2007年7月3日
北九州市動物管理センターより第2第3エリアの捕獲された疥癬の子
2頭を救護しました

前回救護した兄妹2匹の残りの兄弟2匹が捕獲・収容され、とうとうやってきた「命の期限日」。赤ちゃん猫の状態が良くなく、シンさんが一人で仕事を切り上げセンターに迎えに行ってきました。

バリケンを持ってセンター内へ・・・。
2人はそこで怯えながらうずくまっていました・・・。
そして・・・その横の収容犬舎では・・・。

この子たちのお母さん・・・まゆちゃん2が捕獲され収容されていました。(チィちゃん2とまゆちゃん2が一緒に育てていた子供達なので正確にはどちらの子か分かりません。4匹全員がどちらかの子供と言うわけでもないので、2人が2人の子供を2人で育てていたかも知れません。)別室でただジッと丸くなっているまゆちゃん2。子供達が別室に収容されていると分かっているのでしょうか。

もしも誰も救護の手を差し伸べなかったら、こうして違う日に捕獲された親子は別々にガス室へと送り込まれ悲しい死を遂げていくのでしょうか・・・。せめて親子一緒に最期の時を迎えられたら・・・と思わずにはいられないツライ光景です。

まゆちゃん2の命の期限は7/5(木)・・・。
生きて親子の再会を果たさせてあげたいと思っています。

お外の世界に戻ってきました!
前回の子達より疥癬はひどい状態です。
センターより救護後、シンさんより無事に救護が終わった連絡とまゆちゃん2が収容されていた連絡が入りました。とりあえず時間が無いので急いで今回救護した子達を疥癬の治療のため病院へ運んでもらいました。2人からは無数の疥癬(ダニ)が見つかりました。その数は何万匹、いや何億匹・・・一つの毛穴に数匹もの疥癬が生息。恐ろしいほどの数です。疥癬のお注射を受けました。疥癬独特のすごい臭いがします。その上、この子たちもかなりの栄養障害で骨と皮もいいところです。最後に現地で見たときよりもひどい状態に陥っていました。
4匹になるので帰りにトイレ(セメント入れ)を購入してきました。これ以上、疥癬の子の為にスペースを準備できなかったため先に救護した子達と同室になります。先に治療を開始した子達の治療は長引くことになりますが、この子たちを救うためには止むを得ない選択でした。
今回は皮膚の粉(中には無数のダニがいることでしょう)が吹きまくっています・・・。
本当にひどい状態です・・・。
感染を無事に防げることか不安になりますが、助けてあげたい命です。懸命に頑張りたいと思います。
引っ張り出すと怯えるので、いつものようにバリケン引っ繰り返し戦法でお部屋に出しました。すぐにオヤツをあげて大丈夫だからね♪と声をかけながらお世話を!
投げてあげると喜んでオヤツを食べています。
しばらくすると2人とも手からオヤツを受け取ることが出来ました!
疥癬やニキビダニ(アカラス)、細菌性皮膚炎に効果があると言われているご寄付で頂きましたバイオチャレンジで直接、皮膚を拭き上げました。消臭にも優れており大変役立っております。疥癬・ニキビダニ(アカラス)・細菌性皮膚炎・悪臭と全てに効果があるためバイオチャレンジのご支援をお願い出来ますと大変助かります。消毒になるため、エイズ白血病の検査がまだ出来ない仔猫ちゃんたちのお世話や猫部屋、犬舎などの消毒にも使用しております。けっこうな使用量になっていますので、どうか皆さま宜しくお願い致します。
だいぶキレイになりました。
兄妹のコッペ君とティアラちゃん達と再会!
ちょっと「うぅー」とか言ってました(^_^;)仲良くしてね!
トイレの設置もむなしくあちこちでオシッコタイム!
すごい血尿です・・・。すぐに治療を開始します。

男の子 きのこ君と名付けました!
コッペとティアラの2人はこうして、やっとだいぶトイレを覚えて来ていた所だったのですが・・・どうなることやら・・・です。(下痢は続いていますが治療しています。)
トイレに連れて行って「ココがおトイレよ!」と教えているところです。しかしトイレを寝床にしちゃいました・・・(;_;)

男の子 クジラ君と名付けました!
ご飯は大喜びで食べています(*^_^*)
コッペ君とティアラちゃんもご飯タイムが大好きです♪
写真だけでは黒い毛のクジラ君がひどい症状に見えると思いますが、どの子もみんな可哀想にひどい状態です。全員、体のあちこちがこんな風です。写真は今回救護したきのこ君です。
「トイレを寝床にしちゃ駄目よ」と教えたら翌朝はトイレの横の隙間に入り込んでいました。
部屋中、ウンコとオシッコだらけで掃除は大変です。
人間を簡単には信じられないこの子たちは、私たちが来るとこんな隙間に隠れてしまいます。
大丈夫だよ♪何も恐いこと無いよ!安心していいよ!と、心のケアも行っています!

部屋中にトイレをしていますが、ちゃんとトイレも使ってくれています。少しずつ覚えてくれれば…と温かく見守っています。
トイレを完璧に覚えてくれたら掃除も臭いもだいぶラクになります!ワンちゃん用に猫砂を使用していますので猫砂の消費も大変大きくなりました。あと少しストックがありますが、猫ちゃんが増えたこと、ワンちゃん用…と、見る見る無くなって行くと思いますので、ご支援していただけると助かります。必要な物が多くて本当に申し訳ありません。どうか力を貸してください!宜しくお願い致します<m(__)m>
4匹になったこと、今回の子達が疥癬がひどい状態である事、が重なって廊下にまで皮膚の粉が散らばるようになり、感染を防ぐため必死になって掃除しています。
先に救護したコッペ君とティアラちゃんです。同じ部屋に居てもやっぱり2匹ずつに分かれています。まだまだガリガリのままです。先生にも言われているように栄養ご飯をあげなくては!と思っていますが、なかなか福岡の時のように手作りの栄養ご飯を作ってあげる時間がなくて、子犬用の粉ミルクや離乳食を混ぜてあげています!
毎日、2匹ずつに分かれてご飯を食べています。
クジラ君の耳や体の写真です。やはり、ちょっと写真では分かりづらいですが大きな瘡蓋のように皮膚が膨らんで固まっています。
クジラ君ときのこ君の2人も骨に皮が付いているだけの状態、体中を痒がっている姿、見ているのが辛いほどです…。
やっと4匹一緒の”4Shot”が撮れました!日中はお部屋で4匹でドタバタ遊んでいます。私たちが行くとシーンとなりますが(^_^;)ハハハ。でも大丈夫!オヤツをチラつかせば皆クンクンと近寄ってきます♪唯一の女の子ティアラちゃんが一番恐がりで、なかなか手から受け取れず地団駄踏んでます。疥癬4匹・・・神経が磨り減る救護となりましたが感染しないように必死に頑張ってます。ただ目には見えないものなので他の子がポリポリ掻いているのを見たらヒヤッとします。でも、この子たちが生きているのだから!と最悪の事も覚悟の上で、感染が起きたとしても誰も死ぬわけじゃないのだ!と言い聞かせ、精一杯の感染予防の努力をする毎日を送っています。
この子たちの里親さんになって下さる方を募集しています!疥癬の治療を引き継いで下さる方、また疥癬完治後、家族として迎えてあげたいと思ってくださる方、どうかこの子たちに幸せな日々を過ごさせてあげて下さい。宜しくお願い致します。

里親希望はこちらから


その後の様子は「日々の活動」動物ハウスの様子でご覧いただけます!
07年7月8日
現在センターに収容されているお母さん犬「まゆちゃん2」について
 
7月5日までが命の期限でしたので7月6日に迎えに行くとセンターに連絡をして殺処分を止めておりましたが、まだ迎えに行けておりません。この子たちを迎えに行った翌日の7月4日にセンター様より、新たに第1エリア近郊の子が1頭収容されたと連絡を頂きました。佐賀より何度も北九州まで足を運ばなくてはいけなくなるので、収容されている第1エリア近郊のその子も救護されるのであれば、その子と同じ日までまゆちゃん2を殺処分せずに収容しておくと言って頂きましたので、そうさせて頂く事に致しました。第1エリアの子の期限が翌週の月曜日(7月9日)なので、その日に迎えに行かなければならないのですが、どうしても仕事をズラす事が出来なかったため、センター様にご相談して2匹を火曜日(7月10日)に迎えに行くことに決めました。第1エリア近郊の子は仔犬と言うことですが確認に行っておりませんので、どの子か、あるいは仔犬と言う仔犬は会ったこと無いので、もしかしたら会ったこと無い子なのかも知れません。しかし捕獲場所が第1エリアの子の親族であることは間違いないだろうという場所です。そして収容されている第1エリアの子の兄弟を現地の近くの人が保護されているという情報をセンター様より頂きました。その子がセンターに収容されるとかで、そうなると私たちは譲渡手数料の支払いが生じます。そのためセンター様は費用がかからないようにセンターに来る前にその保護されている方のところへ引き取りに行かれませんか・・・と保護されている方の連絡先を教えてくださいました。保護されたのに管理センターに入る?と良く意味が理解できないままシンさんが保護されている方へ連絡を入れて話を聞いてみました。話によると、仔犬であればセンターの譲渡犬として里子に出せるということで保護して1匹目をセンターに引き渡されたそうです。しかし、どういう状況かは分かりませんが譲渡対象には出来ない犬と言う事で、その子は殺処分対象犬となりました。しかし保護場所が第1エリア近郊だったため当会へ連絡が入ったのです。保護主さんはセンターで譲渡対象犬として里子に出してもらえると思って2匹目の子を保護。保護した2匹目のワンちゃんが現在保護主さんの元にいます。1匹目が殺処分…そんなことになるのであれば保護しない方がよっぽど良かった…と。そして、こんな事にはなるとは思わず2匹目も保護されており、どうしたものかと悩んでおられました。現地にはもう1匹の仔犬と母犬が残っているとの事。この子達も、いつか捕獲され殺処分される日が来るでしょう。このまま放置していれば、それまでに新たな野犬の子供たちも生まれてしまいます。保護されている方に話を伺った結果、その子達の母犬の特徴を聞くと行方が分からなくなっている第1エリアのハンちゃん、もしくは行方が分からなくなったビビちゃんとミルキーちゃんの姉妹ではないかと思います。その子達が誰なのか?どの子なのか?知っている子か?知らない子か?私達には全く分かりません。しかし、第1エリアでこれ以上、頭数が増えていくのは防がねばなりません。保護主さんにその母犬と残っている仔犬を捕まえることは可能なのか尋ねましたら、出来ると思うとの事でした。センターに収容された子も、現在保護されている子も当会にて引き取り保護し、そして、その仔犬を保護されている方に、その仔犬たちの親犬と残りの仔犬の保護をして欲しい(捕まえて欲しい)とお願い致しました。誰なのかは分からない状況ではありますし、第1エリアの子でもないかも知れません。しかし親犬の保護が出来なければ永遠に繰り返されてしまうから、この親子犬の保護を決意いたしました。捕まえる事が可能な子から保護していき、第1エリアでの増殖を防がねばと思っております。自分達があとどれだけ頑張れるのか、自分達でも分かりません。ただ必死に頑張って救助しています。前回の疥癬の子2匹の救護も、続いて今回の疥癬の子2匹の救護も、そしてまゆちゃん2、殺処分が決まっている第1エリア近郊の子、いま保護されている第1エリア近郊の子、どの子の救護に付いても死ぬほどシンさんと話し合いました。疥癬だからとかは関係なく、全ての面に置いてもう無理なのではないかと…どれだけ救護をするか否かを検討したか分からないほど考えました。ボランティアさんに来ていただけるような保護施設を持たない限り体力的にも限界を感じているのが正直なところです。それでも、やれる所までやろう!そう決まりました。どうか皆さま、助けてください。力になってください。支えてください。皆さまからの応援がなければ、救助するどころか、ハウスの子たちを養っていく事も出来ません。皆さまのおかげで満足な医療を受けることも出来ていて、感謝の言葉も無いほどに感謝しています。支援者の皆さまのご負担も大変大きく申し訳なく思っています。だけど、どうか引き続き応援のほど宜しくお願い致します<m(__)m>

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