2月7日
北九州第1エリアの仔犬2頭 保護しました

2月7日
この6頭は、先日、交通事故で亡くなった子の兄弟たちです。捕獲・交通事故・虐待・犬達による縄張り争い・・・餌の取り合いでは仔犬であっても容赦なく咬みつかれます。
今日は朝からドラミちゃんを里子に出しに行きました。シンさんがそのまま北九州方面に仕事がありましたので、ドラミちゃんを里親さんに託した後、そのままシンさんの仕事先へ行き、シンさんを降ろして、シンさんの商談中に私は第1エリアへと車を走らせました。仔犬たち全部を救う力はありませんが、とにかく1匹でも救わなければこの子達は苦しむだけです。トゥルリン君が里子に出て空いたサークルに1匹だけなら何とか置いてやれると思い、保護のためのケージをひとつ積んで行きました。でも全く人に馴れていない仔犬達で、ようやく姿を確認できたばかりの状態です。シンさんが2月5日に6頭の姿を確認していましたが、私はこの内の2頭は今日初めて会いました。途中、仔犬を誘き寄せるためのフードなどを買出して、1匹だけ保護しようと第1エリアに行きました。第1エリアは海端で、冷たい海風は強風というより突風です。今日はこの写真を撮影した後、私ですら立っていられないほどの風とみぞれが降り保護活動は大変な事となりました。はじめバラまいた餌に釣られ出てきたのは仔犬たちでした。これなら保護できると思ったら親犬達が走って出てきました。親犬の前で仔犬を捕まえるのには勇気がいりましたが、風とみぞれ…仔犬たちは突風に飛ばされては立ち上がり餌に向かってやってきます。そんな姿に涙が出てきて、親犬が見ていようと助けなければならない、そう思って車の後ろを開けケージのドアを開け、なんとか近くに来るよう誘導しました。しかし仔犬といっても警戒心が強くなかなか片手に餌を持っていたら手が出せません。一人では無理かと諦めようかとも思いましたが、来週、誰かが交通事故で命を落としているかも知れない…そう思うと諦めるわけには行かず全力で頑張りました。
予定通り1匹を保護するのに成功しました。親犬や仲間達はケージに入れられた仔犬の前で泣いています。悲しい遠吠えです。でも連れて行くからね…大丈夫だからね…と親犬の目の前でケージの中に保護した子にご飯を上げるのを見させてあげました。頭のいい子です。理解してくれたのが分かりました。週に一度しか会わない私のことを信じてくれたのだと感じました。この子を捕まえて一斉に逃げたはずの仔犬のうち1匹が車のところまでやってきました。ご飯が食べたいからなのか?捕まった兄弟が心配だったからなのかは分かりません。でも捕まえるチャンスでした。何も考えず気がついたときは咬みつかれながらも、しっかりとその仔犬を捕まえていました。
1匹の予定でしたのでケージはひとつしか積んで来ていません。やっとケージに入れたのに、そのケージのドアを開けるのは逃げ出される可能性があります。でも開けるしかない。抱いている2匹目に保護した子は暴れている。しかしこのケージはもう古くドアは錆びていて開けるのが大変。風に吹かれ雨に打たれ、仔犬を捕まえるときに有刺鉄線で切った指から血が滴り落ち、片手でケージを開けながら、なんかとても悲しくなりました。いつになったら、この活動に終止符が打てるのでしょうか?いつになったら、こんな不幸な子がいなくなるのでしょうか?
1匹目に捕まえたこの子は、捕まえてケージに入れた時は鳴いて親犬を呼びましたが、なかなか勇気のある子で網の間からジャーキーをあげると受け取りに来ました。きっと馴れるのも早いでしょう。もう1匹は一番奥にうずくまったまま何も口にしません。これ以上は保護できる状況にありません。これが精一杯なのです。車のドアを閉め、親犬やその仲間達、残りの4頭の仔犬たちを残して第1エリアを出発しました。びしょ濡れの私が車に乗ったためシートも何も水浸し。シンさんを迎えに戻りましたが、仕事でスーツを着ていたシンさんには申し訳なかったです。水浸しの私の姿に驚いたシンさんが途中でグッデイで怪我をした指のために消毒液と絆創膏、それにズボンと上着と靴を買って着替えさせてくれました。上下で1590円の作業着に799円の靴ですが、冷え切った体には着替えられた事は本当にあり難かったです。切った指も、ちょうど指の関節で曲げるとこだったので血が止まらなくひどいケガに感じましたが絆創膏を貼ったらすぐ血も止まって傷口もくっついて軽症でした!
連れて帰って、とにかく汚れていた体をキレイに洗ってあげました。
本人もとても気持ち良かったようです。この子も冷えた体に暖かいシャワーが心地よかったのかも知れませんね。
まず1匹、トゥルリン君のハウスに。
ぐっすり眠ってしまいました。男の子です。
2匹目に保護したこの子はケージから出すのも大変。今度はシンさんが咬みつかれました。やっと引っ張り出したと思ったら恐くてオシッコをジャア〜。恐がりさんのようです。この子も男の子でした。
シャンプーはとてもおりこうさんにさせてくれました。
とっても可愛くなりました。もう威嚇したり咬み付いたりしないヨ。最初は何をされるのか分からなかったし、お母さんも居ないから、ちょっと恐かっただけ。
でも抱っこすると、やっぱりちょっと恐いんでしょう…固まってしまいます。
2匹一緒にトゥルリン君がいたハウスに。
でもちょっと思っていたより大きいようです。外では小さな仔犬に見えていましたが、捕まえて連れて帰ってみると、思ってたより案外大きいかな?
でも、まだまだお子ちゃまな2人です。この子達が一日も早く幸せになれるますように♪まだお外で頑張っている兄弟たちのためにもね!

ホームへ