犬じゃないよ!野良っ子じゃないよ!暴れたり、長時間の車など、色んな要因が重なったのでしょう…黒母ちゃんグッタリ。
やっとやっと動物ハウスに到着。
親子の再会♪
捕獲されて離れ離れになった黒母ちゃんの子供、春ちゃんと再会!春ちゃん、お母さんが分かるかな?
この部屋にくま君が入ってきたときは、みんな自分達の縄張りだと主張して吠え立てたのに、この部屋はロイ君を除く全員が第1エリアの子たち。黒母が分かるようです。吠えるどころかクンクン匂って確認してご挨拶するビビちゃんやしょうちゃんたち。皆がいることで黒母ちゃんも安心してくれたらいいな。
とても疲れたようでゆっくり横になった黒母ちゃん。捕まえたときは、どうなる事かと思ったけど、皆とも上手く行きそうだし何とかなりそうな気配に私も安心。
サラちゃん・ビビちゃん、黒母ちゃんをジーーーーっと見つめています。半信半疑なのかな
とりあえず皆と一緒に過ごさせてあげようと子供部屋に小屋を設置。写真は組み立て中です!
組み立て完了して毛布を敷いてあげて小屋を覚えさせるためにハウスに入れましたが、すごい抵抗。何かに入るのはどうしてもイヤのようです。きっと長年、捕獲器などで捕まっていく仲間を見てきたせいではないでしょうか。
やっと本日保護の3頭(センターからの2頭と黒母ちゃん)の事が終了して、待ちに待っている動物ハウスのみんなのご飯作り。今日はドライフードが8割、犬缶1割、冷たい犬缶を温める手作りの「肉と煮干しと野菜のスープ仕立て」1割って感じでしょうか(^_^.)
ワンちゃん用ご飯の出来上がり!
続いてニャンちゃん用のご飯!今日のニャンちゃんご飯はドライ5割、缶詰4割、冷たい猫缶を温める手作りの肉と煮干しと野菜のスープ仕立て1割でした。
後はご飯を配るだけ・・・。現在の時刻、午前5時20分。夜ご飯が朝ご飯の時間になる日々が続いています。もう私達はご飯を食べる気力もありません。
外は雪・・・分かるかなぁ?写真に白く写っているのは可愛い綿雪でした。寒いのでワンちゃん達のことを考えると「可愛い綿雪」なんていってる場合じゃないですね(^_^.)
翌日
雪が降るのを窓から眺めていたまゆちゃん!
夜明けと共に動物ハウス成犬たちに黒母ちゃんご挨拶!しかし威嚇を(-_-;)大丈夫かなぁ?上手くやってね!黒母ちゃん!
黒母ちゃんは外に出すと逃げようと大暴れ。他の子を出す間、逃げられないように外に出てる子のケージに入れたらケージを壊す始末(;_;)仕方ないのでお外に連れ出して格闘。リードは噛み千切られる寸前…一番大きい大型犬用のチェーンの鎖でお散歩です。お散歩中ストを起こしている黒母ちゃんの所へシンさんに第1エリアのダイちゃんを連れて来てもらいご対面させました。ダイちゃんは黒母ちゃんが分かるようです。黒母ちゃんも分かってると思うけど、今はまだ気持ちが落ち着いてないから、それどころじゃないかな?
ダイちゃんと会ってから、色々気になる様子を見せる黒母。ほぼ第3エリアグループの成犬部屋にお邪魔してみました。チィちゃんが威嚇してます(^_^.)もも&まゆは友好的に黒母ちゃんを迎え入れました♪
一睡もする暇なくワンコたちの汚した毛布やバスタオルのお洗濯をしてやっと私の昨日が終る。しかしもう今日が始まっている。と言うかもうとっくにお昼を過ぎている。シンさんは寝ないまま顔だけ洗って仕事へ行きました。こんな感じでいつ寝たらいいのかすら分からない過酷な日々を送っています。しかし今まさに命の危機にさらされている第1エリアの子達の為に限界まで努力していきます。殺処分されていく子達はこの子たちだけじゃない…気が滅入るほどの多くの命が殺処分されています。どうすることも出来ません。何もしてあげられません。だからこそ責めて私の人生の中で出会った子の命ぐらいは救ってあげたい…そう思って頑張っています。一生懸命に頑張る事でしか支援してくださる方に恩返しできませんが、私達は皆様の温かい応援を胸に頑張っております。感謝の気持ちを忘れた事はありません。どうかこれからも温かい応援を宜しくお願い致します<m(__)m>

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