第1エリアの仔犬 交通事故死 2006年1月15日

先週、シンさんが初めて姿を確認した仔犬5頭の内の1頭が交通事故で亡くなっていました。この地域には故意に犬達を車で轢き殺しに来る人たちがいます。もちろん故意ではない事故なのかも知れませんが、こうして「命」が奪われるたびに親犬達は通る車に対して激しく吠え50mくらい追いかけます。そのため自分達も車に接触してしまい、みんな足などを負傷(打撲)しています。犬達は道路の真ん中で動かなくなったこの子の側を離れようとしません。この子を車に乗せると悲しい声で「わが子を返して」と鳴きます。悲しい光景です・・・。
福岡に連れて帰って埋葬してあげました。去年の7月1日に交通事故で亡くなったトゥルリン君の兄弟の横に・・・。本当はこんな形ではなく、生きて連れて帰ってあげたかった…。この子もトゥルリン君のお母さんが生んだ子だから、せめて兄弟の側で安心して眠って欲しい。北九州には不幸な犬達が多すぎます。最近こそ、その光景に慣れてきましたが、初めて北九州の犬達に出会ったときは、いつの時代にワープしたのかと目を疑いました。事故や捕獲、虐待、どんどん人間を信じなくなっていく犬達を目の前に、何もしてやれない自分たちがいる。本当に情けないです・・・。
亡くなった子を含め3頭の仔犬の姿しか確認できませんでした。前回の捕獲で仔犬が捕獲されたため場所を変えて出産したようです。仔犬達はかなり警戒心が強くご飯をあげても近寄ってきません。私達が離れるとお母さん犬の側に来て甘えていました。この四法八方にふさ子ちゃんやサム君、ここで何とか頑張って生きている犬達がたくさん居るのです。あまりにも多過ぎて、どうすればいいのか分らないけど、ただ、必死に生きているこの子達をみんな幸せにしてあげたい…毎日ご飯をお腹いっぱい食べさせてあげたい。安心して眠れる温かい場所を与えてあげたい。そんな気持ちで胸がいっぱいになります。

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