2008年12月21日
恋茶ちゃん 動物病院へ&老犬お兄ちゃんの様子

妊娠しているかも知れない可能性があった恋茶ちゃん…。

出来るだけ早く避妊手術をしなければ…と
妊娠していない事を祈りながら手術が出来る精神状態になるよう
懸命にケアに当たってきました。

まだまだ精神状態も不十分ではありましたが
やはり妊娠しているのではないか?と思われたため
妊娠の可能性があることや精神状態がまだ十分には落ち着いていない事などを
先生にお話した上で手術をしていただく事にしまして本日病院へ行きました。

車に乗った恋茶ちゃんです。
保護時以来の車で、緊張はしていますが、まだ笑顔で私を見てくれています。

妊娠もなく、手術も無事に終わる事を願いながら病院へと行きました。

恋茶ちゃんはまだ保護して1ヶ月も経ちません。
手術に出せると思えるほど精神状態も落着いてなく、かなり危険な手術になります。

でも、妊娠していた場合、我家には生ませてあげられる場所も
子育てさせてあげられる場所もなく…
生まれてくる子達を幸せにしてあげられる(里子に出す)自信もない…。

ケアに当たりながら随分と悩み話し合いをしてきました…。

それでも妊娠していた場合「生ませる」と言う決断は出来ませんでした。

恋茶ちゃんの精神状態は本当に手術可能ギリギリのラインです。

病院に向かっている車中ですら私の心はまだ悩み続けていました…。

妊娠していたらどうしよう…恋茶ちゃんにもしもの事があったらどうしよう…と。
病院に着いた恋茶ちゃん…。

かなりの緊張で震えていましたので診察台に乗せるのは大変でした。

立てばまだ肋骨が浮き出る体も横になると
妊娠ではなく腹水では?と思えるような
変に膨らんだ下腹があがってきて肋骨が消えます。

でもそのお腹の膨らみは…やはり妊娠だと判断されました。

恋茶ちゃんの精神状態を見た先生は
野犬ちゃんの場合の手術の危険性の高さを再びイヤと言うほど話してくれました。

覚悟だけはしてくれよ…と。
俺だってしなくていいならこんな事したくない…と。

相手が野犬ちゃんで手術が危険なうえ
お腹に居る赤ちゃんを取り出すなんて誰だってしたくないですよね…。

先生が辛いことは良く分かります。

そして避妊手術と堕胎手術とでは全く先生にとっても恋茶ちゃんにとっても
大変さが違う事も十分に分かっています。
ここにきても私はまだ悩んでいました。

保護時、怖さから恋茶ちゃんは流産をしかけたことになります。

詳しくは保護した際のご報告へ→こちら
(最後の方に尿より血液の固まりが出た事を報告しています)

野犬ちゃんには多く見られる極度の緊張、怖さからの流産・早産・死産…
これは避ける事は出来ません。

恋茶ちゃんのお腹の子も流産する寸前だったのです。
でもしっかりママのお腹に踏ん張って留まった赤ちゃん達です。

生まれてこようと必死にママのお腹にしがみ付いて留まった命…。

私はその子達を殺してしまっていいのか?

恋茶ちゃんと、そのお腹に居る赤ちゃん達を目の前に本当に苦しみました。

今お腹の中で生きている赤ちゃん…その命を奪う権利など私にはありません。

恋茶ちゃんがエリアで出産をしていたらママ犬(恋茶ちゃん)の保護は出来ません。
間に合って良かったのだという思いと、こんな決断をしなければならない悲しみとの間で
私達は本当に苦しみました。

それでも出産の道を選択することが出来ない現実にただ

「宜しくお願いします」

と先生に言うしかありませんでした。

安定剤を少し入れてペタンとなっている恋茶ちゃんです。
しかし野犬ちゃんは中々お薬が効きません。
かと言って薬を多く入れればショック死する事もあるので
薬の量を増やせば良いと言う訳でもありません。

入院部屋で待機して恋茶ちゃんの精神状態が少し落着いてから手術になるとの事。

恋茶ちゃんとお腹の子に心から謝り
しばらく声を掛けてあげ…手術頑張ってね…そう言って病院を後にしました。

恋茶ちゃんは緊張と怖さでとても息が上がっており心配な状況でした。

普通ならお薬が効いて横になるはずが一向に横にもなりません。

順ちゃんもクロちゃんも手術は息が浅くなりかなり危険を伴いました。
恋茶ちゃんもかなりの怖がりさんなので本当に覚悟が必要でした。

また、恋茶ちゃんは保護時から足や腰を痛がっていること、
少し「変だな…」と思うように元気がないこと、
いくつか気になる点を先生に話して必要な検査が出来るのであれば行って頂くよう
お願いしました。
夕方になって先生から連絡がありました。

手術は無事に終わり…恋茶ちゃんの無事を知り本当にホッとしました。

赤ちゃんは4匹いたそうです。

避妊手術ではなく堕胎手術のため出血量もかなり多くなります。

第1エリアの子はみんなギリギリ麻酔に耐えている状態です。

無事に手術が終わったとは言え恋茶ちゃんの手術もとても大変だったとの事で
レントゲンやその他の検査などはとても出来る状況ではなかったのでしていないとの説明がありました。

麻酔が効いていないと検査が出来ませんが麻酔を掛けている時間が長くなればなるだけ危険が伴うのです。

足や腰を痛がっているとは言え、歩いているし、食欲もあるので、落着くまでそのまま様子をみてあげなさい…と言われました。

そして、この子を見ていると本当に忍びない…赤ちゃんは埋葬してあげてくれないか…と先生が言われました。

バンビちゃん…いよちゃん…リボンちゃん…堕胎手術を受けたハウスの子達です…。

みんなお腹の赤ちゃん達は病院から市の火葬に出していただいていました。

「埋葬してあげたら」…これまでも何度か先生に言わた事がありますが

私には赤ちゃん達に会う勇気が無く、手を合わせて市の火葬に送り出して来ました。

今回先生は、この子(恋茶ちゃん)の近くに赤ちゃん達を埋葬してあげて欲しい…
恋茶ちゃんや赤ちゃんを見ていると、どうしても、いつものように出来る気持ちになれない…とおっしゃいました。

私は一瞬言葉を失ってしまいましたが
お腹から赤ちゃんを取り出す先生の気持ちを考えると、私は逃げ続けてはいけないのだ…と思いました。

大切な命だと分かっていて…私が息の根を止めた赤ちゃん達…
どんなに辛くても目をそらさずに、きちんと会って謝ろうと思いました。

そして先生の言うように恋茶ちゃんの近くに居させてあげようと…。

この世に誕生させてあげる事は出来なかったけど、きちんと会って赤ちゃん達にこの思いを伝えようと思い
先生の「埋葬してあげて欲しい」と言う思いを受け入れました。

どうして堕胎手術という辛く悲しい選択をしなければならないのか…

どうして救えない命があるのか…

どれだけ頑張っても悲しい現実を叩きつけられる現実になす術も無く…ただ泣くだけ…

出産させる事はやはり出来ないのだけど…堕胎手術を受ける…と言うのは簡単に出せる決断ではありません。

ただ謝って泣く事しか出来ないけれど…泣くだけ泣いて忘れるわけではありません。

忘れる事など出来ません。

命の灯を消してしまったこの子達の命を一生涯背負って生きていきます。

活動を続けていけば、あと何度こんな思いをしなければならないのか分かりません。

それでも救える命の為に頑張り続けるしかないのです。

どうか皆さまもこの世に誕生させてあげる事が出来なかった恋茶ちゃんの赤ちゃん達に手を合わせてあげてください。

愛された命なのだと伝えてあげてください。

よろしくお願いします。
翌 12月22日
恋茶ちゃんを迎えに行きました。

恋茶ちゃんの赤ちゃん達です。

どうしても見る事が出来ないなら袋のまま…
でも埋葬は出来れば袋からちゃんと出してあげるのが1番だと先生に言われ
手渡されました。

奪ってしまった命をしっかりこの手に抱きしめ
「一緒に帰ろうね…」と車に乗せました。
そして恋茶を迎えに行きましたが

恋茶ちゃんは…私達を見て震え…目を合わそうともしてくれませんでした…。

近寄れば…声を掛ければ…ぶるぶる震える恋茶ちゃん。

本当にショックでした。

でも赤ちゃんを奪われた恋茶ちゃんの方が何倍も辛いのです…。

保護後、十分な時間を置かずに怖い怖い思いをした恋茶ちゃん
…嫌われて当然です…。
抵抗する恋茶ちゃんを無理やり引っ張り出して連れて帰りました…。
恋茶ちゃんは車に乗っても一切私達を受け付けてくれません。

目を合わさないどころか顔すら向けてくれません。

少し自宅に寄ってお水を飲ませてあげる事にしました。
先生からプレゼントしてもらいました!

無農薬大根&みかん!

クリスマスチョコ&紅茶です!

もう20年近いお付き合いなので
きっと私が内心はすごーく落ち込んでいるんだと
分かってらしたのだと思います。

色々もらっちゃいました(~_~;)
自宅の老犬お兄ちゃんです!
毎日お薬も欠かせないし、病院通いもちょこちょこ繰り返しながらですが元気に頑張ってくれています!
何度も危機を乗り越えてくれる本当に頑張りやさんなお兄ちゃんです♪
良く食べ、良く遊び、良く寝ています!
恋茶ちゃんお水タイム!

いっこうに目を合わせてくれず
喉も渇いている筈なのに中々お水に口も付けてくれませんでしたが
何度か「お水いらないの?飲まなくていいの?」と繰り返していると
ようやくクピクピと飲んでくれました。

良い感じでケアが進んでいましたが今回の手術で一気に逆戻り以上な感じで
マイナススタートになりそうです。
少ししか会えなくなったお兄ちゃん…。

家族のお陰で
幸せに暮らしていると分かっていても
「またねっ」と別れる時は本当に辛いです。

お兄ちゃんがうとうと眠っている間に
こっそり「またね」と自宅を後にしました。
福岡の街はすっかりクリスマス一色。

イルミネーションでキラキラと輝いています。

自宅に老犬のお兄ちゃんを残し
恋茶ちゃんと恋茶ちゃんの赤ちゃん達とハウスに向かっている私は
大勢の人で賑わう綺麗に輝く街並みを何とも言えない思いで見つめていました。
ハウスに到着して大きなカラーを付けました。

最初はご支援いただいたソフトカラーを付けてあげたのですが
大暴れして簡単に外しちゃいました。

次に写真の物より一回り小さい透明色のカラーを装着したのですが
それも簡単に外しちゃった恋茶ちゃん。

結局一番大きいブルーのカラーを頑丈に付ける事になりました(^^ゞ
カラーを外せ!と言って大暴れする恋茶ちゃん。

暴れまくって凄い体勢でしょう…手が変な方向に向いてます…。

だからってカラーを外してあげる事は出来ないので暴れるだけ暴れさせました。

諦めてもらうしかないのです。
赤ちゃん達のお通夜…。

自分の罪の大きさを考えると何も言葉に出来ません…。
姉から「しっかり食べてね。考え込んじゃダメよ。」と、また沢山ご飯を作って持たせてくれました。
ハウスっ子達にもクリスマスプレゼントにお肉を買って持たせてくれました。
老犬ちゃん達やさっちゃんには直ぐにあげられるようにレバーを炊いて持たせてくれました。
私とシンさんにもクリスマスプレゼントに♪とお菓子を貰っちゃいました。
家族、親戚、支援者の皆さま、本当に多くの方々に支えられて私達は頑張る事が出来てます。
また起きてしまった堕胎手術…忘れる事は出来ないけれど、この悲しみも乗り越えていかなきゃ…そう思いました。
皆さまにはご心配ばかりお掛けして本当に申し訳ありません<m(__)m>
私の精一杯は微力だけれど、これからも精一杯の力で動物達の為に出来る事をしていきたいと思っています!
しっかり食べなきゃ!と、お弁当。

しっかりご馳走になりました!

お通夜の間
赤ちゃん達に語りかけながら
夜通しつまんで完食でした。
翌 12月23日
赤ちゃん達を埋葬してあげました。

ちゃんと袋から出してあげました。

恋茶ちゃんのお腹の中でしっかり育っていた赤ちゃん達…

どんな言葉で謝っても、どれだけ謝っても、足りません。

償う事など出来ない罪だと分かっています。

分かっていても、こうする事しか出来ない現実…身を切られるような思いです。

言葉にする事が出来ない思いが胸の中に渦巻いています…。

ママ犬、恋茶ちゃんの側で安らかに眠れますように…



もうこれ以上、私達人間は動物達の命を犠牲にしてはいけない!
そう思い続けて20年以上…。

今も尚、殺処分は続いています。苦しい活動に終わりも来ないままです。

どうか救いを求めている動物達の声に耳を傾けて下さい。

目を向けて下さい。

犠牲になった沢山の子達の命を無駄にすることがないよう、小さくてもいい、最初の一歩を踏み出してください。

私達も精一杯の力で、これからも頑張って参ります。

悲しい事も多いけれど、どうかこのHPを見守り続けてください。

皆さまと共に、1匹でも多くの子達を幸せにしてあげたい!そう思っています。

これからもどうぞ温かいご声援、ご支援を、宜しくお願い致します<m(__)m>

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