2006年8月12日〜14日
事故猫なっち君の様子

8月12日
病院へ連れて行こうとすると、またもや逃げられてしまいました・・・。とても手が出せる状態ではなくなり病院を断念しようかと思いましたが、10日の日にカテーテルが外れてから飲まず食わずです。また体力が落ちていくので心配です。キャリーバックの準備をすると病院へ行くと分かるので、だんだん捕まえるのが難しくなってきています(;_;)それでも連れて行かねば!・・・しかし色んなものを壊してくれたなっち。写真手前にちょーど写っているのが割られたオブジェの植木鉢・・・色んな物が壊れたけど「ゴメンなさい」で許していただきました。
やはり私では捕まえるのは無理でした。仕事中のシンさんに泣きの電話を入れて捕まえに来てもらいました。なかなか手が出せないでいるシンさん。
ケージの外に出しておいた猫トイレの中にうずくまっていたので、猫トイレごと回してなっちの顔を反対に向けて何とか捕まえました。
病院でガス麻酔をかけ、最初の病院で行った手術で下顎を固定していたワイヤーが飛び出してきていたので、それを全て取り外しました。そしてカテーテルを入れて、麻酔が効いている間に採血をしてエイズ・白血病の検査を行いました。検査結果はエイズが陽性でした…。上顎の骨折している骨と歯を体力が付いてから取り除く手術を行う予定でしたが、キレイにくっついてきていてグラ付きがなくなって来ているので無理に手術を行う必要はないようです。下顎についても、今はまだ左右がガクッ、ガクッとしていますが筋肉がくっついてきているので時間と共に骨もくっつくとのことでした。事故後、自分の力では何も食べれていないし、水も飲めないので、現在、非常に体力が無く、手術を行うのはとても危険だそうです。怪我の治療よりも命を助ける事が大事です。それに手術をしたからと言って食事が出来るようになる訳ではなく、かと言って手術をしないから自分で食事が出来ないと言う訳でもないとのこと。今の状態でも食べる子は食べるそうです。顎の骨が骨折しても、猫ちゃんの場合はご飯を食べれる子もけっこういるそうです。手術となるとかなり大掛かりになり、その分、麻酔の時間も長くなるので、手術をしない方向で治療をしていくのがこの子のためには一番いいそうです。この子が自分で食べれるようになるまで、しっかりお世話をするように言われました。ご飯を食べだすまで1ヶ月もかからないだろうと言う事でした。あくびが出来るようになるほど痛みは治まってきているので、とにかく体力を維持させてあげなければなりません。
通常ならすぐに覚めるガス麻酔でも、体力がないせいで、なかなか意識がしっかりしませんでした。ある程度しっかりしてくるまで病院で様子を見て、もう大丈夫と言われてから連れて帰ってきました。ガス麻酔も出来る限り短時間で済ませたのですが、ガス麻酔でこの状態ですから、お注射の全身麻酔をかけるのは本当に危険だと言われました。
今のところ、色々な食べ物を並べては捨てるハメになっています。全く興味がなく何をあげても知らん顔の状態が続いています。炎症がひどいので匂いがしないのかも知れません。
しっかり意識がハッキリしてから流動食をあげました!これまで管を頭に1箇所しか縫い付けていなかったのですが今回はもう1箇所縫い付けてもらいました。カテーテルを10日も外さないで付けている子は優秀だと言われました。弱っていたから外されずにすんだのでしょうね。だいたい4日くらいで外されちゃうそうです。この子も体力が付くにつれ、再々外れる事になるでしょう。
と言っていたら、夜の流動食時には、ここまで外れていました。中に入れようとしましたが、苦しそうにするし、ここまで出てきていると難しくて断念。先生に電話をしました。目印になる黒い点が5つ出てきているので、もう私が入れることは出来ないと言う事で指示通りカテーテルを外しました。
カテーテルを外して管の中に血が詰まっていたので洗浄してから後ろにテープで止めてあげました。明日は日曜日だけど、また病院です(;_;)
8月13日
失敗しないようにシンさんと一緒になっちを迎えに行きました。更に失敗をしないようにソファなど邪魔になるものをちょっくら移動させてもらって、なっちを無事キャリーバックに!
ガス麻酔の箱の中のなっちです。これで少し麻酔が効いてからお口にはめるのに変わります。まだ意識がハッキリしていて箱の中で怒っています<`〜´>
手術室には入れないマリンちゃん。扉の向こうでやんやん言ってます(−−〆)
うるさいので先生にダンボールに入れられちゃったマリン(笑)
ガス麻酔をお口にはめています。
今回もまた麻酔がすぐに覚めないなっち。ガス麻酔は直ぐに覚める一番安全な麻酔ですが、なっちの場合、普通よりずいぶん覚めるのが遅いのです。それだけ体力がないんです。
戻ってケージの中に入ったなっちに「大丈夫ぅ?」とマリンちゃん。
お世話の間中、なっちの周りを離れずウロウロするマリン。
8月14日
今のところカテーテルも外さず、おりこうさんにお世話をさせてくれています。またちょっと警戒気味のなっちになっていたのですが、今日、保護後2回目のなっちのゴロゴロをほんの少しだけど聞く事ができました。毎回、拭かなくてもいいぐらい鼻のつまりもなくなってきています。あと1ヶ月も頑張れば、きっと元気になってくれます。先生に、すぐ死んでもおかしくない状態から良くココまで頑張ったとなっちも私も褒めてもらいましたが、まだまだ私のガンバリにかかっているとの事なので私は責任重大です。頑張らねば(ふぁいと)!!先生も夜にも休みにも関わらず、なっちの治療をして下さるので本当に感謝しています。先生、ありがとう!

しかし、もうエイズっ子のお家はエイズの子が全員亡くなったので2年前に解約したし、白血病の子用のお家もモグ君だけになった時にモグ君をシンさんの実家に預けて解約しました。その後、近くにモグ君のためのワンルームを借りる予定でしたがシンさんのご両親が正式にモグ君の里親さんになって下さったので、現在エイズ白血病の子用のお家がありません…。なっちの状態が落ち着いてからは動物ハウスでお世話するつもりでしたがエイズが陽性だったので、今は元気になった時のなっちのお家を考え中です…。

ココに至るまでの経緯はこちらから→ @  A  B  C  D  E  F  G 

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