2007年8月3日
≪緊急里親募集≫
〜悪徳ブリーダーに捨てられたと思われる犬たち〜

知人を通してこの犬たちの話が私に寄せられたのは7月10日の事でした。
10匹ほどの犬達を自宅のお庭に捨てられ困っている男性がいる…との情報でした。
忙しい毎日で私達は気になりながらもどうすることも出来ない日々が続いていました。

その間、里親探しをするためにお話を伺うため、その男性(保護主さん)と数度ほど連絡を取り合いました。お庭に捨てられ、そのまま保護して2ヶ月が経過しているとの事でした。保護主さんはご病気を患っておられ入退院を繰り返している状態でお世話が出来ないため何とか里子に出せないだろうかと言うことでした。写真提供をお願いしましたが体が悪く出来ないとの事。保護主さん宅は北九州と遠い地であったため直ぐに視察に行くことも出来ず時間ばかりが経過しておりました。避妊去勢がされていないため数匹が妊娠、そして出産。しかし環境が悪すぎるため産んだ子を親犬が殺して食べてしまうなどの状況でした。安心して子供を育てられる環境で無い場合、子を守るために親犬が取る行動のひとつです。現在は男の子と女の子と別々に置いているとの事でしたが、どれほどの状況に置かれているのかと…私達も心病むほどでした。その後に何度か取った連絡でも訃報続きでした。保護主さんも、他の団体さんにお願いしたり、色んな方法で里親探しをされておられるため数匹は里子に出ていました。しかし里子に出た子が僅か2週間程度で逃げ出し、交通事故…骨盤骨折などで入院…そして治療をするには高額な医療費のため安楽死となったなど、聞くに堪えないお話が続きました。また相手を選ばずに里子に出しているため里子に出た子も戻ってきています。

とにかく時間を作って現地視察に行かなければ!と、ようやく足を運ぶことが出来たのが8月3日、本日でした。7/10に話を聞いてから3週間が経過していました。
シュナウザー、ホワイトテリア、プードル、ダックスフンド、チワワ、コーギー、柴犬たちが、とても良いとは言えない環境の中にいました。
しかし当初、とても汚い状態だと聞いていた犬たちも
保護主さんが沢山の方々の力を借りて、ボサボサだった子の毛のカットやシャンプーをしてもらっていました。
私たちが現地へ行く前に保護主さんは入院。私達は病院へ外出届を出していただき病院まで保護主さんを迎えに行き自宅まで案内していただきました。この子たちのお世話は朝一度だけ病院からお世話に通っているそうです。ほとんど誰も居ない家でこの子たちは生活しています。犬たちはみな糞や尿で体はベタベタになっています。
皮膚炎がひどい状態の子。
病院で診察してもらったらフードアレルギーだったということです。
フードアレルギーにも関わらず毎日フードしか与えられていません。

蕎麦アレルギーの人が毎日お蕎麦しか食べられなかったらどうでしょう?
今回、捨てられたという10頭のワンちゃんたち以外に保護主さん宅には30頭ほどのワンちゃん達がいます。聞くと、前に捨てられた子です、もらった子です・・・と言っておられますが本当のところは良く分かりません。ただお世話が十分に出来ない方の元に居ては不幸なため、そこで生活している子達も含め里親さん探しをさせて頂くようにお願いしました。1匹でも多く今の環境から救い出してあげたいと思っています。
この柴犬ちゃんは赤ちゃん3頭を生んで育てていました。赤ちゃんたちは里親さんが決まっていると言っておられました。ちゃんとしたお宅なら良いのですが心配は尽きません。子育てが終わったら、このお母さん犬の行き先はありません。写真(上記)ココまでが女の子たちです。ココから下の写真の子たちが男の子達となります。
このシーズー犬は毛が団子状態となっています。一日も早くカットしてあげなければ、この暑い中、皮膚呼吸も出来ない状態で過ごしています。
このパピヨン君は里親さんが決まったと保護主さんから連絡をいただきましたが、はっきりとしていないとの事でしたので掲載いたしました。
このチワワ君は片目がありません。
こちらのチワワ君は5年ほど前に捨てられてからココで生活しているとの事でした。
ボサボサのプードル君です。
みんな幸せになりたがっています!新しい家族を待っています!
この生活から救ってあげてください!幸せを教えてあげてください!
私達は視察を終えてホームセンターでお洋服を買い、全部着替えることになりました。
糞尿にまみれた子達が『ココから連れて帰って』と、飛び付いてくるのです。気が付けば私達は2人とも上から下まで糞尿にまみれていました。

みんなを連れて帰ってあげることが出来れば…と思わずにいられません…。

どうかこの子たちを家族の一員として迎えてあげてください!

宜しくお願い致します<m(__)m>

迎えていただくに当たって!
この子たちを救ってあげたくても私達は手一杯の活動で保護をしてあげられる状態ではありません。そのため事前にこの子たちのケアを行えません。迎えてくださる方は迎えるに当たって下記の事をお願い致します<m(__)m>

体が汚れている状態で連れて行きます。まずは美容室が必要な子はペット美容室で、自宅でシャンプーが可能な子は自宅で、キレイに体を洗って清潔な状態にしてあげてください。(ご自身で洗ってあげる場合、シャンプーのすすぎはしっかりと!皮膚炎の原因となります。)


健康チェックに動物病院へ連れて行ってあげてください。検便やフィラリア検査、問題がある子は治療をお願い致します。


ノミダニ駆除・フィラリア予防・9種混合ワクチン接種・狂犬病予防・飼主登録を行ってください!


逃げてしまうことがないように十分に注意してください。捨てられた経験をしています。その後、良い環境とは言えない状態で生活しています。幸せに慣れていません。人には馴れていますが環境が変わることに戸惑う可能性があります。新しい環境になれる前に、逃走〜行方不明〜交通事故死・・・などにならないよう厳重に注意をしてください。


悪環境の中で飼育されてきました。心のケアをしっかりとしてあげて下さい!心に傷を負った子達への過度のしつけは余計に人間不信にさせてしまいます。トイレなどのしつけで叱ることはしないで下さい。絶対にワンちゃんを叩くなどしないで下さい。今まで自由にトイレをしてきたのに急にそれを叱られると戸惑います。ゆっくり時間をかけて下さい。突然しつけに入られるとワンちゃん達が恐がります。今まで放置状態だったことをご理解ください。急なしつけはこの子たちにとっては虐待になります。問題はゆっくりと時間をかけて解決していってください!

以上の事を宜しくお願い致します<m(__)m>

この子たちを幸せにしてあげてください!
宜しくお願い致します!

里親希望の方はこちらへ

※保護主様より里親募集の子達が無事に全頭里子に出たとの御連絡を受け11月14日にて里親募集を終了いたしました!

2007年8月22日 ダックスちゃん(スズちゃん)里子に出ました!詳しくはこちらへ→@A
2007年9月15日 老犬チワワ君(ペコちゃん)を迎えに行って来ました!詳しくはこちら

2007年9月2日  会員様が現地より救ったプードル君です!→こちら
2007年9月2日  会員様のご友人が現地より救ったホワイトテリアちゃんです!→こちら

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