2008年6月7日
北九州エリアの様子


毎週、会員の田上さんが通って下さっています!
〜田上さんからのご報告です〜
第3エリア、第2エリアとまわり第1エリアへ向かう途中のコンビニに1匹の白い小型犬が居ました。小学生高学年くらいの女の子が側に居ましたがチラっと見ただけですが首輪がついていなかったように思う・・・。反対車線を走っていたためサッとしか見えなかったのですが一瞬見ただけでも胸がざわついてしまい・・・このまま通り過ぎていいのだろうか・・・戻って見るべきではないか・・・葛藤しながらも車を走らせてしまいました。先週の子を見捨てた私はここでもまだ迷っています・・・。第1エリアへ到着しとりあえずひとまわりしようと思いましたが、ひとまわりしたところ誰にも会えず・・・そうなるとまたみんなの事が心配になり、もう一周だけしよう!もう一周したらコンビニに戻ってさっき見たワンちゃんを確認しよう!そう思いもう一度車を走らせました。すると前に濃茶ちゃんを見つけた場所にまた濃茶ちゃんが出てきてくれていました。誘導中に夢ちゃんも!ゴローちゃんを捕まえたことで警戒されているかと思っていましたが、笑顔の二人にホッと一安心しました。唐揚げ、おやつと美味しそうに食べてくれています。
今日はシーザーのアルミパックのささみを買って持ってきていましたが、濃茶ちゃんがすごく気にいってくれてました!夢ちゃんも食べたそうにしていますが濃茶ちゃんが独り占めです。濃茶ちゃんにたくさん用意した後、場所を変え夢ちゃんにも食べさせてあげました!チーズもがむしゃらに食べています!
デザート?はデビフ缶です!大喜びの二人です!ようやくお腹いっぱいになって二人は離れたところに行ってゴロ〜ンです。他の子の捜索のため車を出した途端前方に仔犬を発見!前に1度見かけた子犬ちゃんのようです!大急ぎで曲がり角を曲がり車を停め仔犬ちゃんのもとへ行ってみると寝ていたハズの濃茶ちゃんと夢ちゃんが走って追いかけてきました。そして仔犬ちゃんの元へ行き私の方へ行かないように追いやっています。
でも仔犬ちゃんは私の方をじっと見続けています。ご飯が欲しいそぶりも見せています。すなぎもの湯がいたのを持って来ていたのであちこちに投げてあげていましたが濃茶ちゃんと夢ちゃんがサッと走り自分達で食べてしまいます。
仔犬ちゃんはなんとか私の側まで来ようとウロウロしていますが二人に阻まれなかなかな近くまで来れません。特に夢ちゃんは仔犬ちゃんを組み伏して噛み付いたりしています。多分ご飯調達員の私を他の子にとられないようにしているのだと思います。濃茶ちゃんも噛み付いたりはしていませんが「このご飯は私のもの」という感じで仔犬ちゃんを一喝しています。でも仔犬ちゃんは濃茶ちゃんのあとを追って茂みの中に入っていきました。もしかして濃茶ちゃんの子供だろうか・・・。
茂みの中は立ち入り禁止区域です。私は離れて行ってしまう濃茶ちゃん達をずっと見ていました。するとそこにサラダ君の兄弟が!パンを投げてなんとか呼び寄せました。
サラダ君の兄弟はご飯が欲しくてずっとワンワン吠えています。しかし出入り口にご飯を置いてあげても濃茶ちゃんが全部食べてしまいます。サラダ君の兄弟も濃茶ちゃんに歯をむいて威嚇しているのですが濃茶ちゃんは全く動じずに置いてあげたご飯を食べています。サラダ君の兄弟は歯をむきながらも尻尾を丸めてかがんでしまいました。なかなか食べさせてあげられず私も気を揉んでいます・・・。
しかも後ろには夢ちゃんが見張っています。上下関係は兄弟姉妹でも夢ちゃんの方が上みたいですね。
もう日も暮れかけています。大急ぎでスミレちゃんのところに車を走らせていると・・・ふくちゃんを発見!!近くまで行って「ふくちゃん!」と声を掛けると私だと分かったようでふくちゃんも笑顔で車の横まで来てくれました!ドアが開くのを今か今かと待ってくれているふくちゃん。笑顔を撮りたかったのですがシャッターチャンスがずれてしまいました・・・(^^ゞ
ここも人目につきやすいのでご飯を持って移動です。ふくちゃん笑顔で着いて来てくれています。
ふくちゃんは本当にお腹を空かせていて私がまだ袋を開ける前からかぶりつこうとしています。その姿に私は胸が痛くて涙が出そうになります・・・。とにかくあっという間に唐揚げも食べ尽くしおやつも一瞬でなくなります。食べてるふくちゃんをナデナデしていますが、骨がゴツゴツあたり、耳もガサガサのガビガビです。なんとかしてあげたい・・・。ちゃんと治療をしてあげたい!!
とにかく「ご飯!!」のふくちゃん。今は色々考えずふくちゃんにご飯をあげなければ・・・。かしわのおにぎりもかぶりついて落っことしたので手からあげようと左側から差し出したのですがふくちゃん気付かず・・・。もしかしたら左目は見えてないのかもしれません(膿がひどく出ていてただれているし・・・)。正面から持っていってあげるとようやく気付きかぶりついていました。すなぎもはちょっと食べましたがあまりお気に召さなかったよう?でした。このエリアの子達は結構グルメでお腹が空いてても自分の気に入ったものしか食べないんですヨ(^_^;)ちなみに濃茶ちゃん夢ちゃん(ゴローちゃんも)デビフといえどもレバーは「ヤダ、嫌い!」と食べません(^^ゞ
たくさん食べさせてしまった後ですが(今日もとてもご飯をあげずには居られなかったので・・・)私には全然警戒心もなく触らせてくれるのでこれなら大丈夫では?とまだご飯を食べている最中のふくちゃんの首にチェーンをかけました。ふくちゃんとても驚いてすごい力でチェーンを首から引き抜き逃げ出してしまいました・・・。しかし立ち止まって私を見てくれています。きっとびっくりしただけだったのだとは思いますが、デビフのビーフスライスを持ってふくちゃんのそばに駆け寄りました。ふくちゃん、美味しそうに食べてくれて笑顔を見せてくれました!ナデナデにもちゃんと応えてくれました!ヨカッタ・・・。

しかし車を停めているところから少し離れてしまったので「ふくちゃん、戻ろう」と声を掛け歩いているとふくちゃん反対方向に走って行ってしまいました。追っかけたのですがふくちゃんもこちらを気にしながらもどんどんと暗闇に消えてしまいました。ふくちゃんの力の強さに驚きましたが、まだそこまで弱っているわけではないので、早く保護して治療を受けさせてあげたいと思っています。今日は無理でしたがきっとまた来週会えると信じています。
そしてスミレちゃんのところに行きました。お父さんもスミレちゃんも民ちゃんもスミレママもわらわら車を取り囲んでくれています!ドアを開けるとお父さんのすごい笑顔!!それを押しのけるようにスミレちゃんが「私も居るのよ!!」と大アピール(笑)。二人で押しくらまんじゅう状態です(^^ゞ

お父さんの「ご飯まぁだ???」のお顔です。かわい過ぎてじらしたりするちょっと意地悪な私(^^ゞ
今日も「お腹空いた!!」とみんなすごい勢いです!最近は馴れたお父さんも他の子達に盗られないよう、私が袋を開けた瞬間にかぶりつくという技?を見せてくれるようになりました。スミレちゃんといい勝負というところです(笑)。民ちゃんはいつもいい子で自分の順番を待っています。スミレママはさらにその後ろで投げてくれるのを待っています。今日も2キロあった唐揚げは濃茶ちゃんたちのエリアとふくちゃんにみんな上げてきてしまったのでお父さん達にあげる分がありません。ゴメンね。今度はもっとご飯用意してくるからね。
おにぎりは大人気!みんなにあげようと立ち上がり歩き回ると後ろにぞろぞろついてきます(^^ゞ
チーズにすなぎもにみんな嬉しそうです。
今日はみんなの勢いがあまりにすごいのでデビフシリーズばらまき!という贅沢三昧になりました!みんなわしわし食べています!お父さんとスミレちゃんは並んで待っています(笑)。が、並んでても順番なんてあったもんじゃないのですが(^^ゞ
しかしスミレちゃん、民ちゃんとは仲良くご飯を食べれるのですが、どうしてママには威嚇してまで食べさせようとしないのかなぁ???
相変わらず缶の汁をナメナメしている民ちゃん(笑)。デビフ缶ってホントにすっごく美味しいんでしょうね。それを見るとたった1週間に1回しかまともに食べられないみんなにせめて美味しいものを食べさせてあげたい!と思っています。私なんて毎日自分の好きなものばかり食べててホント、ここに来ると反省することばかりです。でもみんなに美味しいものを食べさせるために仕事も頑張るからね!
結局ひとまわりしたところで多くの子達に会えたので小型犬を発見したコンビニに行ったのも発見から4時間経ってからになりました。もうどこにも姿がありません。コンビニの店員さんに聞いてみると確かに白い犬が居たとのこと。飼い犬ではないのか?と聞いてみるとやはり首輪はしておらず初めて見たワンちゃんで迷い犬ではないかな、と話しておられました。しかし迷い犬なら首輪をつけているはずです。きっと捨てられたんだろうと思います。私があのとき戻っていたら・・・と後悔してばかりいます。でもその時間は何にもなりません。急いで周辺を探しました。しかしもう真っ暗で探し出すのも困難です・・・。グルグル回るだけで時間が過ぎていってしまいます・・・。どこかで生きていて・・・そう思うしか出来ない・・・。どうしてこんなに不幸な子が減らないのだろう・・・。そうやってすぐに嘆いてしまいますが、私にはどうすることも出来なかった訳ではなく「やるべきことをしなかった」「言い訳をして他の事を優先した」のです。こんな私に誰かを非難したり説得や納得させる言葉は言えません(ましてや大谷さんのように人生を掛けていない私が言ったことで誰の心に響くでしょう)。いま私に必要なのはただ「行動」だけです。誰かに期待するのではなく、誰かにやってもらうことではなく、私自身が動くこと・・・。それだけが今の私に出来ること・・・そして誰かに伝えていける手段だと思って精一杯頑張っていこうと思っています。

この子達が「おいで〜」と言って簡単に連れて帰ってあげることが出来る子達なら…

そして私達に皆を連れて帰ってあげられるだけの場所があるのなら…

その力があるのなら…

直ぐにでもそうしてあげたい。

こうして間近で写真が撮れるくらいだから直ぐにでも保護できるのでは?と思われがちですが

簡単ではありません。

人間を知らない子達と交流を深めていき何とか保護ができそうなところまで持っていっても

実際に手を掛けて「捕まえる」というのは本当に本当に難しいものです。

こうして写真は撮れていますが

では実際にいつでも連れて帰れるのか?と言うと簡単に保護ができる状態ではないのです。

皆様の支えのもと、私達は全力で頑張っています。

この子達を本当に助けようと思ったら沢山のことを考えなければなりません。

他の子達の目の前で、あからさまにどの子かを捕まえる事も出来ればしたくはありません。

保護の失敗も幸せへの道を遠のかせます。

保護していく順番だって考えなければなりません。

「直ぐに連れて帰れるくらいなついているのでは?」と言う風に思われがちですが

田上さんに心を開いていっているのは事実ですが

それはただただ捕まえようとせずに大きな愛情を注いでいるからです。

こんな風に慣れているように見えてもご飯なくしては数分も間近に留まる事はありませんし

真剣に捕まえようとすれば、失敗に終われば、もう二度と手の届く範囲には来てくれません。

保護に成功しても、残した子達からの信用は失うことになります。

全頭を助けようと思えば思うほど

この子達の保護は難しい物になるのです。

でも可能な限り私達は全ての子の力になってあげたいと思っております。

保護できる頭数にも限りがありますが

今は一番助けを必要としており、保護が可能(私達はまだ会った事はありませんが触れる子である)ことから

ふくちゃんの保護を優先しようと考えています。

餌付けに行くのと捕まえに行くのとでは全く違います。

この子達の心を和らげに懸命に愛情を注いでくれている田上さんです!

可愛い笑顔もたくさん出てきます♪

だけどそれは=保護が出来る状況…と言うわけではありません。

「警戒心がない」と言う言葉もご報告の中に出ておりますが

それも保護できると言う意味ではなくて

現地の犬達が田上さんには順調に心を開いているという意味です!

警戒心が無い子は現地に居ません事をご理解いただければと思います。

保護できるのでは?と

とても、もどかしいと思います。

でもどの子をとっても実際に捕まえるのは非常に難しい子たちです。

手を伸ばせば届く距離にいながら遠い存在で・・・

捕まえる事が出来ない子達を目の前に、私達自身ですらもどかしいのですから…。

だけど焦らずに見守って下さい!

私達は失敗には終わりたくないのです。この子達を全員守ってあげたい。心の底からそう思っています。

この子達に出会ってからこれまで、1匹1匹、何とか着実に救ってきました。

それでも限界は来たし…犬達を保護するたびに警戒されてゆき

現地に残した子達からは信用を失いました。

田上さんが活動に参加してくれるまでは先が見えなくなっていました。

今再び、田上さんのお陰で犬達の心が和らぎ保護に向けて動けるようになって来ているところです。

でもそれは極めて小さいけれど捕まえることが出来るかもしれないチャンスが芽生えたというだけの物です。

誰一人として捕まえる事は簡単でありません。

しかし田上さんのお陰で状況は良くなってきていますので保護に向けて努力してまいります!

至らない点も多くご心配をお掛けいたしますが

疑問やご意見、有り難く受け止め、ご理解いただけるように発信していきたいと思いますので

今後とも、どうか応援のほど宜しくお願い致します<m(__)m>


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