2008年6月8日
老犬小鉄君のご報告です

小鉄君が癲癇を繰り返し始めました
私がお兄ちゃんに付ききりになっている間、シンさんが一人でハウスっ子たちのお世話に当たってくれています。正直、一人でお世話が出来る頭数ではありません。そんな中でハウスのクジラ君と空君がケンカを起こしたそうです。どちらもケガをするほどではなかったのですが、その際に小鉄君が軽い発作を起こしたそうです。パニック症候群の子は高齢になると癲癇が出る子が多いため、すごいパニック症候群の小鉄君ですから可能な限り側に置いて様子を見て来ました。すると確かに癲癇を起こしています。軽い物だと上顎と下顎をガチガチガチガチと痙攣を起こす物、大きな物だと体全部がガクガク痙攣します。ケンカの騒音に驚いたのが引き金になったのかどうかは不明ですが、雷や工事といった大きな音でパニックを起こす子です。
出来るだけ側にいて小鉄君の様子を見ている毎日となりました。
元々は猫ちゃんが全くダメだった小鉄君ですが、こうして猫ちゃん達との暮らしもお手の物になっていますよ〜。
にゃんにゃん組みのみんなと遊んでいます!
お部屋での作業中は小鉄君もお部屋!

お台所で作業中は小鉄君もお台所!

といった感じで発作の様子や頻度、大きさを確認しているところです。
癲癇を起こしていますが普通に元気で食欲もありますしオヤツタイムもルンルンで楽しんでいます!
幸太郎君とも大の仲良しになりました!

幸太郎君は本当におっとりとした猫ちゃんなので小鉄君も気に入っちゃったようです!

すっかり親友ですよ〜ヽ(^。^)ノ

小鉄君が幸太郎(ゆきたろう)君のお世話をしてあげている所です!

幸太郎君をペロペロ身繕いしてあげている
”ほのぼの”スライドショーですヨ





小鉄君、食事後によく癲癇が起きているのでご飯も玄関で食べさせて
様子を見ています。
ヨボ爺が食べなかったお刺身も
小鉄君にプレゼントしました♪

小鉄君の最初の飼主さんは近所のお寿司屋さんだったので
久しぶりのお刺身に大喜びするだろうと思いきや・・・
お刺身食べたこと無かったみたい(>_<)

最初の1枚は不思議そうにムニャムニャ食べて2枚目はパクリ〜でした!

お寿司屋さんに置き去りにして捨てられた小鉄君は
次はお寿司屋さんの隣のお弁当屋さんの子になりました。

でも数ヵ月後、また小鉄君は置き去りにされて
お弁当屋さんも出て行ってしまいました。

それから1ヶ月、
空き家になった自分のお家(お寿司屋さん)を拠点に
小鉄君は野良生活を送りました。

飼主が消えた家で飼主の姿を探し求めながら野良をしている小鉄を見るのは
胸が張り裂けそうでした・・・。

私が直ぐに保護をしなかったのは
ご近所の多くの方に可愛がられていた小鉄君で、
ご飯を毎日あげている方や可愛がられに来る方も多かったのです。

私ではない誰かが保護するべきだと思っていました。

誰かが救いの手を差し伸べるべきだと。

でもみんな、何十頭も抱えている私のところへ
小鉄君をお宅で飼ってあげてよ・・・と言ってきました。

私は「お宅は1匹しか居ないでしょう。
その子とも友達なんだし、お宅で飼ってあげてください!」

私はきっぱり言い切って様子を見ました。

でも1ヵ月後、空き家に戻ってくる小鉄君は通報により殺処分の運命になりました。

小鉄を管理センターが迎えにきているんです。
助けてあげてください!

小鉄を気に掛けていた近所の方が泣きながら私に助けを求めてきました。

どうしてお宅で助けてあげないんですか?
わたしはもう限界なんです。あなたが助けてあげてください。

私はそう言ってギリギリまで小鉄を心配して集まっている人々の様子と
小鉄君を見守りました。

でも誰一人として殺処分から救う人は居ませんでした。

目の前で連れて行かれる小鉄君を思っても
誰も助けない。

私は信じられませんでした。

そうして小鉄君はハウスの子となったのです。

その時、小鉄君を見捨てた人は1ヶ月も経たないうちに
何十万もする立派なワンコを購入されました。

悪いのは責任を持たずに捨てていった飼主です。

でも…小鉄君を救えたのに救わなかったそんな近所の人々に
お散歩で会うたびに「こてっちゃん良かったね〜」なんて声を掛けられて
私は言葉に出来ない思いに包まれていました。

小鉄君は子犬の時から人に飼われてきた子ですが
本当に愛された事などないのです。
それから私は精一杯、家族として小鉄君に愛情を注いできました。

癲癇を起こして苦しんでいる小鉄君にヨボ爺が食べなかったお刺身のご馳走タイムです!

これまでにどこかでお話した事があるかと思いますが、保護後、一度は里子に出た小鉄君です。

ですが、新しいお家を1週間で逃走して1ヶ月掛けて何十キロもの距離を戻ってきたのです。

ボロボロの姿でハウスに戻ってきた小鉄君は

怪我の治療と体力の回復に数週間も病院通いになったほどでした。

それから二度と出て行かないつもりでハウスに居座っている小鉄君です(^^ゞ
喜んで食べた後…
癲癇に襲われました。

やっと落ち着いた所ですが
まだ耳もピーンと下がったまま
呼吸が上がっています。
夜も可能な限り小鉄君の様子を見ています。
小鉄君自身はお外の自分のハウスが一番落ち着くようなのですが、
発作が酷いときは玄関で過ごさせて付き添っています。

もともと凄いパニック症候群の小鉄君…高齢になって、ちょっとした事で癲癇を起こすようになったようです。
ご飯の途中と、若手組みのワンワン!と言う騒がしい時間帯に発作が起きています。

雷や花火、大きな音、工事などでは大パニックを起こします。
旧動物ハウスで留守中、トタン屋根の工事が入っていた際にはパニックを起こして
ガラスに突っ込んで大怪我をしました。
その際の様子は→ 2006年11月22日 いよ君&マリンちゃん&小鉄君 動物病院へでご覧いただけます。

今だとパニックを起こすだけでは済まず、きっと発作を起こすと思います・・・。
問題はもうひとつ。
耳の付け根に浮腫が出来ております。
何度か繰り返してはいたのですが前回も手術前に自然破裂をしたためお薬のみの治療でした。

再びこうして大きな浮腫が出来たので手術をしなければならないのですが
癲癇と重なってしまって様子を見ている段階です。

この浮腫も癌などの可能性もあるのですが、硬くなく柔らかいため癌の可能性は低いのではないかと思われます。
老犬である事、この数日、連日発作を引き起こしている事、浮腫が出来る細胞の切除手術…

心配が耐えない状況ではありますが近日手術予定となっています。

これからは抗癲癇剤も服用し続ける事になると思います。

これまで自宅で老犬たち…動物ハウスで若手組みのお世話に当たってきました。

数年前に自宅の老犬たち十数頭を次々と天国へと見送り自宅には老犬お兄ちゃんだけとなりました。

ワンがお兄ちゃんだけになって、ようやく私の家族も長年の多頭飼育から開放され晴れて現在の自宅へ引っ越し

今はすっかりお爺ちゃん犬になったお兄ちゃんの介護を精一杯してくれています。

若手組みだったハウスの子たち

出会いに恵まれず今もハウス生活をしている小鉄君やバンビちゃん・プーちゃんも今となっては高齢犬。

そして豆男クン・G君・マリンちゃんという高齢犬達。

そして高齢の団体猫ちゃん達。

ハウスも年々大変になっていってます…。

みんな・・・本当にあっと言う間に老犬老猫に・・・時間が経つのは早い物ですね・・・。

若手組みも増えて、若い子とお年寄りを分けてあげる事も出来ないでいます。

老後をゆっくりと過ごせるように第2保護場所探しも続けております!

思うような幸せを与えてあげられない私にとっては高齢の子達のお世話は本当に辛いものです。

でも力の限り、皆が幸せな生活が出来るように頑張っていますので

どうか、みんなが幸せで居られるように力を貸してください!

宜しくお願い致します<m(__)m>

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