2007年5月8日
北九州第2第3エリアの様子

第2第3エリア
今日は動物ハウスをお昼の2時に出発して最初に寄った第2第3エリアに夕方5時に到着しました。唐津から福岡までは有料道路を使用し、都市高速から高速道路へは乗らずに福岡から下道で北九州へ来ました。どうしても止むを得ない場合のみ高速道路まで使用することもありますが、出来る限り交通費も節約しています。ただ唐津に移ったことで時間的余裕もなく有料を使用せざるを得ないときもあります。交通費も毎月かなり要するようになりました事を、支援者の皆さまにご理解頂ければと思っております。

現地に着いて私達の車に駆け寄ってきたまゆちゃん2、チィちゃん2、フゥ君、会えた喜びよりも、その光景にシンさんと二人愕然としました。子供達を引き連れていたのです。悪い物が増殖しているのを知ってしまったような気持ちと言うのでしょうか…。第2第3エリアには出会った当初40匹前後の数え切れない数の犬達がいました。当時(1年半前)救いに行く数日前に事故で亡くなってしまった第2エリアの腹水ちゃんをはじめ、保護をする予定で動いていた行方不明になった第2エリアのいよ君&いよちゃんのお母さんと思われる黒メスちゃん、事故で亡くなった第3エリアの仔犬ちゃん、当時1度か2度しか見かけなかったけど、ガリガリに痩せて弱っていた成犬が1頭、そして一斉捕獲の末、限界で管理センターから救い出してあげる事が出来なかった第3エリアの3頭の子、一斉捕獲が行われる前に捕獲されたのではないかと思われる1頭の白くて大きな男の子…頭数の確認が出来ないほどでしたので不確かではありますが私達が分かる範囲ではこの8頭の子達を除いては、多くの方の力に支えられて全て救ってきました。しかし捕まることなく捕獲を逃れたフゥ君・まゆちゃん2・チィちゃん2の3頭が現地に野良っ子として、こうして残っています。ずっと保護してあげられないかと頑張っていますが、どうにも出来ない状態が続いています。そんな中、恐れていた状態に進んでいます。捕まえられない子をたった3頭残してしまったことで、このままでは又子供達が育ち、そして出産が繰り返され元の状態に戻ってしまいます。出会った時のあの光景を思い出すと、それだけは何とか食い止めたい…そんな思いでいっぱいになります。だけど4頭いた仔犬たちも、この子達に育てられただけあって警戒心は人一倍強く育っています。成犬3頭の時は誰にも見向きもされない…それが仔犬たちがいれば「可愛い♪」と言ってご飯をくれる人がいる。それでこの子達は現地に戻ってきているようです。少し「食」には困らなくていいかも知れません。しかし可愛い時期は少しだけ。大きくなればご飯をもらえるどころか「野犬が居る」と通報されて捕獲されて殺処分になる運命でしかありません。これから先、起こるであろう過酷な運命を何も知らず無邪気に遊んでいる子供達を見ていると言葉に出来ない気持ちで一杯になりました。
まゆちゃん2 チィちゃん2 フゥ君
久しぶりに会ったみんな。とにかく元気で居てくれた事は、とても嬉しいです。
仔犬の中で唯一、柵のこちら側まで出てきた子。この子もすでに皮膚病になっています。真っ黒で分かりにくいですが目の周りの毛も抜け落ちて白くなっていました。
唯一、一番近くまで来るフゥ君。保護できるように少しでも警戒心を解かなければと、今回は少しだけですが購入して来た唐揚げを手から受け取るまで粘りました。唐揚げの力に負けてようやく受け取りに来たフゥ君です。
そしてダニ疥癬とニキビダニのお薬を食べさせるための準備。マーガリン入りのパンがなくて今日はクリームパンを買ってきましたが、安いのを買ったせいでクリームが本当に少ししか入ってなくて上手く薬が混ぜ合わせられず苦労しました。そのためチーズを買ってきてパンにチーズで蓋をして近寄ってこないまゆちゃん2とチィちゃん2に投げてあげました。
この黒いチビちゃんだけでも捕まえられないかと挑戦しましたが、この子でも手の届く距離には絶対に来ません(-_-;)
ご飯を小出しにして、しつこく挑戦しましたがダメでした・・・。
フゥ君は何とか手から受け取りますが受け取ったらサッと逃げます。仔犬は投げてあげると急いで取りに来て少し離れた所で食べます。手から受け取る事はないままでした。
あと3匹姿を確認できている仔犬たちは精一杯ズームにして写してもハッキリ写せないほど遠くにいます。どちらがお母さん犬か分かりませんが親犬達が行くとチョロチョロっと喜んで出てきて、はしゃいでいました。チィちゃん2とまゆちゃん2は二人で力を合わせて一緒に子供達を育てているようで仔犬たちは両方をお母さんのように接していました。
犬缶を置いてあげるのを少し離れた所で待っています。そして人間がその場を離れたら食べに来ます。それでも私達の動きに細心の注意を払いっているのが分かります。
ご飯が置かれたのが分かると遠くからその様子を見ていたチィちゃん2が仔犬たちを迎えに行きました。親子でこちらに向って走ってきたので、このまま出てきてくれれば…と待ちましたが私たちが居る間は警戒して出てきてくませんでした。ご飯に向ってこようとした仔犬たちを呼び戻したのです…。
人間の近くに来れないこの子達…仔犬たちにも行かないように注意を促しながら、遠くから食べ物を投げて欲しそうに待っています。投げてあげられる物…あとは第1エリアの子達用に取ってあるパンと唐揚げが少々。しょうがなくそのパンをこの子達に投げてあげました。
フゥ君だけ皮膚病の症状が出ていませんが感染している事は間違いないでしょう。フゥ君だけでも連れて帰れないかな〜と思いますが後一歩、近くに来てくれません・・・。
私達がわざと自分達の近くに投げたパンは取りには来ませんでしたが私達が離れるとみんなで取りに来て食べていました。
その後、第1エリアに行った後、タッパとお水を購入して第2第3エリアに戻ってお水を設置してきてあげました。もう夜で真っ暗でしたが、私達が離れると成犬たちが出てきてお水を飲んでいました!

頭数が増えて、また手に負えない状態になる前に、何とかこの子達を保護しなければ・・・。頭が痛いです(;_;)

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