2005年11月20日
北九州第1エリアのトゥルリン君を無事に保護する事が出来ました。

このように穴が開いた傷が
首の下にも横腹にもあります。 ケガを負って一ヶ月経つ今も傷口から
血が滴り落ちています。
11月20日、トゥルリン君を無事に保護する事ができました。ケガを負って1ヶ月・・・ようやく保護に成功しました。トゥルリン君の体力も限界に来ていたので思い切って安定剤をお肉に詰めて食べさせました。薬が効いてフラフラになるのを見失わないよう距離を置いて後をつけ様子を見続けました。安定剤を飲ませすぎるのは危険のため薬の量には随分悩みました。そのため少し薬の量が足りなかったようで保護は大変難しいものでした。近くで横にはなるのですが動けなくなるほど薬が効いておらず、それ以上近づくと逃げられてしまう状態になりました。日も落ちてきてトゥルリン君の後を追うのが困難になりかけ始めました。しかし「今捕まえなくてはもうチャンスはない」そう思って、草むらの中へと入っていくトゥルリン君をなんとか追い続けました。そして、その草むらの中で多少咬み付かれてしまいましたが、なんとか無事に保護する事が出来ました。
傷口を中心に耳の後ろから肩までが腫れ上がっています。皮膚はどす黒く変色しています。傷口からなのか、異様な臭いがしています。
首にケガをしているため首輪は無理かと思い胴輪を準備していたのですが胴輪の方が無理だったため、とりあえず傷口を避けて首輪を付けました。どこか持つ所が無いと、どうしようもありませんから・・・。
もともと弱っていたからか、もう時間も経ち薬の効果も切れているはずですが安定剤のせいなのか、立ち上がることもしません。しかしご飯は食べてくれました。
翌日
病院へ行くためにトゥルリン君を移動させなければなりません。人間に触られた事のないワンちゃんですから病院で大暴れする可能性も考えられるので、行く前に可哀想だけど、なんとか口輪を付けました。
動物病院で麻酔をかけて検査・治療・処置などを行いました。
このようなケガを負った原因は不明です。悪戯などで首にゴムをかけられた場合になる状態に良く似ているそうです。しかし交通事故かも知れませんし、ケンカによるものなのかも知れません。この子たちの居る場所には、私も自分の目で見るまでは信じられませんでしたが、わざと犬を轢きに来る車がいます。餌をくれる釣り人もいるようですが、石や物を投げて犬達をいじめている釣り人も多くいるそうです。この子は今、体力が無いため、とても心配な状態です。なんとかこのケガを乗り越えて元気になって欲しい…心からそう願っています。
傷口が塞がって中で化膿していくのを防ぐため、首の上から下にかけて左右1本ずつ、横腹からお腹にかけて1本、チューブが差し込まれ貫通しています。とても痛々しくて見ているのがツライですが、この状況で1週間ほど過ごさなければなりません。
少しずつでも人間に馴れてくれるように、頭や身体を優しく撫でてあげながらご飯を食べさせたり薬を飲ませたり、お世話をしています。捕まえた時のように牙をむいたり咬み付こうとしたり威嚇したりする事はなく、触られるのも緊張しているようですがジッと耐えています。恐る恐る手からご飯も食べてくれています。首輪をしっかり付ける事が出来ないためトイレに出すのは難しい状態です。外に出すと、やはり逃げようとするのです。首輪も抜けそうになるし、口輪が取れたら大変なので慌てて抱き上げて連れて帰りました。トイレがこれからの課題です。トゥルリン君の状況は「近況報告日記」で随時していきます。

※口輪は抱き上げたりしなければならない時と、傷口を舐め回している時などに付けています。皮膚とチューブは外れないように縫われていますが取ってしまうのを防ぐためです。病院からエリザベスカラーが出ていますが本人は口輪の方がらくのようなので口輪にしています。ずっと付けている訳ではありません。様子を見ながら付けたり外してあげたりしています。ちゃんとお水も飲ませています。


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