2008年1月14日
北九州エリアの様子


本日も会員さまが北九州エリアに足を運んでくださいました!

〜会員様から頂きましたご報告です〜
今日、北九州に行く予定にはしていませんでしたが、どうしてもラブちゃんと子犬ちゃんが気になって、お昼前に出発することにしました。今日は何も用意していなかったので、家の近所の唐揚げ屋さんで唐揚げを2キロと、砂肝を揚げたのがあったのでそれを200g購入。途中宗像のナフコで犬缶やおやつを購入。今日は手作りがなくてごめんね。でもたくさん食べさせてあげるから待っててね!!

そして第3エリアへ到着。今日は人気が多く、第2エリアにも結構居ました。家族連れも居ました。いないのはフゥ君たちだけです・・・

そして元の第1エリアへ来て見ると、今日もラブちゃんは居ません・・・。子犬ちゃんは丸太の前で日向ぼっこをしていました。

昨日置いていたご飯は綺麗に食べてくれていました。昨日のゴミを片付け、新たにご飯をあげる準備をしていると・・・

外国人3人が徒歩でこちらに向かってきて、「コニチワ〜」となにやら色々と私に話しかけてきました。ここに他に人は居ません。私もちょっと怖くなったのですぐに車に乗り込みました。(だいたいこの辺を歩いてやってくること自体が不審です。)でも3人組もすぐ傍で座り込んでいます(ミラーに写っているの、見えますか?)。

私が少し車を動かすと、3人組は丸太を取り囲み、丸太を足で蹴り始めました。子犬ちゃんの存在をどうも知っているようです・・・)
でも出て来ないので諦めて海辺の方に向かいました。また私が近づくと、子犬ちゃんが余計に怖がるので、私もこのまま新第1エリアへ向かいました。
新第1エリアは誰も居ませんでしたが、昨日置いていたご飯を見てみると、こちらもきれいに食べてくれていました!!良かった!! そしてまた捜索に向かうため車を発進させると、さっきの3人組が・・・

元の第1エリアへ戻っています。もしかしてラブちゃん、何かの罠にかかったのだろうか・・・丘の上をかき分け探していますが見当たりません。

その時、パトカーがすごい勢いでエリアを走っていきました。

もしかしてここで何かあったのだろうか・・・不安をいつまでも抱えるより聞いてみよう!と私もスピード違反でまずいなぁと思いながらこれまたすごいスピードでパトカーを追いかけ、パトカーを制止させてしまいました(^^;
でも何かあった訳ではなく、この辺はパトロール要請が結構ある地域なので警ら中だとのこと。
そしてこのあたり一帯、端から端まで車で通れるところは探してまわりました。写真は第4エリア近郊です。この辺もまたオリに入った飼い犬が居ました・・・

そしてまた元の第1エリアへ向かいました。仔犬ちゃんが顔を出してくれています。唐揚げをシーザーのアルミパックを乗せておいてあげるとパクパク食べ始めました。近くに居るのでお顔もよく見えましたが、目元がラブちゃんそっくりです。ラブちゃんはアイラインを引いたような感じでちょっと目じりがピンとあがっているのですが、この子もおんなじです。ラブちゃんの子供で間違いないと思います。

手からあげてみよう、と差し出してみると、だんだんと近寄ってきてくれました。ずっと「大丈夫よ。安心して」と声もかけていました。その声が届いたのかな♪このあとカメラをさげてじっとしていると、なんと唐揚げを鼻先につけてクンクン、としてくれました!

しかし、またもやここで、1台の車が止まり、中から女の人がラブちゃん道を駆け上がり、車の中に居る男の人に何か伝えて、そのままUターンして去っていきました。私の姿には気づかなかったようです。なんだろう・・・。ラブちゃんを探しているのか?
そして先ほど結構近くまで出てきてくれたので、唐揚げを置いたまま、その横にキャリーを置いて子犬ちゃんを呼んでみました。すると、ちょっとずつちょっとずつソロソロと進んで、そしてなんと体全身出てきてくれました!!!ここで私がうかつに動くとまた引っ込んでしまうので、私もじっとしていましたが、子犬ちゃん、このカゴをクンクンして(モモちゃんのにおいがたっぷりついているので)ペロペロ舐めていました。この調子で少しずつ仲良くなっていこう。と今日はここまでにして他の子の捜索へ向かいました。

日が暮れる前に、もう1回グルグルまわろう!と車を動かしていると、草木の間に何か見えた気がする・・・場所は第1エリアと第4エリアの間くらいのところです。会社の敷地内かとは思われますが、建物はなかったので入らせてもらうことにしました。確かにワンちゃんが居ました!でも右に左に今にも倒れそうな足取りです・・・。驚かさないよう、ゆっくり近づいていきました。

私の姿に気がつき、多少びっくりはしているものの、唐揚げを置いてあげるとすごい勢いで食べ始めました。しかしその姿はあまりにボロボロです・・・。もう骨に皮がかろうじてついてる感じです・・・目は生気もなく、萎縮もしているようでその瞳(眼球)は私には確認できませんでした・・・あまりにも辛い現実です・・・。これが現実・・・。人間はこのままでいいのだろうか・・・、自分にも、何もかもに対し怒り、情けなさが襲ってきます・・・。しかし今目の前にいるこの子のお腹を満たしてあげなければ・・・

唐揚げがなくなったので、犬缶を開けましたが、まだ中身を出す前の、私が手に持った状態で、この子は缶に喰らいついてきました。どのくらい食べてなかったのだろうか・・・何に対してかはわかりませんが、私には「ごめんね、お腹すいてるね、ごめんね」という言葉しか出てこず、缶の中から中身を出してあげました。3缶食べたところで、お水の用意をしている間にこの子は敷地を出て行こうとしていました。

私も急いであとを追わなくちゃ!と、この足取りだから遠くには行けないハズだと、ゴミを片付けてから車を発進させましたが、左右のどちらの道に行ったのか分からず・・・

‘ふくちゃん’(幸福がたくさん訪れるますように・・・)と名付けました。
ふくちゃんを探していると、また道路を他の子が渡っていきました・・・。会のHPでも見たことのない子です。その子の近くに行ってみると、明らかにミルクをあげてるおっぱいをしたお母さん犬でした。首輪はつけていましたが、その子のガリガリに痩せた身体から、捨てられたのだということはすぐに分かりました。
この子も何日ぶりの食事か・・・と思うほどガツガツ食べていました・・・。食べても食べてもお腹いっぱいにならないような感じです。飼い犬だったのなら・・・と手を出してみると頭をなでさせてくれました。
きっと子供たちのために吐いて食べさせてあげるのでしょう。食べてはどこかへ運んで戻ってきています。

唐揚げは5個も6個も口に入るだけくわえては運び、戻ってきています・・・。本当にどうしてあげていいのだろう・・・。私はここでご飯をあげるだけで、幸せにはしてあげていない・・・しかし、このけなげなお母さん犬に、どうかどうか幸せな道を見つけてあげたい・・・そう思いながらご飯をあげました。お水も用意していますが全然飲みませんでした。

けなげなお母さんは‘すみれちゃん’と名付けました。

そして新第1エリアへ来てみると、チビちゃんが走ってやってきてくれました!!しかも尻尾をフリフリしながら・・・!!涙が出るほど嬉しかったです。ほんの少しでも警戒心がとれているのかな・・・

でも唐揚げを前に、食べるのを悩んでいる様子。きっと濃茶ちゃんのことを気にしているのだと思います。
濃茶ちゃんにもちゃんとあげるから安心して食べていいよ〜とずっと伝えてると、遠慮がちにではありますが、唐揚げをパクパクと食べ始めました。

しかし食べてはすぐ前を向いてきちんとお座りです・・・
そして様子を見に行ってます。戻ってきて、また食べては前を見て・・・をずっと繰り返していましたが、写真の砂肝を食べたあと、とうとう一番手前のこんもりした山に登ってしまいました。写真も撮ったのですが暗すぎてそれは写りませんでした・・(・_・;

今日は濃茶ちゃんたちには会えなかったので、チビちゃんにご飯をあげたところと、いつもの船の下の2箇所にご飯を置いて、また来週ね、とチビちゃんに伝えてエリアを出ました。チビちゃんはきっと濃茶ちゃんが現れるまで、濃茶ちゃんのために他の子にとられないようご飯を見張っているのでしょうね・・・また元の第1エリアへ来て見ますがやはりラブちゃんの姿はありません。子犬ちゃんが居るかどうかはわかりませんでしたが、丸太の下にシーザーのアルミパックを開けておいてきました。食べてね。

第2、第3エリアは探すといっても限られています。どこを探したらいいのだろう・・・グルグル廻るだけです。でもきっとまた会えると信じて来週、ここに来ます。


現地に通って下さっている会員様もとても苦しんでいます・・・。

現地の子の厳しい状況を目の前にし、会員さまはとても胸を痛めています・・・。

見るのと聞くのとは違って実際に現場に足を踏み込むと、それは出口の見えないトンネルに入り込んだように、
きっとこれから、もっと大きな壁にぶち当たったり、沢山の辛い思いをしていきます…。

さけては通れない命の選択。
命と向き合うこの活動は時に心をボロボロにされてしまいます。

それは、避けては通れない道・・・。

どんなに救ってあげたくても救ってあげられない…
諦めなければいけない命の数の方が、救える命の数よりずっとずっと多いのです。
手を差し伸べることが出来ない命の多さの現実に打ちひしがれたり…
絶望感でいっぱいになったり…

救える数少ない命を救うために背負う物の多さ・大きさ
その苦しみ、その悲しみは・・・言葉に出来るものではありません。

ずっとずっと自分との戦いなんです。
私は、答えも出口も見つからないまま、ずっとずっと戦い続けています。

深く関われば関わるほどに、きっととても辛くなる。

この活動を続けて行けば…必ず来るんです…救えない命を目の前にする日が・・・。

それは昨日、ご飯をあげた子かも知れません・・・それは昨日、頭を撫でてあげた子かも知れません・・・

死ぬほどの努力をして救える道を見つけセンターに迎えに行っても・・・
そこで目にするのは救えない沢山の子たちの姿・・・

刻一刻と殺処分が迫っている子たちの姿なんです。

結局は救えない命を目にしなければならないのです。それが現実なんです。

センターにその子を迎えに行き檻の中からその子を見つけ出さなければなりません。
沢山のワンちゃん達と目が合います…。
沢山のワンちゃん達が悲しい瞳で悲しい声で鳴いています…。
救助する子が収容されている檻を見つけたら、その子を捕まえるためその檻の中へ入ります。
中に入ると、より近くで目が合い触れ合ってしまう事になります。
人に馴れている子は「私も助けて!」とそばえついてきます。
怯えている子、甘えてくる子、その子達に「ゴメンね…」と言いながら
自分がパニクってしまう気持ちを抑え救いに来た子だけを連れ出し檻を後にします。

これが現実です。

それは気が狂いそうなほど苦しく悲しく耐え難いものです。
この現実から目をそらして生きていければどんなにラクか分かりません。
でも何もしなければ1匹だって救えないのです。

だから立ち向かって欲しい!
多くの方々に動物たちが置かれている現実を知って欲しい!そして一人でも多くの人々にこの活動に関わって欲しい!

現地に通って下さっています会員さまは、厳しい現実の中で必死に生きているエリアの子達に触れ、
辛く悲しくとも自分に鞭打って現地に通い捜索を続けご飯をあげてくださっています。
保護が可能になるように信頼関係を築こうと努力して下さっています。

全頭保護を目指して頑張っていますが私たちとて、どこまで出来るのか分かりません。
行き当たりばったりの人生で、その時に私たちが出来る精一杯のことを限界まで頑張っているだけ・・・。

涙ながらに頑張っている彼女(会員様)の姿に・・・
とても苦しい辛い道へと引きずり込んでしまったのでは…と思わずにはいられません。

私がしてきたこれまでの耐え難い経験が頭の中に渦巻きます。
どれだけの涙を流して来たことか…そして今もどれだけ涙していることか・・・。

このHPでもお伝えしていますので、ずっと応援して下さっている皆さんはご存知だと思いますが
力が及ばず北九州エリアの子達も何頭もの子達が救えずに殺処分されていきました。
(第1・第2・第3・第4エリア全エリアの子達です)

どの子の顔も頭から離れたことはありません。

もう二度と見捨てたくない!絶対に迎えに行ってあげたい!
その一心で迎えられる環境を整えようと日々努力の毎日を送っています。
必死に救助をしています。

でも、頑張っても頑張っても、現地では次から次に新たな子の姿が確認されています。
今の私達の力では、その全ての子を救ってあげることは出来ないのではないかと感じています…。

私達は皆さまの支えなくして救助活動が出来る状態ではありません。

1匹でも多く不幸な境遇にある子達を救うために、どうか応援してください!力を貸してください!

今、私達の元で暮らすハウスの子達も皆様の力があったからこそ救えた命です!

活動を続ける力を私たちに下さい!どうぞ宜しくお願い致します<m(__)m>

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