2006年10月10日
トゥルリン君を
里親様より引き取る事になりました!

10月8日
ご自宅訪問させていただいたときのトゥルリン君です
 
保護した時のトゥルリン君はこちらへ
里子に出たときの様子はこちらへ
大変残念なご報告になります。トゥルリン君を里親様より引き取る事に致しました。引き取る事になりました理由は今期のフィラリア予防を行っていただけていなかったからです。私たちはまず始めにワクチン接種やフィラリア予防、人間が予防してあげられる病気については予防をして頂きたいという事で、予防できる病気についてお話をさせていただいています。どのような病気であるのかきちんとお話を聞いていただき、その予防の必要性を十分にご理解いただいた上で、里親様を信じてその子の人生を里親様に託しております。どんなに愛情をかけて可愛がって下さっていても病気の予防をしてあげないと言う事は、やはり飼主失格です。最初の数年だけ予防して、その後予防をしない飼主さんが非常に多いこと、獣医さんから良く聞いております。そのため不定期ながら確認をさせていただいております。予防はこの子達の命を守るために大変必要な事です。そして家族として迎えた以上は当然の責任と義務であると思います。ワンちゃんが苦しんで亡くなってから後悔したのでは遅いのです。こうして予防が行われていなかったとき、私達は深い悲しみに包まれます。なぜなら本当に愛情があるのならするべき事であるからです。誓約書の表紙でも訴えていますようにワンちゃん達は自分で飼主さんを選ぶ事が出来ません。私たちはその子の命を救った以上、その子に代わって新しい家族を見つけてあげる責任があります。飼主によって動物たちの人生は本当に大きく左右されます。ですから、本当に幸せになれる家庭を見つけてあげなくてはならないと言う責任は、とても重く重大なものだと思っております。私たちの元から巣立ったときから、その子の人生は里親様に委ねられます。ですから長い時間お話をさせて頂き、里親様を信頼してその子の人生をお任せしております。そのご家庭にその子の人生をお任せするかしないかを判断するのは私達です。もしもその子が不幸になったら、それは私達の責任でもあるのです。悲しい事に長年この活動をしておりますが数年に一度はこうして引き取る事態が起きております。ワンちゃんを飼う前にもう一度、本当に幸せにしてあげることが出来るのかどうかをゆっくり考えて里親希望をして下さい。

10月10日
トゥルリン君を迎えに行って来ました!
車に乗せる前におトイレタイム! 里親さんとお別れ。 帰り道、途中休憩!お散歩タイム!
さぁ、大きくなったトゥルリン君と再び車に乗って動物ハウスへ。みんなのこと、覚えているかな?
動物ハウスに到着!第1エリアで別れたきりの兄弟、ダイちゃんとご対面。ダイちゃんは「ウゥ」と威嚇。もう兄弟だって分からないよね。すざましい第1エリア生活を共に生き抜いてきた兄弟なんだけどなぁ・・・(^_^.)
ちゃんとハウスを覚えていたトゥルリン君は元いた自分の場所にサッサッと入ろうと・・・でも今ではそこにクッキー君が。トゥルリン君、タラリーン(>_<)
久しぶりに小鉄君とご挨拶。お互いちゃんと覚えていたようで嬉しそうでした!
とりあえずは猫部屋で生活する事に!毛布を敷いて、ご寄付で頂いたハムとチーズで「お帰りなさい」をしました。またこの生活に戻る事になってしまってトゥルリンには本当に申し訳なく思っています。でも本当にいい子でサークルにもスーっと入ってくれました。ありがとう、トゥルリン!

里親さんとは十分に話し合った上で今回引き取りをさせて頂きました。私達は、予防をしてくれてなかった=はい失格、と言うわけではありません。もちろん三度目はありませんが、一度は最初にお話したように病気について再度きちんと話して学んでいただきます。その上で里親様にも判断していただくし、私たちも判断させていただきます。そして私達が無理だと判断した場合は誓約書に基づいて引取りをさせていただきます。

《これまで引取りを行った子達の主な理由》
◇ワクチン接種・フィラリア予防などの予防を受けていない。
◇快適な環境の中で育てられていない(雨風にさらされているなど…)
◇散歩などの世話を怠っている。
◇完全室内飼育の猫ちゃんを外に出していた(外と家、出入り自由にしている)
などです。
これからワンちゃんと共に暮そうと思っている方へ
ワンちゃんと暮す前によーく考えてみて下さい。病気の治療や予防にはずいぶんお金がかかります。マンションや社宅、ペット不可のお家に引っ越すような方では困ります。ワンちゃんのしつけは本に書いてあるほど簡単じゃありません。雨の日も風の日もお散歩に行かなくてはなりません。1年365日お世話に休みはありません。それが10年・15年・20年も続きます。イヤになっても大変でも途中で投げ出す事は許されません。飼うのをやめると言う事は殺す事と同じです。そして飼主はワンちゃんより先に死んではいけません。ご自身のご年齢にあったワンちゃんを迎えて下さい。ご自身に何かあった時にはワンちゃんのお世話をしてくれる方がいるか考えてください。これほど多く不幸なワンちゃんがいるのは安易に動物を飼って安易に手放す方がいるからなのです。今一度、真剣に、本当に最後まで責任を持つ事ができるかどうか考えて下さい。

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