2008年1月30日
北九州エリアのご報告
〜すみれちゃんの子供たちがセンターにいます〜

会員さまが1月14日に北九州エリアの視察に行って下さいました際に出会っておられます「すみれちゃん」です。
《詳しくは1月14日北九州エリアの様子→こちらへ》

1月30日、センター様にエリアの子達の捕獲状況を確認いたしましたら、このすみれちゃんの子供たちが4頭収容されている事が分かりました。私達がセンター様に捕獲があった際に報告をお願いしている地域ではないため確認をさせて頂きましたときは、すでに収容期限が切れており(捕獲収容日23日)殺処分が決まっていました。会員さまがすみれちゃんと会った場所の近郊で捕獲されている子供たちで、そして捕獲寸前に逃げたと言う子が緑の首輪をした茶色い子である事を聞きました。ほぼ間違いなく逃げたのがこの「すみれちゃん」で、捕獲されている子達がすみれちゃんの子供たちです。

センターに収容された4頭は収容期限が過ぎて処分が決まっていたけど、まだ殺処分が行われておらず救護するかどうか答えを急がねばならない状況でした…。シンさんと話し合いましたが、答えが出せません…。とても苦しく、考え、悩んだ末に、経済力、体力、時間、ハウスの状況を考えると、今の私達には救護は無理だとしか言いようが無く、救護できる保証も無いまま悪戯に期限を延ばすことも出来ず、助けてあげたい気持ちを押さえ込み涙をこらえセンター様に引取りを断念する事を連絡しました。

しかし、その連絡を入れた後も、仕事中、みんなのお世話中、言葉に出来ない苦しみ、悲しみ、絶望感、無力感に襲われ続けました。本当にこれで良かったのか?・・・と。

やっと第1エリアのお母さんの子供も残すはあずき君だけ。里子に出た姉妹たちがまだ里親さんが決まらずにハウスに居ると思えば救護に踏み切れるのではないか?自問自答の時間が続きました。

しかし仕事の時間がまた無くなる…みんなを養えなくなる…増えれば増えた分、お世話にも時間がかかるし、里親さん探しに費やす時間も考えなければなりません。仕事の事、保護スペース、経済力、自分達の体調を考えると救護に踏み切る事は困難だと言う答えに行き着きます。

諦めるしかない…全ては救えないのだ…どこのセンターにも沢山の子達が処分を目の前にしている…その全てを救える訳ではないのだ…と、そう自分達に言い聞かせても、どこにもぶつけることが出来ない悲しみに襲われ涙に明け暮れました。自分の答え一つで救える命だったのに、私たちは救護を断念すると言う結果を伝えたのです・・・。

私の手からすり抜けていった命・・・掴めば掴む事ができた命なのに、その命を掴んであげられなかった・・・。これまでも何度だって経験してきた痛み…言葉では表現する事が出来ない痛み…その痛みに苦しみました。心の中がグシャグシャでその思いを痛みを皆さんに上手く伝える事が出来ません。ただこの苦しみを分かっていてもそうするしかない私達の状況…本当に苦渋の決断だったのです。

お母さん犬の「すみれちゃん」も時間の問題です。時期にセンターに収容されます。私達に救えるかどうかは分かりません。でもせめてすみれちゃんを救ってあげられるように精一杯の努力をしなければ!と、すみれちゃんが捕獲された際は連絡だけは頂けるようにセンター様にお願いしました。

だからと言って、4頭の子達の救護を断念した事実に変わりは無く一晩中苦しみと戦いました・・・。

そして私達は諦める辛さを乗り越えるより、自分達の苦労を乗り越えよう!もうひと踏ん張り頑張ろう!そう決心しました。

救わないと決めても涙・・・しかし救うと言う決断にも辛く苦しい涙が流れます。
それは救うことが決してラクではない限界の中の救護だから・・・。

31日、センター様に一度は救護を断念した4頭の救護を行いたい胸を連絡しました。私達が知ったときには既に収容期限を過ぎていた子達。2月1日に殺処分を予定しているが期限が過ぎている事から処分は早くなるかも知れないと聞いていた上で救護を断念した子達です。たった一晩ですが、もう処分が行われているかも知れない状況の中での救護の連絡でした。その為、センターの方が急いで処分が行われてしまったかどうかを調べてくださり折り返しご連絡を下さいました。

その子達の運命は?私達の運命は?救護の連絡は間に合ったのだろうか?祈るような気持ちで連絡を待ちました。

そしてセンター様からのご連絡は、とても温かいものでした。

4頭ともセンター様の譲渡対象犬としては大きすぎると聞いていたのですが、4頭中、1番大きな1頭を除き3頭を何とかセンター様の譲渡犬として生きる道を与えようとして努力して下さっていたのです。

4頭とも生存しており、3頭はセンター様の譲渡犬として生きる道が与えられるかも知れないという吉報でした。1匹はどうしても譲渡犬対象には出来ない大きさとの事で、まだ生存はしていましたが殺処分が決まっていました。3頭についてもセンター様も非常に厳しいラインの中で譲渡対象を考えて下さっているとの事で、もし4頭とも救っていただけるのなら喜んで…とのお言葉でした。でも何とか3頭についてはセンター様の譲渡犬にして頂きたいとのお願いをしまして、センター様もそう出来るように頑張って下さるとのお返事を頂きました。

もし3頭が譲渡対象とならなかった場合については殺処分となりますので当会で救護させて頂くことに致しました。

まだ正式に3頭がセンター様の譲渡対象犬となった訳ではありませんが、センター様も最大限の努力をして救える命を救ってあげようと頑張ってくださっています!

私達の救護が、1頭になるか4頭になるか分かりませんが、どちらにしても皆様からの応援が必要です。度重なるご支援のお願いとなりますが、どうか皆さまのお力を貸してください。宜しくお願い致します<m(__)m>

仕事の都合などもあり、センター様に甘えさせていただきまして、この子達の救護は2月5日(火曜日)を予定させて頂いております。

すみれちゃんの子供には会員様も会っていないため、どんな子が私達の迎えを待っているのか分かりません。想像より大きいのかな?それとも小さいのかな?何色なのかな?譲渡対象には完全に無理だった処分が決まってた1頭は「茶色くてフサフサな子だよ」とセンター様に聞きました。この子がまだ生きて待っていてくれた事を本当に嬉しく思っています。



「すみれちゃんの子供達が捕獲されセンターに収容されました。この子達を救護しますのでご支援ください」とお伝えするだけでも良いのかもしれない。でも私は応援して下さっている皆様に、救護しても、救護できなくても、嬉しい事も、悲しい事も、その真実をキチンと伝えて行きたいと思っております。これまでも、これからも、真実のホームページであり続けたい!そう思っております。

今回、一度は救護を断念した命。殺処分が行われていてもおかしくありませんでした。私はこの子達の命を一度は断念したのです。その事はこの子に会ったらきちんと謝ろうと思います。

救うと決めた以上、仕事もお世話も必死で頑張ります。それでも皆さまの応援が、皆様の力が、私達には必要です。

自分達の生活すらままならない状態で、ハウスの維持や活動費、医療費、マイナス分を補うのに毎月大変な思いをしております。この状態での救護は実際に無謀であると言わざるを得ません。仕事の時間をつくり、仕事を増やし収入を増やさなければ…でも里親さん探しに当てる時間も必要です。1匹でも幸せへの道へ送り出し、少しでもハウスの状態を整えておかなければ、もう次の子は救護できません。次の子が、すみれちゃんなのか?濃茶ちゃんなのか?サンカク君なのか?フゥ君なのか?・・・それは分かりません。現地に残している子達…次の子を私達は守ってあげる事が出来ないかも知れません。

今回救護する子は人に慣れているすみれちゃんの子供たちです。人に慣れている子が育てていますので子供たちも良い子のようです。里親さん探しを頑張ればご縁さえあれば直ぐにでも里子に出してあげられる子達であろうと思います。しかし里親さん探しに力を入れるためには時間も資金も必要になります。今の状態では仕事を優先しなければ資金的に成り立たない状態となっております。少しでも里子に出すための時間を持たせて下さい。その為に力を貸してください。無理なお願いで本当に申し訳ないと思っています。でも現地に残している子達の救護を可能な限り続けて行きたいのです。

平日に動かなければならなくなる度に予定の仕事が先送り先送りとなり隣には溜まった仕事が山のようになっていて訳が分からない状態の中、お世話、活動、仕事を懸命にやっております。仕事がきちんと出来て、その中でお世話が可能な頭数になれば、この状態から抜け出せるのですが、今現在はどうにもなりません。どうにも出来ません。

どうか温かいご支援をお寄せくださいますようお願い申し上げます<m(__)m>

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