今までの保護活動 パート1



ここに紹介している動物達は、このホームページを立ち上げる以前に保護してきた動物たちの一部に過ぎませんが、私達がこれまでどのような動物救助活動をしてきたのかをご理解していただければと一部ご紹介させて頂きます。

ホームページを立ち上げた2005年9月からの活動内容は「近況報告日記」にてご報告させて頂いております。


〜椎間板ヘルニア 大学病院で手術〜
                 ふみやちゃん 女の子

 
この子は自分で歩くことはおろか立つことも出来ないで居ました。腰を触ると痛いのでしょう…咬みついてきてました。しばらく寝たきりのまま病院通いが続きましたが、一般病院では治療に限界があり治る見込みがないことを告げられます。設備の整った大学病院で精密検査を受け、検査の結果次第では数人の医師のもとで手術を行えば歩けるようになる可能性が70%あるとのこと。ただそれには想像を絶する莫大なお金がかかるとのことでした。色々な不安はありましたが、見捨てるわけにはいきません。大学病院での治療を受けることに決めました。歩けるようになる事を願って、福岡から山口大学まで、寝たきりのこの子を乗せて車を走らせました。
〜退院〜
検査入院をしてから数日後、手術をすれば歩けるようになるとの明るいニュース。しかし保険のきかない動物の医療費…「手術、お願いします」と答えながらも内心は冷や汗がタラリでした(苦笑)。それから手術を受け、入院生活からやっと帰ってきました。これからは苦しいリハビリとの戦いの日々です。まずは腰を支えて立ち上がる練習からです。歩く練習も、5ミリの段差さえダメだと言うのです。完璧なバリアフリーの状況など作れるはずもなく大変なリハビリ生活が続きました。                                 
〜里親さん宅で〜
そして見てください!長く苦しい闘病死活を終え、後ろ足はヘナヘナですが、立派に立っているこの姿を!歩けない場所は手作りの台車を作ってもらうなどして大切に大切に育てられました。これまで里親さんから、元気に散歩をしている姿、ご飯を食べている姿、台車に乗ってる姿、たくさんの写真を送って頂きました。そして幸せな生涯を終え、今年2月26日、推定14〜15歳にて天国へと旅立ってゆきました。頑張ってくれて、ありがとう、ふみや。幸せにしてくださって、ありがとう、里親さん。

〜交通事故で右耳・右前足切断〜   りーちゃん 女の子 

この子は交通事故にあって瀕死の状態でした。足はすぐに切断・・・耳はなんとか治療を続けていたのですが、治療の甲斐なく耳が壊死していったため、またもや切断手術を受けることに。ただでさえ辛そうなこの子に、また手術・・・病院には行きたくないと、なりたての3本足で逃げようとするこの子を捕まえて病院へ行くのは本当に辛かったです。でもこの子は病院での痛い治療にも行儀よく耐えぬき、元気になりました。今は親戚の叔母のお家で、室内でぬくぬくと幸せを満喫しています。美味しいご飯をたくさん食べて、今ではご覧の通り、黒々としたこの毛艶。元気いっぱい明るい女の子となりました。なくなった足の、わずかに残る付け根の部分で懸命に「お手」をするこの子の姿に今も涙しています。


捨てられていたシーズー犬〜  きぃちゃん 男の子

捨てられている室内犬2匹が公園に住み着いているという情報が入り、恐る恐る様子を見に行きました。そこには確かに2匹のシーズー犬が公園の木の木陰でうずくまっていました。これは保護するしかないと思うほど悲しい光景でした。しかし簡単に捕まえられるものと思ったのが大きな間違いでした。人間に捨てられ、生きるためにゴミをあさり、そして心ない人から石を投げられるなど、相当の苦労があったようです。そのため人間不信になっていて、威嚇はするは逃げ回るはで、実際に保護するまで1ヶ月の月日がかかりました。残念ながら保護できたのは、この子1匹だけでした。もう1匹のワンちゃんは行方不明となり、捜索したけれど分からずじまいになってしまいました。今も行方が分からなくなってしまったその子の顔が胸に焼き付いています。どうかどこかで幸せを手に入れてくれている事を願うばかりです。
〜片目失明〜
シャンプーをして、カットをして、やっと室内犬らしく可愛くキレイな姿に変身しました。捕まえるのに1ヶ月もかかったのが嘘のように、保護してからは甘えん坊な一面をみせるようになりました。病院での治療もあるし、少しでも警戒心をなくしてあげなきゃとこの子に時間をかけ寝起きを共にしたからでしょうか?他の動物たちの世話をしだすとやきもちを焼いてワンワン吠えます。新入りで一番下っ端のハズなのに、そんなことお構いなしです(^_^;)。捕まえるときすごい勢いで咬みついて来たのも、車に押し込むとき大暴れしたのも、本当にこの子だったのかと思うほど良い子になって、病院での治療もおとなしく受けてくれました。片目は失明しましたが、もう片方の目は完治したので、視力と元気と明るさを取り戻してからは、お散歩が大好きで走り回っていました。今は里子に出て「どんぐり君」と言う新しい名前をもらって第2の人生を幸せに暮らしています!

  〜全盲〜    老犬・ドンちゃん 男の子

交通量の多い大通りの真ん中をウロウロしてるのを発見。すぐに全く目が見えないと分かります。体が大きいため車を運転してる方も気がついてスピードを落としたり止まってはくれるものの「コツッ」「ゴツッ」とぶつかります。声をかけ、なんとか歩道に移動させようと近寄るけど逃げられます。捨てられたのでしょうか?首輪も何もしていません。そうこうしてるうちにバスにぶつかってしまいました。その衝撃でヨタッとした時に無事保護。目の見えない子は急に体に触れると咬みついて来たりするものですが、この子は咬み付いては来ませんでした。やっとのこさ連れて帰りご飯をあげると、よほどお腹が空いていたのでしょう。バクバク食べました。耳や頭、足などに複数の深い傷があったため病院で治療。念のため飼い主を探しましたが見つかりませんでした。道路をウロウロしてるこの子を一目見た瞬間から、私の中でこの子は「ドンちゃん」でした。ドン松五郎に似てませんか???
  〜里親探し〜

なんとかこの子に新しいお家を…と思い、街頭での里親探しにも他の子と一緒に連れて行きましたが、全盲のため新しいお家は決まりませんでした。老犬のためそんなに長く連れまわす訳にも行かず、我が家の留守番係となりました。しかし留守番はしてくれているけど、番犬にはなってくれませんでした。我が家は何度となく下着泥棒の被害にあい洗濯物は室内干し・・・その部屋の前にはドンちゃん・・・なのに泥棒は下着を物色して持ち帰っていました。どうも泥棒に手なづけられたようです(苦笑)警察を呼んで指紋を取ったりしたのですがドンちゃんの周りには犯人のスニーカーの足跡が沢山ありました(笑)。違う部屋には番犬をするワンちゃんがたくさん居るのですが、みんなケイジに入っています。犯人は犬達がどれだけ吠えても、襲ってくることは出来ないと、よく知っている人物なのでしょう。今は新たな犬達がバッチリと番をしています。この子は全盲だったけどお散歩が大好きな、最期まで明るい良い子でした。今は天国から私たちを見守ってくれていると思います!・・・ドンちゃん、天国で会える日まで待っててね!

 〜全盲〜  優くん 男の子
この子もドンちゃん同様、交通量の多い国道を夜中にウロウロしているところを発見。その犬の動きから目が見えていないだろうということは推測がつきました。その道路は夜になると車はみなスピードを出しています。はねられるんじゃないかとヒヤヒヤしながらの救出となりました。すごいスピードで犬の横を車が通り過ぎた後、犬の姿がありません。一瞬凍りつく思いでした。すると道路の側溝に落ちているではありませんか。無事救出。しかし、全盲、ガリガリに痩せている、かなりの老犬でヨタヨタ。もちろん飼い主探しも里親探しもしましたが、うちで息を引き取りました。なぜ、こんな一人では生きていけない子を捨てるのでしょうか?迷子になったのなら、なぜ飼い主さんは探さないのでしょうか?・・・優くん、本当に最期までよく頑張ったね。もう一度、優くんを抱きしめたい・・・。

  〜管理センター直前〜  ベル 女の子
この子は捨てられたのでしょう。放浪犬として警察署にいました。警察署では3日から長くても1週間で動物管理センターへと引き渡されます。そこで待っているのは殺処分という悲しい運命だけなのです。管理センターに引き渡される寸前、この子と出会い連れて帰りました。この子はとても心が不安定になっていて一日中、吠えまくるのです。この子が吠えれば他の子も吠える…悪循環です。近所からの苦情・苦情・苦情。朝から晩まで仕事と動物の世話に追われているのに、やっとひと段落着いた夜中から、この子を連れて朝まで帰れない散歩に出かけます。苦情が出ないように外に連れ出すしかなかったのです。睡魔と闘いながら朝まで歩き続けました。そしてまた仕事に行く時間。倒れなかったのが不思議なくらい一生懸命、世話をしました。
       ベルの笑顔 〜里親さん宅〜

大型犬を飼える環境が整っていて、毎日最低でも1時間以上、お散歩が出来る家庭を探し続けました。また捨てられたのではベルも私も報われませんからね。そしてベルを迎えてくださる家庭が見つかったのです!里親さん宅ですっかり笑顔のベルちゃんです。不安で吠えてたベルの姿はもうありません。しっかり家族の一員として幸せに暮らしています。

捕獲寸前
『山に居た犬達』
  
 〜罠にかかる前に〜
いつも行く山の中にあるペットの霊園。そこに勤めている方から近日、山に野犬捕獲のための罠が仕掛けられると聞きました。その罠とは、餌に釣られてきた所にアミが張ってあり、そのアミに包まれて上に吊り上げられると言うのです。そして犬が餓死するのを待って数ヵ月後に引き取りに来るそうです。もちろん人の目に止まるような所ではなく山の奥深くで・・・。その方は霊園まで水や餌を求めて山を降りてくる数匹の犬を助けてやりたいということでした。行政になんとかストップはかけられないか問い合わせたけど「野犬がゴミをあさりに民家まで降りてきてると苦情が入っているので無理だ」の一点張りで打て合ってもらえませんでした。行政が先か私が保護するのが先かしか道はありません。なんとか人間の近くまで姿を現す子達だけでも助けようと、毎日、山に通いました。しかし全く人間になついていない犬達です。姿は見れても近くまで寄ってきません。いろいろ試みて見たけど頭が良くどんなに御馳走を置いてもケイジの中には入ってきません。そしてなんとか1ヶ月かけて3匹の兄弟犬の保護に成功しました。体中、山ダニと耳ダニでそれはそれは大変でした。連れて帰っても山に帰りたいのでしょう・・・脱走を試みてばかりいるのです。そしてとうとう、この子達のために大工さんが作った金網を壊して逃走。もう二度と捕まえるのは不可能に思われましたが、この子達は3匹一緒に帰ってきてくれました。私たちを信じて戻ってきてくれたのです。本当に嬉しかったです。そしてダニの駆除や避妊・去勢が終わり、3匹ともそれぞれに新しい家族のもとに旅立ちました。写真・右・ラン丸くん。写真・中央・花子ちゃん、この子は室内で飼ってもらってます。写真・左・はなちゃん。みんな第2の人生を幸せに歩んでいます。

山の犬U 〜人間不信〜

この子も上の写真の子達と同じ山で保護しました。まだ仔犬で可愛かったので、すぐに里親さんが決まりました。しかしこの子はかなりの人間不信です。こんなに小さいのに何があったのでしょう?どうしてこんなにも人間を嫌うのでしょう?きっと何かがあったんでしょうね・・・心に深い深い傷を負っています。もう一度、人間を信じて欲しい・・・幸せを手に入れて欲しい・・・どうか心を開いて欲しい・・・そんな思いで新しいお家に旅立たせました。しかし数週間後、なついてくれない、咬みつこうとする・・・と、里親さんから連絡が。話し合った結果、戻って参りました。…そして、また人間に裏切られたと感じているだろうこの子に救いの手があがりました。この状況を全て把握して下さってる方が迎えて下さるというのです。心を開いてくれるまで時間をかけて面倒を見てくれると。咬みつかれてもいいよ…と。この子はそうしてやっと本当の幸せを手に入れました。会いに行ったらお庭を先住犬と一緒に走り回っていました。うんと幸せになれ!おちびちゃん。

山の犬V  〜人間不信〜
この子も上の子達と同じ山で保護したワンちゃんです。新入りにはとにかく優しい面倒見の良い、右目の見えない猫、ポパイ君と一緒に。このワンちゃんの人間不信は重症です。とにかく人を恐がり、怯え、近づくと小さくなってふるえだします。でも猫にはとっても優しいのです。見ていると、自分のご飯を分けてあげたりしてるのです。そんなこの子をなんとか幸せにしてあげたい。里親探しは続きます。そして都会より田舎でゆっくりさせてあげようと大分県に里子に出しました。しかし上の仔犬と同様にこの子も1ヶ月ちょっとで出戻りです。そうしてますます人間不信に・・・。ごめんね・・・簡単に手放すような所へ里子に出しちゃって・・・私には謝ることしか出来ません。里子に出すときはきちんと話しているけど、実際には理解してもらえてないのでしょうか?責任を感じます。怯えながら暮らす生活から一日も早く安心して暮らせる生活を、そして幸せを感じて欲しい。どんな子にでもチャンスはあるはず、諦めずに里親探しです!
〜里親さんと登山へ〜 
「ぜひこの子を」と救いの手が。はなちゃん、幸せになるチャンスです。しかし里子に出て、いろんな事がありました。脱走もしました。毎日毎日、探して回りました。なかなかなついてくれない花ちゃんに里親さんもてんてこまいです。あまりご飯も食べないので心配な里親さんは’これならどうだ?’と、どんどん高級なお肉を。本当に根気強く一生懸命にお世話して下さいました。今だ警戒心の強い花ちゃんですが、お父さん(里親さん)と一緒に登山に出かけたり、川遊びに連れて行ってもらったり・・・幸せを満喫しているようです。この写真は登山に出かけた時の写真を送って下さったものです。里親さん、本当にありがとう。「花ちゃんには、この方しかいない」そんな里親さんに出会うことが出来た事に心から感謝しています。



      
 〜管理センターより救い出した4匹の犬達〜

この子達を動物管理センターから救い出したのは1993年と12年も前の話になりますが、とても思い出深い子達なので、ここに紹介させて頂くことにしました。
無責任な飼い主に捨てられたこの4匹の犬達は置き去りにされたため、野良犬として動物管理センターに捕獲されてしまいました。何も悪いことなどしていないのに…ただ一生懸命、家族で肩を寄せ合い生きていただけなのに…。なんとかこの4匹を救わなければと考えていた矢先の出来事でした。当時、我が家は小さな仔犬ですら置くスペースがないほど保護した犬達であふれていました。すでに自分の力も超えていました。それでもどうしても見捨てることができません。きっと見捨てたら私は一生後悔する・・・「まだ頑張れる!」そう自分に言い聞かせて迎えに行く決心をしました。しかしそう簡単には行きませんでした。管理センターが一旦、野犬として捕獲したため引き渡せないと言うのです。腹が立って腹が立って、直接、市と掛け合いました。話し合いの間、殺処分はしないという約束はもらえましたが、なかなか話し合いの決着がつきません。
それぞれの第二の人生への旅立ち
ベル君 男の子
長野県で新しい家族のもと幸せな10年と4ヶ月を過ごしH16/3/8天国へ

ゴンちゃん 男の子
神奈川県で新しい家族のもと幸せな8年間を過ごしH13/6/14天国へ
ブック君男の子
埼玉県の新しい家族のもと今も元気に幸せに暮らしています。H14/7/18、会いに行って11年ぶりにこの手で抱きしめて来ました。もうお爺ちゃんだけど、まだまだ頑張って長生きしてね!
センターの人も恐くて近寄れないほど威嚇しているというのです。こんな野犬を4匹も引き渡すわけには行かないと…。毎日毎日、長い話し合いが続き、条件付で引き渡してもらえる事になりました。条件とは迎えに行った際に犬達が私に対して威嚇しない事、なついていると判断できれば引き渡してもよいと。正直、自信はありませんでした。全員が私になついていた訳ではなかったからです。しかし行くしかありません。大きな不安を抱えて、管理センターに収容されて10日後、この子達を迎えに行きました。それまで全然なついてなかった子も助けに来てくれたと分かってるようで尻尾を振って飛びついて来て顔中ペロペロ舐め回されました。私もビックリしたけどセンターの人は本当にビックリしていました。それほど本当に威嚇していたみたいです。きっとそれだけ犬達にとって怖い場所なんだと思います。しかし上の写真、中央の子だけはうずくまったまま出てきません。なついていた子です。この子だけは引きずり出して連れて帰りましたが、ショックが大きかったようで恐怖に怯え生気を失っていました。他の3匹は助け出された喜びを体いっぱいで表現していたのに、この子だけは何日経っても小さく丸くなって震えているのです。犬だらけの我が家にこの4匹が増え、家も追い出される寸前まで追い詰められました。そして、たくさんの方の力を借りて、この子達の新しいお家が決まりました。生気を失ってしまった子を除いては。3匹の行き先は埼玉県、神奈川県、長野県です。飛行機に乗って新しいお家に出発です。この子達を保護し、たくさんの方の力を借りました。その方々には本当にお世話になりました。このご恩は一生忘れません。この子達を救えて本当に良かったです。力を貸してくださった皆様、そしてこの子達を迎えてくださった里親さん、本当に本当に有難うございました。心からお礼申し上げます。   

そして恐怖のあまり人間不信になったこの子は今も我が家に居て、のんびりとした老後を送っています。長い間、帽子をかぶった人と男の人と白衣を着た人が恐くてダメだったけど今はもう大丈夫になったよ。僕のお父さんと兄弟達を幸せにしてくれた里親さん達に、僕からもお礼が言いたいです。本当にありがと。


管理センターから 〜2匹の仔犬〜
管理センターに持ち込まれた仔犬が動物と触れ合うためのモデル犬として、しばらくの間、幼稚園などをまわっていたそうです。その行事が終わったため、その子が殺処分されると聞きました。ちょうど仔犬希望の里親さんがいたので、すぐに引き取りたいと申し出ました。センターの方もモデル犬の間、お世話をしてたため殺処分するのが辛かったようで快くOKを頂けました。そしてセンターへと迎えに行ったのですが、ちょうどその時、心ない飼い主により新たな仔犬が1匹センターに収容されたとの事でした。良かったらその子も一緒に引き取って欲しいと言われ、2匹を連れて帰ることにしました。写真は引き取ってすぐ、管理センターの駐車場で撮った一枚です。仔犬希望の里親さんに事情を話して2匹一緒にお願いしてみました。そうして2匹一緒に新しいお家に旅立ちました。兄弟のように仲良く暮らしています。里親さんに感謝m(__)m

交通事故にあって放置されてたダイちゃん・男の子
この子には飼い主がいました。とても飼い主とは言えない飼い主でしたが…。事故後、傷だらけのこの子を放置していました。そのため皮膚が腐れかけ体からはすごい悪臭が…。病院へ行くよう必死にお願いしましたが「あなたには関係ない」と話になりません。そこで治療費は一切請求しない、治療が終わったら連れて来ると言う約束で預からせてもらいました。ダイちゃん(本当の名前は知りません)を連れて帰り数週間にわたり治療をしました。そして元気になったダイちゃんを飼い主の元へお返ししました。このまま奪ってしまおう…どれだけそう思ったことか。しばらくしてその方が引っ越され、ダイちゃんのその後は分からなくなってしまいました。そんな飼い主の元で幸せになっているとは思えず悔やまれてなりません。どうかどうか幸せでいて欲しい。ダイちゃん、いまどうしているの?

道路の隅でうずくまってたデンちゃん・男の子

車で走行中、電柱の影に気になる影が?Uターンして確認しました。そこに居たのは老猫で、ダニ疥癬で、泥まみれの、今にも死んでしまいそうなボロボロな姿の1匹の猫でした。まずは連れて帰って泥をキレイに洗い流してあげました。夜中だったため朝になって病院へ。舌はダラ〜と出たまま干からびています。もう食欲もありません。検査の結果、猫白血病ウイルス感染症の発症、ダニ疥癬、口の中は口内炎だらけ、血液検査の数値も悪く、どこから何から治療しようか病気の山でした。先生にそんな長にくはないだろう…あと数日だろうと言われました。残りの時間を精一杯、面倒見てあげる事にしました。スポイドで水を飲ませ、口を湿らせてあげ、薬を少しずつ飲ませてやり、懸命にお世話しました。すると少しずつデンちゃんの様子が変わっていきます。自分で動けるようになっていき、舌の干からびも良くなりダラ〜と出てた舌も出なくなりました。水を自分で飲めるようになり、ゴロゴロ喉を鳴らしてくれました。「助けてくれてありがとう。」デンちゃんがそう言っているのだと感じました。お世話する中、デンちゃんの皮膚病が私にもうつり2人で病院通いです(笑)。
食欲も出てきて、ご飯の時間になると「早くご飯ちょうだい♪」と言うようにまで回復していきました。デンちゃんが元気になっていくにつれてケイジの中に入れておくのが可哀想に思いました。ですがうつる病気をたくさん持ってるデンちゃん…他の猫達と一緒には出来ません。そこで裏にある駐車場で日向ぼっこをさせてやったりリードをつけて駐車場内をお散歩するようになりました。デンちゃんも気に入ってくれたようで、とてもおりこうさんにお散歩や日向ぼっこを楽しみました。

デンちゃん、天国へ 
〜ありがとう、デンちゃん〜

デンちゃんが安らかに息を引き取りました。
デンちゃんとの生活が始まって半年と2日目にデンちゃんは天国へと旅立っていきました。たくさんの病気をかかえながらも一生懸命に生きたデンちゃん。一週間も一緒に居られないと思ったデンちゃん、半年も一緒に居てくれました。この半年、けして苦しいだけの闘病生活ではありませんでした。ご飯も良く食べて、爪とぎでガリガリ爪を研ぎ、お腹を見せてゴロ〜ンとくつろいだり、
猫じゃらで遊んだり、短い時間でしたがデンちゃんとの楽しい思い出は胸の中にたくさんあります。デンちゃん、あなたに出会えて本当に良かったです。心からありがとう!


猫白血病ウイルス感染症発症・リンパ肉腫
ゴジラ・男の子

クリスマスイブ「ご飯をちょうだ〜い」と1匹の猫が道行く人にねだっていました。それがゴジラ。しばらく車を止めて様子を見ていました。なぜなら、遠くからでも一目瞭然、ダニ疥癬で体の毛が抜け落ちてガリガリ掻いていたからです。うちは定員オーバー…連れて帰ってももう置いてやれる場所がない。どうするべきか1時間近く悩んでいたと思います。とりあえず猫缶を買いに行って食べさせてあげました。食べ終わると「連れて帰って」と膝の上に無理やり乗ってきて抱きついてきます。しばらく悩んだ末、車に乗せて連れて帰りました。安心したのか車の中でゴジラはグーグー眠ってしまいました。とりあえず部屋の片隅に置き、朝になって病院へ連れて行きました。あまり健康的に良い状態ではありませんでした。まずダニ疥癬の治療に週に1回1ヶ月。ダニ疥癬が治って各血液検査を…猫白血病ウイルス感染症にかかっていました。様子からして覚悟してはいましたが、この時、猫エイズ4匹の部屋、健康組み20匹の部屋、犬の部屋、どこもいっぱいでした。ずっとケイジに入れたままにする訳にもいかず泣く泣く新たに1軒ゴジラの家を借りました。のちに同じ白血病のモグラ君が来るその日までゴジラの一人暮らしスタートです。

しばらくは普通の猫と同じように元気にしていましたが白血病の発症です。リンパ肉腫(癌)におかされました。体中に腫瘍ができ目の上に出来た腫瘍に眼球は押し潰され、何軒病院に見せても安楽死を言われ、死んでしまいたくなるほど悩みました。ゴジラが話してくれたらゴジラの意思を尊重できるのに…本当に辛い日々でした。今まで沢山の白血病の猫を見送ってきたけどゴジラのように酷い状況は経験したことがありませんでした。それでもゴジラは一生懸命に生きようとしていました。頑張って自らご飯を口にして動けない体でトイレでトイレをしようと頑張っています。腫瘍に潰されてないもうひとつの目でじっと私を見つめ「さすって」と言います。私が行くとゴロゴロ言いながら出迎えに来ます。どんなに体がきつくても「来てくれて嬉しいよ」と喜びます。動けずにトイレをした事を申し訳なさそうに謝ります。動かなくていいよ。頑張ってトイレに行かなくていいよ。…私は悩んだ末、尊厳死を選びました。治療を続け一日寿命を長くすることは一日ゴジラを苦しめることになる。でも今、目の前で生きているゴジラ。少しでも一緒に居ようと傍に来て甘えてくるゴジラ。弱音をはかないゴジラ。頑張っているその姿を見ていると、ゴジラはもし自分でそれを選択できたとしても「安楽死」を選ばない。命ある限りどんな苦しくても最期まで生き抜くことを選ぶだろうと思いました。もしゴジラが自分で安楽死を選ぶとするなら、それは私に迷惑をかけたくないから・・・。この子は今まで出会ったことのない素晴らしい猫でした。この子が言っていること、伝えようとしていること、私には全て伝わってきました。だから私はどんなに見るのが辛くても最期までゴジラと一緒に戦おうと思いました。残された時間は病院で辛い治療を受けるのはやめて、ゴジラが痛み止めが欲しいといえば痛み止めを飲ませてやり、熱が出たら熱を下げてやり、オシッコで汚れる体を優しく拭いてやり、そうやってゴジラとの時間を過ごしました。この子は身を持って私に沢山のことを教えてくれました。この子は私の生涯忘れることのない素晴らしい友です。今はお骨となって私の傍に居てくれています。大好きなゴジラ、ずっと私の傍にいてね。涙が流れて胸がいっぱいになって、ゴジラのことを伝えきることができませんが、ゴジラは本当に最高の猫でした。ゴジラありがとう。本当にありがとう。
写真上 保護して間もない頃のゴジラ。まだ顔つきが強く、穏やかな表情ではない頃です。

ゴジラの友達・モグラ (祝)シンさんの実家へ
ゴジラが天国へ行ってモグラは独りぼっちに・・・。男の子同士だから最初はケンカばかりしてたゴジラとモグラ。でも彼らは深い絆と強い友情で結ばれました。そんなゴジラを亡くし、モグラは落ち込んでいました。独りぼっちになってからは寂しいせいかニャ〜ニャ〜とよく大声で鳴くようになりました。寂しがるモグラを見ているのは本当に辛かったです。モグラにはずっと傍に居てくれる方が必要だと感じました。そして当会を一緒に立ち上げましたシンさんが実家のご両親にお願いして下さりました。ご両親は猫を飼った経験はありませんでしたが、シンさん同様にとても心優しい方で、夜もモグラと一緒に寝て下さったり大変可愛がって下さっています。もう大声で鳴く事もありません。モグラはお父さんとお母さんに本当に可愛がられて、ただいま幸せを満喫中です。今では会いに行っても知らん顔されちゃいます。それが嬉しくもあり悲しくもある今日この頃。良かったね、モグラ!ゴジラの分まで幸せに・・・。


腹水が溜まって動けないでいたふくちゃん£jの子
この子はスーパーの前で動けずにたたずんでいました。お腹は腹水が溜まって、たぷたぷです。様子からして助かるとは思えない状態でした。外で一人で死なせるのはあまりにも可哀想・・・。この子の最期を看取って上げよう、そう思って連れて帰り病院に見せました。エイズ・白血病、両方とも陽性でした。口内炎でご飯が食べられないので、まずはその治療から始めました。すぐに薬が効いてご飯をパクパク食べるようになり「助かるかも知れない」希望が持てるようになってきました。。この写真は元気になって顔つきも良くなった時の写真です。保護して20日、そろそろ腹水の治療に入れる体力もつき、溜まった水を出してやる治療に入りました。病院でもとてもおりこうさんです。腹水を尿と一緒に出すためのお薬も嫌がらずに飲んでくれました。この頃には、もう助かると信じていましたが、2日後、病状が急変し、とても苦しみだしたのです。立つことも出来なくなってしまいました。苦しみだしてから亡くなるまで何度も痙攣を繰り返しました。そばに居ることしか出来ず、辛い一夜となりました。一緒に過ごした22日間…少しでもふくちゃんが幸せを感じてくれてたらと願うばかりです。ふくちゃん、どうか天国で幸せに・・・。

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