今までの保護活動
 パート2





〜虐待そして交通事故〜スヌーピー 女の子
この子はかなり酷い虐待を受けてきたと思われます。そんな場所から命からがら逃げ出してきたのでしょうか?人に怯えながら彷徨っていました。とても人間を恐がり近くに近寄ることさえ出来ません。そんな状況の中、目の前で大型バイクにはねられました。すぐに病院へ連れて行きましたが意識不明です。なんとか助かって欲しい…毎日祈り続けました。そんな思いが通じたのか、数日後、意識を取り戻しました。1週間後に退院も出来ました。しかし寝たきりで、首を少し上げるぐらいしか出来ません。それでも寝たままの姿でご飯を食べてくれます。そして1週間後、初めて自分で立ち上がり「ワン」と吠えました。初めて声を聞いた瞬間です。すごく嬉しかったのですが、これまでは意識が朦朧としてたようで急に意識がハッキリしたのでしょう…人間が傍に居るので怯えて震えが止まりません。いったい何がこの子をこんなにも怯えさせるのでしょうか?どれだけ辛く痛い思いをしてきたのでしょうか?横を歩いても何か取ろうと手を上げても「殴られる!」「蹴られる!」と思うようで、目をつむって小さく固まり震えます。「もう誰も叩いたり殴ったりしないから大丈夫だよ」何度この子に言ったことでしょう・・・。横を通るだけで震え、体に触れればビクッとして、いつも恐怖の中にいるようでした。安心できる場所などないようでした。この子を見ていると本当に辛くて涙が出ます。この子は今まで一度だって幸せを感じたことなど無かったのではないでしょうか?この子にとって人間は、自分を殴ったり蹴ったり叩いたりする恐ろしい生き物でしかないようでした。時間の経過と共に少しづつ馴れてきてくれて尾を振ってくれるようにまでなりました。しかし最期まで、急な動きはこの子を怯えさせ恐がらせ不安にさせていました。この子の心はこの子を殴り続けたであろう誰かのせいで深く深く傷ついており、その傷は生涯、癒えることはありませんでした。保護した時点でかなりの高齢でした。残り少ない時間を私の元で過ごし、その時間の中で、ほんの少しでも「幸せ」を感じてくれた瞬間があってくれたなら・・・と思います。恐ろしい人間の元から逃げ出してきたこの子の勇気を称えたいと思います。今度生まれ変わってきた時は本当の幸せを手に入れられますように・・・。愛するスヌーピー、天国で安らかにお眠りください。またあなたに会えますように・・・。

〜交通事故から奇跡の生還〜
      ちっちゃい のち しゅんちゃん 女の子 

交通事故にあっていた仔猫ちゃん。道路上で死んでいると思いました。道の脇に避けてあげようと車を止め仔猫のもとへ…。見開いたままの瞳、瞳孔も開いていました。道の脇に避けてやり立ち去ろうとした瞬間、かすかに胸が動いたように見え、生死を確認しようとしばらく傍で見ていました。やっぱりピクリとも動きません。しかし、かすかに胸が息をしているように、またほんの少し膨らんだのです。駄目だろうとは思いながらも、夜中でも診てくれる病院はないかと電話をかけまくり、やっと診てくれる病院が見つかりその子を車に乗せるため抱き上げました。その瞬間、お尻から血が溢れ出ました。服も車の中ももう血だらけです。とても助かるとは思えません。でもこの子は一命を取り留めました。ショック状態から覚め少しずつ元気を取り戻し、骨盤に障害を残しましたが生活には何の支障もありません。将来お産が出来ないと言われましたが、お産させるつもりなどないので大丈夫です。事故で瀕死の状態の子のほとんどが病院へ行っても治療の甲斐なく命を落としてしまいますが、この子のように助かる子もまれではありません。亡くなっているように見える子も息がある子は多いのです。ただショック状態に陥っているだけなのです。その間に二事故(その上を更に車に踏まれてしまう)で命を落とす子がとても多いのです。ですから私はいつも事故にあっている子の生死を確認せずにはいられません。この子のように助けてやれる命があるかも知れないのですから・・・この子は元気になって新しいお家に旅立ちました。しゅんちゃんと言う新しい名前をもらって幸せに暮らしています。事故にあわないよう、もう二度とお外に出るんじゃないよ。たくさん、たくさん、幸せにしてもらうんだよ!

〜交通渋滞犯〜  まぐろ 男の子

6車線道路でウロチョロして交通渋滞を巻き起こしていたところを保護。とにかく危なっかしいので、とりあえず連れて帰り飼い主さんを探しましたが、いっこうに見つかりません。この子は逃走癖があり、人にも咬み付き、どんな大きな犬にもケンカを売ります・・・。小さいくせに、なかなか世話の焼けるやんちゃ坊主でした。我が家の犬や猫ともケンカするし私も何度も咬み付かれました(苦笑)。私が39度の熱を出してフラフラながら世話をしてたときチャンス≠ニ思ったのかすきを見て逃走。フラフラの体でこの子を探して周りました。一度も通ったことのない通りにある焼き鳥屋さんの前に居るところを発見。私を見つけてあっけらかんと喜んでいました(トホホ)。推定年齢7〜8歳でしたから、しつけも大変でしたが少しづつ時間をかけて、咬み付かれても叩いたりせず咬み付いてはいけないことを教えていきました。逃走癖もなくなり、なかなかいい子になりましたが高齢のため里親さんが決まらず、2年間、我が家で生活して、先日新しい家族の元に暖かく迎えられました。ちゃんといい子にするんだぞっ!ちょっぴり心配で不安ですが…「マー君」と名付けられ今のところ上手くやっているようです(笑)。幸せになるために!頑張れ!まぐろ!!

〜交通事故〜 野生のタヌキさん

事故にあい道路に横たわっていました。生死の確認をしに行くまでは猫ちゃんだとばかり思っていました。近くに行って見るとタヌキさんでした。どうしてこんな所に?きっと食べるものがなく山から降りて来てるのでしょうね・・・。口からは血が出てるし目も見開いたままです。でもかすかに呼吸があることに気付き、すぐ側に車をつけました。そして抱き上げた瞬間でした・・・抱き上げられたことによりビックリしたタヌキさんがショック状態から覚め思いっきり咬み付いて来たのです。野生だから容赦なく咬みついて来ます。抱き上げた瞬間だったので肩を咬まれました。歯が骨にあたっているのが分かります。それはもう痛くて痛くて・・・しかしここで逃がしてしまう訳には行きません。この子の命がかかってるのですから・・・そう思ってしっかり抱いて病院まで運びました。その間ずっと咬み付かれたままです。暴れられるほど体は自由に動かないようでしたが、車が揺れたりすると咬む力を強めてきます。そのたびに歯が骨にあたってる音がします。でもその時はあまり痛みは感じていませんでした。とにかく助けてあげなきゃと思う気持ちのほうが勝っていたみたいです。
タヌキさんはそのまま入院して1週間ほど病院で治療を行いました。あと1ヶ月ほど治療が必要でしたが元気を取り戻すと共に威嚇がひどくなってきたので後は野生を専門に扱っている動物園で…と言う事になり一旦退院。その後動物園で1ヶ月間の治療を受け元気になりました。そして再び事故にあわないように背振山で放されました。頑張って生きて行ってね!初めて近くで見るタヌキさんはス〜っとスマートな顔立ちで、とても可愛らしかったです。ちなみに、この子に咬まれた傷は全治2週間でした。この子を助けることが出来たのだから、これくらいの傷なんともありません。どうか皆さん、もしもあなたがこんな事故を起こしてしまったら、また事故にあっている子と出会ったら、その時はどうかその子を助けてやってくださいね。助かる命がある事を忘れないでください。どうかどうか宜しくお願いしますm(__)m

      〜ダニ疥癬の子タヌキちゃん〜

この子は道の隅で見つけた子タヌキちゃん。一目見てダニ疥癬で、かなりひどい状況でした。すでに皮膚は鎧のように硬くなっており、毛のほとんどは抜けていました。近くにあったお魚屋さんに話を聞いて見ると、突然どこからか現れたのだとか。(その少し前の台風の日、川で流されている小タヌキを2匹発見しメンバーのシンさんと救出したさい1匹は川からあげる事が出来ず流されてしまいました。ちょうどその川の下流付近なので自力で助かった子ではないかと思われます。救出できた1匹はシンさんに咬み付いて無事(?)逃げて行きました)それから何度かお魚をもらいに姿を現すそうです。これ以上、放っておいたら命はありません。かと言って、近くまでは来るけど捕まえるのは不可能でした、。魚屋さんに魚でつっておいてくれるよう頼んでケイジを取りに帰りました。そして急いで子タヌキちゃんの元へ戻り、ケイジの中に魚をたっぷり入れ少し離れたとこから見ていました。するとお腹を空かせた子タヌキちゃんがケイジの中へと入って行きました。瞬時に駆け寄りケイジの扉を閉め無事に保護しました。動物園に相談しましたが病状がひどすぎて安楽死になると言われました。それで一般の動物病院で治療をすることにしました。
さいわい威嚇することもなく、咬み付く素振りも見せない子でした。しかし行きつけの病院でも安楽死を言われます。なぜなら我が家に沢山の犬猫がいる事を知っているから、その子達にうつって大変なことになるからとの事でした。全滅するより、助かるかどうか分からないこの子1匹を安楽死した方がよいと言うのです。しかし目の前で今生きていてご飯を食べて水を飲んでいるこの子を、殺してしまうなんて出来ません。治療をお願いしました。我が家に2日間ほど置いて、その後、シンさんのご実家に置かせて頂き治療を続けました。薬も飲んでくれるし、手からご飯を食べるほどなついてくれて、とてもとても良い子でした。治療の甲斐なく天国へと行ってしまった事が悔やまれます。ダニ疥癬・・・もう少し早く出会っていれば助けてあげられた命です。ごめんね、たぬちゃん。

〜ひとつのバックに詰め込まれ置去りにされた成猫〜

この2匹は我が家の前に置去りにされた猫たちです。ひとつの小さなキャリーバックに詰め込まれ、キャリーバックはガムテープでぐるぐる巻きにされていました。その日はたまたま外出しており、この子達に気付いたのは夕方遅くでした。いつから居たのでしょう?気付いた時には2匹とも熱中症のようにぐったりしていました。狭いキャリーバックに段々重ねに重なっており、ガムテープを巻かれたバックの中は自分達の吐く息が水滴となって濡れています。もう鳴く声も出ないほどぐったりしてるこの子達を見て涙が出ました。こんな事をする人間がいるなんて本当に許せません。もう少し発見が遅かったら、この子達は命を落としていたのです。最初の頃こそ「ハァーッ」「フー」「ウゥ」と警戒されてましたが、1〜2週間もしたら、ビックリするほど本当はすごく良い子なのが分かりました。とても可愛がられて育ったのだと分かります。検査の結果エイズ・白血病とも陰性だったので我が家の猫(健康組)とご対面です。2匹とも平和主義者のようで、下手に挨拶をしてくれたのには非常に助かりました。でもあっという間にその団体生活からめでたく2匹一緒に一抜けすることになりました。この子達は本当に良い子だったので、2匹一緒に迎えてくれる里親さんが見つかって、とっても幸せになっております。離れ離れにならなくて良かったね!マロン&コロンは、きーちゃん&くーちゃんとして第二の人生を歩み始めました。辛い経験は忘れて沢山幸せになってね!里親さん本当にありがとう。

イタチorフェレット?
 病気で道路をクルクル回ってたとこを保護

動物園では野生以外の治療はしないため、連れて行って見せた結果、イタチではないのでと断られました。そこでフェレットを扱っているペットショップの病院へ連れて行きましたが「これはフェレットではないですよ」と言われ…この子が何者なのかは不明です。とにかくクルクル・クルクル回っていて何らかの病気である事は間違いないのですが病名は分からないまま亡くなってしまいました。様子は変なのですが、ご飯も良く食べ本当に愛らしい子でした。第一発見者である姉夫婦の元でフェレット用の小物を揃えてもらって大事に可愛がられていました。時々マジで咬み付いてきてたらしいけど。それがなかなか痛いらしい(苦笑)。そして、この子はほのぼのとした思い出を残して天国へと旅立って行きました。のんちゃんと過ごした日々は忘れないよ。どうか天国で幸せに・・・。



     〜罠にかかったハトさん〜

この子は罠にかかって空から私の元に落ちてきました。ほんの1秒違えば地面に叩きつけられていたでしょう・・・。罠の詳しい仕掛けは類似事件が起きないとも限らないので説明するのは遠慮させて頂きますが、羽はほとんどなくなり、皮膚は真っ赤になって、出血もかなりの量でした。動物園では野性に返せないと判断された子は安楽死します。この子はもう治療をしても野生では生きていけないと言われ一般病院で治療を続けました。元気になったら最期まで面倒を見るつもりでいました、。しかし体の大半に傷を負っていて助けることが出来ませんでした。毎日、体の大半に薬を塗りながら、どんなに痛いだろうかと絶えられない思いでいっぱいでした。こんな事をする人間が許せません。第二の犠牲者を出さないため現場へ行って罠を探して回りました。そして3つの罠を見つけることが出来ました。警察に話をしにいって犯人を捜してもらい罠の撤去をしていただきました。直接、犯人を教えてもらうことは出来ませんでしたが、警察官の配慮で犯人から電話をもらうことが出来ました。犯人には二度とこのような事をしないことを約束してもらい、罠にかかったハトさんがどれほど苦しんで死んで行ったかを話して聞かせました。本当に二度とこのような事がないことを心から祈っています。





〜お尻から血を流して苦しんでたカラス〜

この子は夜遅くに道路の脇に飛ぼうとしても飛べなくてバタバタしている所を発見して保護しました。なんとか診てくれる病院を見つけ連れて行くことが出来ました。お尻から血を流していて、とても苦しそうでした。いったい何があったのかと心配でなりませんでしたが病院で診てもらったら急性腸炎だという事でした。注射を打ってもらって家で様子を見るように言われて連れて帰りました。野生の子と言うことで治療費はいっさい取られませんでした。これは本当に助かりましたし、治療費を取られないと言うのは初めての経験で感動しました。それから治療は続き、カラスちゃんも日に日に元気になってゆきました。後は十分に飛ぶことが出来るかどうかが問題です。もし自分達で野に帰して、もしも十分に飛ぶことが出来なかった場合、だいぶ元気になっているので今度は保護するのが難しくなってしまうと、診ていただいた獣医さんから言われました。そういう訳で最後の判断は動物園に任せた方が良いと言われたので動物園に預けることにしました。念のため連れて行った時にカラスを見ていただいて、安楽死の可能性がないことを確認しました。今はまた自由に空を飛び回っていることでしょう♪・・・かぁー子、病気にならずに頑張って生きて行くんだよ!

〜捨てられたニワトリを保護〜  里親募集中
1ヶ月以上、野良ニワトリとしてウロウロしていました。逃げ回るため保護は不可能だったため、まずは飼い主探しを始めましたが該当者無し。ニワトリを飼育してる方などに話を聞きましたが、たぶんお祭りなどのヒヨコ釣りのヒヨコが大きくなったため捨てられたんじゃないかと言うことでした。車道を歩いて車にはねられそうになったり、犬に追われたり、猫に襲われたり、カラスに狙われ、だんだんと危機的状況になってきたため警察に相談しましたが「警察が動いた場合は捕まえた後、処分する事になるから、かえって可哀想では?」と言うことでしたので断念。(写真は大きな木の下でカラスの襲撃から身を隠しているところです。)それからニワトリを飼育してる方に頼んで捕まえるのを手伝ってもらい、3日がかりで保護に成功。我が家は犬と猫が沢山いるので、近くの幼稚園、小学校、中学校などにこの子を飼ってもらえないか聞いて歩きましたが、どこもケンカになるからと言う理由で断られました。現在、保護を手伝っていただいた方のお家で他のニワトリとケンカしないよう隔離状態ですが置いて頂いてます。けして良い環境ではないので広い小屋で育ててくれる方を探しております。どうかこの子を生涯、大切に飼ってくださる方、ご連絡ください。宜しくお願いします。年齢不明・男の子です。

〜猫に捕まったねずみを救助〜 小判ちゃん
この子は猫に捕まって弱っている所を救助しました。小さな小さな赤ちゃんネズミでした。弱っているので連れて帰って様子を見ることにしました。ご飯をあげると、ちゃんと食べて少しずつ元気になっていきました。そろそろ自力でも生きていけるかなぁと思ってたある日、突然かごの中から居なくなりました。元気になって出てきちゃったようです。部屋のどこかに居るだろうと思い餌と水を置いてたら、いつの間にかご飯がなくなっています。そんな毎日が続いたある日、ご飯をおくと姿を現しました。何もされないと安心したようで、それからはご飯の時間になると姿を現すようになり、目の前でご飯を食べるほどになりました。とっても可愛くて、この子に会うのが毎日の楽しみになりました。
しかし半年後に病気になってしまい天国へと行ってしまいました。この子のおかげで、どれだけ心が安らいだことか…本当にありがとう。小判、天国で幸せになるんだよ。

車のエンジンルームに入ってきた蛇さん
ある雨の日の走行中
、道路上を横断している蛇に気付いて、渡り終えるのを待っていたら突然視界から消えたため車を止めて見てみると、なんと車の中にニョロニョロと入って行ってるではありませんか…路肩に車を止め蛇を出そうとしましたが失敗に終わり、やむを得ずエンジンルームの安全な場所に追いやり、ゆっくり走行して駐車場へと戻りました。捕まえるのに2日かかりましたが無事救出。山に連れて行って放してあげました(写真下)。

〜道路で発作を起こしている所を保護〜
幸せにしてあげることが出来なかったパチオ君…。この子は道の真ん中でひきつけを起こして転げ回っているところを保護しました。すぐ病院へ連れて行き発作が治まってから連れて帰りましたが、何度も発作を繰り返し、それはそれはとても苦しそうで本当に可哀想でした。もともと脳に問題があり伝達が上手くいかないと言うような事でした。それから半年ほど治療が続き、落ち着いてきました。それから発作が起きなくなって半年が過ぎ、もう大丈夫だろうと言うことで、この子の里親探しを開始しました。とてもいい方が見つかり、幸せになるために新しい家族の元へ旅立たせました。すると治まっていた発作がまた起きるようになり、里親さんから見ていられないほど苦しんでると連絡が入りすぐに迎えに行って病院へ連れて行きました。環境が変わったことが、この子に色々考えさせてしまったらしいのです。僕は捨てられたのかな?どうして置いていかれちゃったんだろう?どうして?どうして?と不安にさせたことがこの子をパニックにさせてしまい、脳の伝達が上手くいかないこの子はショートしてしまったような形になり再び発作が始まったらしいのです。治療をした後、すぐもとの環境に戻して落ち着かせてあげるよう言われ、そうしましたが、もう発作が治まることはなく何日も何日も、何度となく襲ってくる発作と戦いながら亡くなってゆきました。保護してしばらく経って発作が治まってたのは病気が治ったからではなく、安心して居られる場所なんだと、この子の心から不安が取り除かれたからだったようです。ずっと我が家に置いていればこの子はこんな風に命を落とすことはなかったのです。死なずにすんだのです。この子の発作が精神状態から来るものだと気付いてやれなかったことが悔やまれてなりません。この子を苦しめようと思って旅立たせた訳ではないけれど、結果的にとても苦しい思いをさせてしまいました。謝っても謝っても謝りきれません。パチオ君、本当にごめんなさい。私に捨てられたと感じ、不安でいっぱいになったのでしょうね。心を傷つけて、あなたの命まで奪ってしまったね…本当にごめんなさい。パチオ、生まれ変わってもまた私の元へ来てくれますか?今度は絶対にあなたを手放しません。必ず幸せにするから・・・。

  〜怪我をして放浪していたため保護〜
この子は怪我をして放浪していました。何日も近所をうろついていて、1週間が過ぎたころ怪我が化膿してひどい状態になっていたため保護して病院へ連れて行きました。すぐに保護しておけば良かったのですが、10日位そのまま様子を見ていたため、その間に傷口が化膿してしまい、完治するまで時間がかかってしまいました。沢山の動物たちを抱えていて大変とはいえ、保護するのをためらったばっかりにワンちゃんには痛い思いをさせてしまったし、私自身も必要以上の治療費がかかってしまい財布が痛かったです(涙)今は里親さんの元でとても可愛がられて幸せにしているアルプ君でした。

医療ミスで命を落とした子たち

クーちゃん 男の子 去勢手術で・・・
この子は体は大きいですが、この時まだ生後6〜7ヶ月でした。まだ避妊去勢が終わってない子達がいて、まずは手術費用の安い男の子たちから手術をしていく事にしました。とても怖がりな子で病院で少し暴れました。すると先生は体重も量らずにこの子に安定剤を打ちました。あっという間の出来事で何がどうなったのか理解できませんでした。急にこの子の目がカッと見開きバタンと倒れたのです。あらゆる手段で助けようとしましたが、この子は戻ってきませんでした。一生懸命に助けた命が、獣医さんの安易な行動でこの世を去ったのです。その時の恐怖に満ちたこの子の目を私は忘れることができません。・・・今もまだ悲しすぎて、この子との思い出を語ることは出来ません。クーの命日は2001/10/26です。

ミーちゃん 女の子 
  猫白血病ウイルス感染症 インターフェロンで…

私に猫の素晴らしさを教えてくれたのは、野良時代のミーちゃんでした。お庭にご飯をもらいに来るようになったミーちゃんは、だんなさんと二人で一生懸命に子供を守り、一所懸命に子供を育て、一所懸命に生きていました。この子が心を開いてくれた瞬間を今でも鮮明に憶えています。本当に嬉しかったですから・・・。この子の家族を保護して共に生活していく中で、本当に沢山の事をこの子から学びました。この子は白血病のキャリアでした。体調を崩したときは早めの治療が必要ですがとても元気に暮らしていました。まさかこんなに早い別れが来るとは思ってもいませんでした。1997年1月19日、日曜日。少し風邪気味なのかいつもより食欲がなかったので、日曜日だったけど早めに病院に行った方がいいと思い主治医の先生に連絡しました。すぐに連れておいでと言われたので「良かったね〜、ミーちゃん」なんて言いながら病院へと行きました。当時インターキャットという薬が出てから2年くらい経っていたと思います。当初、白血病に効くかも知れないという薬でしたが、インターフェロンは人間でも副作用で鬱となり自殺者が出るなど問題の多い薬だったため使うのを断っていました。しかしこの日、インターキャットが出て時間も経ってるが私が言うような悪い報告はあってないし、いい薬で効果も出てるから色々な治療をするよりインターキャットを注射してやるのがミーのために一番いいと言われました。確かにこの時点ではもう新薬ではないし、効果が出てるならと思いインターキャットをうちました。そしてミーを連れて帰り、私は犬たちの散歩に出ました。散歩が終わってミーの部屋に戻ったときにはミーは亡くなっていました。まだ温かいミーを連れてすぐに病院に戻りましたがミーは帰ってきてはくれませんでした。白血病だったから早めに治療をしているだけで死にそうだった訳でも何でもありません。インターキャットさえ打たなければミーはあと何年も何年も生きられたはずです。先生はこんな事があるなんて思ってなかった。明日、製薬会社に確かめて連絡するから待っててくれと言われました。そしてあくる日、謝りの連絡が入りました。製薬会社に確認したところ動物実験で100匹に1匹ぐらい死亡しているいうのが真実でした。製薬会社はこんな薬を流通させていいのでしょうか?獣医さんはこんな薬を安易に使っていいのでしょうか?知らなかったで許されるのでしょうか?ミーを殺したインターキャットは今もなくなっていません。私は独りぼっちで亡くなっていたミーちゃんになんて詫びたらいいのでしょうか?推定年齢6歳10ヶ月の短い命でした。まだミーにさよならが言えずにいます。

ゴマ君 男の子 角結膜炎 ステロイド治療で…
この子はミーちゃんが一生懸命に育てたミーの子供です。ミーちゃんより早く天国へ行ってしまいました。ゴマ君は目の病気でした。角膜炎の重いものでした。当時、東京から福岡へ越してきた獣医さんが開業された病院が近くに出来、夜や夜中でも診察してくれるためその病院へ行くようになりました。目の治療には自信があって、眼球の手術が上手な先生はなかなかいないんだよ等と言われてました。その言葉に騙され、その病院で半年もの間、治療を続けました。その間、何度手術したか数え切れません。週に2回も手術することもありました。ですが良くなるどころかゴマ君はどんどん悪くなって行くので不信感がつのっていき他の病院に診せに行き、それまでの経過を話しました。長期間のステロイド治療でゴマは弱りきっていました。そしてこの病気にステロイドは禁忌であることを知らされました。最悪、目が失明するだけで命にかかわるような病気ではないのです。その病院の先生は、とても自分の手におえる状態ではないという事で、目の治療に詳しい病院を紹介してくれましたので、すぐにそちらの病院へ連れて行きました。すでに目の治療をするような段階ではなく命を救うことが先決でした。長期間の間違ったステロイド治療によりゴマの体はもうすでにボロボロでした。それから数ヶ月、懸命に治療を続けましたが、1994年6月11日、1年間の闘病生活の末、わずか2歳の若さでこの世を去りました。私と出会わなければ、こんな目にあわなかったのにと思うと生きているのも辛くなりました。ゴマが亡くなって、なぜこんな事になったのか?ただの目の病気からゴマはなぜ命を落とす事になったのか?ゴマの死因は何なのか?真実を知らなければと思い、たくさんの獣医師の方に話を聞き、たくさんの医学書を読み、一生懸命、自分なりに調べていきました。その中でゴマに使った薬や手術の内容を聞くため、この間違った治療をした獣医師の病院へ行きました。そして他の先生方はこの病気にはステロイドは使ってはいけないと言ってらっしゃる事を伝え、話しを聞かせてほしいと申し出ました。そうしたら、私にもゴマにも優しかった先生が手の平を返したように、自分は何も間違っていないと、ここまで親切にしてやったのに、と怒り狂い出したのです。カルテも見せてくれないし全く話になりませんでした。間違ってないのなら見せてくれてもいいはずです。結局、何の知識もない獣医師がいい加減な治療を続けた結果なのだと思いました。これ以上、犠牲者を出してはいけない。私はどれだけゴマが苦しんだかを1年間も見てきたのです。何も知らない方たちが先生を信じて毎日ワンちゃんやニャンちゃんを連れて病院へやってきます。治療を間違っていたなら亡くなったゴマにちゃんと手を合わせて謝って欲しいと言いましたが、他の患者さんに根も葉もないことを言ったら名誉毀損で訴えてやるからなと言われました。ゴマの無念を晴らすため、真実を知るため、これ以上、犠牲になる動物が出ないため、私は弁護士事務所に相談に行きました。動物の医療ミスの裁判は福岡では例がないこと、ゴマが亡くなって火葬した後だったため遺体の解剖が出来ず、医療ミスを立証するのは難しいという理由で何軒も断られましたが、受けてくれる弁護士さんに出会うことができ、私は裁判を起こしました。法的手段によりカルテの開示もできて少しづつ真実が明らかになってゆく中、証言台に立ってくださる先生だけが見つからず大変苦労しました。ゴマが受けた治療は間違った治療だと教えてくれた先生方の誰か一人が証言してくれれば済むことなのに、口をそろえてそれだけは出来ないと言うのです。正義の味方はいないものですね・・・。それでも私はめげずに弁護士の先生と2人、ゴマのために必死に戦いました。何度も和解の話しが出ましたが、間違いを認めない限り和解には応じない意思を何度となく伝え、頑張り続けました。裁判官には医療に対する知識はないのですから、間違った治療だったと分かるように医学書を買いあさり、獣医さんしか手に入らない医学書を貸してくれる先生を探して歩き、本当に死に物狂いで頑張りました。そして1年以上続いた裁判の判決が出る前に、とうとう向こうが医療ミスだった事を認め謝罪しました。法的にその内容を公表する事が出来ないのが残念でなりません。天国にいるゴマに私の愛が伝わっていますように・・・。

この子達はそれぞれ違う病院での医療ミスで亡くなりました。私たちはどうやって病院を選べばいいのでしょうか?本当に大きな課題です。もし人間だったら?と考えてみてください。病院に行って注射1本で死んでしまったら大問題です。どうして動物だからと泣き寝入りしなければならないのですか?裁判をしても人間なら「命」として扱われますが、動物だと「物」として扱われます。それが現実ですが、私たちにとっては決して「物」ではありませんよね。大事な家族です。大切な「命」です。動物だからと適当な治療を行う病院は少なくありません。獣医師たちも大事な「命」を扱う仕事なのだと「責任」を持って治療にあたって欲しいものです。初めて行く動物病院で、最初はシレ〜っとしてた先生が、私がたくさんの動物を抱えている事を知ると、急に優しくなったりします。連れて行った動物にも急に優しい言葉をかけたりするのです。結局はお金なんだなぁ・・・と悲しくなります。優しいフリをして患者を増やしている先生にあなたは騙されていませんか?あなたの行ってる病院の先生は、自分は腕がいいと初心を忘れて体重も量らず安定剤や麻酔を打つような先生ではありませんか?あなたの行ってる病院は必要以上に検査をして高い治療費を請求するような先生ではありませんか?こうして疑えば切りがありません。私は沢山の動物たちと関わっていますから、その分、人より多く別れも経験しなければなりません。これまで沢山の動物たちを見送ってきました。ちゃんとした先生も沢山いらっしゃると分かっているのですが、このような医療ミスを経験してからは病院が怖くて仕方ないのです。もちろん獣医さんに助けて頂いた「命」は数知れず、本当に沢山おります。しかし、やはり、もっともっと「命」の重さを分かって欲しいと思います。人間の命も、動物の命も、魚の命も、虫の命も、私は同じ命だと思っています。どんな生き物も、みんな一生懸命に生きていますよ。皆様がどうか安心して通える、いい獣医さんに巡り会えますように。皆様の愛犬・愛猫がこのような悲しい死を迎えない事を心から祈っております。

ミーの夫・ゴマの父  グレ 猫エイズ
この子はミーの旦那さんでゴマのお父さんです。猫エイズでした。きっとミーとゴマを守るために沢山ケンカをしたんだろうなぁと思います。とても面倒見のいいパパ猫でした。きっとミーのような美人猫をお嫁さんに出来たのも、この優しい性格だったからだと思います。のちに我が家にやってきた同じ猫エイズの豆朗君の面倒も一生懸命みてくれました。エイズが発症して2000年3月24日に天国へ行きました。きっと天国でミーとゴマと幸せな生活を送っていると思います。グレはミーとゴマを本当に本当にとっても愛してましたから(*^_^*)そして私も沢山のことを教えてくれたこの家族を心から愛しています。グレ君、12歳でした。

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