2009年11月18日
福岡市西部動物管理センターより5頭の兄妹ワンたちを救護しますご報告

    

  

11月17日、西部動物管理センターさまよりご連絡がありました。

それは上記5頭の子達の命の期限…最後の日でした。

譲渡犬として何とか生きる道を与えてあげようとセンターの方々が一生懸命にお世話してこられたとの事で

収容時に比べたら随分と良くはなってきた子達ではあるけれど、やはり人間不信でなつかず…

一般譲渡犬には不合格となってしまい殺処分が決まってしまったとの事でした。

譲渡犬になれるように!と、一生懸命にお世話してきたこの子たちを

ガス室に送り込む事が出来ない苦しみの中にいるセンターの方のお気持ち…痛いほど分りました。

命の期限、最後の日…この子達が生きれるかも知れない望みに掛けた最後の1本の電話が私の元に寄せられたのです。

しかし、5匹とのこと…その頭数に私はその場でその子達の事を「引き受けます」とは言えませんでした。

1日ほど考える時間を頂きました。

救うのに性別や年齢、性格や大きさ等、これまで一切気にした事はないし

それで救うか救わないかを決めた事は一度もありません。

何かしら縁があった子は、その子がどんな子であれ、自分たちが救える状況にあるのかどうかだけです。

もちろん、いつだって精一杯の活動をしているため救える余裕があることなどありません。

いつだって、無理をしての救護であり、問題はその無理が可能な物なのか不可能な物なのかなのです。

でも今回ばかりは大きさを聞きました。(上記写真を見る前です)

5つスペースを必要とするのか、5匹一緒のスペースでの保護でも可能であるのか、とても重要だったからです。

お話を聞き、しばらくは同じスペースでも可能であるだろうと判断できました。

そして真剣に5頭の救護が可能なのか?と、考えました。

一番苦しいのは殺処分されるこの子達。

そして、その次に苦しいのは、救おうと一生懸命にお世話されてきたセンターの方達です。

どの子の命も命の重さは同じです。私達だって1匹でも多くの子に手を差し伸べてあげたい!

この子達の最後の最後の命の糸は私達へと繋がった…きっと運命がこうなるように結ばれていたのだと思うのです。

第1エリアの子の救護に向けて今月は乗り切れる体制が整った時であったのも

この子達の運の強さだったと思います。

もし第1エリアの子を救えるか救えないかの瀬戸際に居た時だったら

私はこの子達を救護するとお返事出来なかったはずですから。

北九州のセンターさんも福岡のセンターさんも、本当に一生懸命に頑張ってくれています。

その努力には感動で涙してしまうほどの想いを持って動物たちの為に頑張ってくださっている方がおられるほどです。

「殺処分しないで下さい!」と言っている私が最後の命の糸を切るなんて出来るはずもありません!

確かに5頭の救護は苦しい。

だけど、この子達は今月を乗り切れる目処が立った今だから救える子達なんです。

今だから、その無理は不可能な無理ではなく可能な無理であると言う結論に辿り着き、救護を決心いたしました。

翌日11月18日、センターさんに連絡を入れ我家(ハウス)にこの子たち5頭を迎え入れるとお返事しました。

ただ、準備にも時間が掛かりますし…まだ第1エリアの子も迎えに行けないでいるため

その子達を迎えに行けるまで1週間〜10日ほど時間が必要になる事をお伝えし

待っていただけないかとお願い致しました。

快く待って下さいまして、その間、ケア、お世話をお願いする事が出来ました。

各センターの方々のご協力に本当に感謝です。



縁あって出逢った命!

第1エリアの子のみのご報告予定(→こちら)だったのですが

急遽、こうして新たに第1エリアの子とは別に5兄妹を迎え入れることを決めまして6頭の救護を頑張る事に致しました。

もちろん、一か八かの救護は出来ません。

何とかなるさ!の勢いでは保護出来ない状況ではありますが、今月は資金的目処も立ったため

何とか里子に出すまで頑張りますので応援して下さい!

きっと頑張れば報われる日は来るはずです!

北九州エリアの子達の事を想って下さっている方々の中には

この子達を救う事で、エリアの子達が捕獲された時、救えなくなるのでは?と言う不安を抱かれる方もおられると思います。

私達だって、頭をよぎらないのか?と言えば、当然よぎります。

でも分からない先の事で失わせて良い命などないのです。

この子達も、どの子だって、変わらぬ重さの命を持っているんです。

同じように幸せひとつ知らずに苦しんでいるんです。

私達はいつもその時の精一杯の力を振り絞り、その時、救える命を救う努力を続けて行きたいと思います。

だから、次の捕獲がありエリアの子達の命に期限がついてしまったとき、どうか私達が助けに行く力を持てるよう

この活動を応援して下さい<m(__)m>

悲しいけど現実問題として、資金力次第で救える命も救えない命になってしまうのです…。

一人でも多くの人々に支えていただけるよう、動物たちの為に、これからも真っ直ぐに!懸命に!頑張って参りますので

どうかこの会を支えてくださいますようお願い致します<m(__)m>

また、保護頭数でも救えない命は出てまいります。

こうした子達を家族として迎えて下さる里親さんがいなければ成り立たない活動なのです。

どうかこうした子達に幸せを下さい!

宜しくお願い致します<m(__)m>

資金力や保護スペース、お世話可能な頭数、将来的な金銭面や頭数問題、様々な問題はありますが

何より一番大きな物は全ては『気持ち』だと私は思っています。

頑張る気持ち!諦めない気持ち!前に進んでいく気持ち!何より声なき動物たちを想う気持ち!

その心の声に耳を傾ける、目を背けない、向き合い、一緒になって戦っていく気持ち!

気持ちが無ければ、資金力があっても、ひとつの命も救われません。

全ては気持ちから始まるんです。

最後まで何より大切なのはその『気持ち』なのだと思います。

救えなかった命は沢山あるけれど…

この「気持ち」だけは私は人生でただの一度も捨てた事はありませんし、想いを見失った事もありません。

気持ちだけで突き進み、強い気持ちだけで、この活動をひたすら続けてまいりました。

1匹でも多くの命に手を差し伸べてあげたい!幸せを教えてあげたい!

たとえ最後の1日だったとしても『生まれて来て良かった』と感じられる死を迎えて欲しい。そう願って。

でも、頑張れば頑張る分だけ…

背負う命の重さ、背負ってしまう借金、救った命に対する責任…

肩には潰れてしまいそうなほど重い物を数え切れないほど背負ってしまいます。

それでも自分自身に課せられる苦しみは、この子達が味わった苦しみなんかよりずっとちっぽけな物だと思うのです。

救えた命の笑顔や幸せになった姿を見れば

ほんの少しその子達の苦しみを私達人間が背負ってあげるだけで

その子達の心を温めてあげることが出来るのだと、輝く笑顔を取り戻させてあげる事が出来るのだと、

お分かりいただけると思います。

苦しみを与えるのも人間なら、その苦しみを取り除いてあげることが出来るのも私達人間だけです。

だから私は命尽きる日まで、苦しんでいる動物たちの味方であり続けたいと思います。

しかし残念ながら、私には生涯揺るがないこの「気持ち」だけしかなく…その気持ちに伴う「力」を持ち合わせておりません。

救える命には限りがあり、それは生涯を掛けても本当に極僅かなものでしょう。

だからどうぞ皆さま、1匹でも多くの子達に手を差し伸べてあげる事が出来るよう

今後ともお力添えを宜しくお願い致します<m(__)m>

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