2006年7月23日 AM4:30
交通事故に遭っていた猫ちゃんを保護しました



猫ちゃんを病院に運んだ後に事故現場で写した写真です。
今日、交通事故に遭っていた猫ちゃんを保護しました。もしかしたら毎日夜明けにご飯をあげに行っている「なっち」かも知れません。以前の自宅に時々ご飯を食べに来ていた子ですが、その時からその辺りが縄張りや住処だった訳ではなく、いつからか時々ご飯を貰いに来ては縄張り猫に追い出される可哀想な子でした。当時からなんとか保護しようと頑張っていましたが、まったく近寄れない生粋の野良ちゃん。性別すら不明です。以前紹介した「なっち」詳しくはこちらへ
今日も動物ハウスに行く前になっちの所へ向かっていました。毎日会える訳ではなく、その辺りを車で走る事によって、どこからか車の音を聞き付けて出てきてくれるのです。そうやってなっちを探しては保護のチャンスを待っていました。なっちがいつもどの辺を住処にしているのかなど全く分かりません。なっちとよく会う場所で今日の事故の子を保護した訳ではないのでなっちだとは言い切れません。車の音で出てきてくれるから「なっち」と分かるだけで、お顔も良く見せてくれた事はないし、事故の子と一致するのはキジ猫ちゃんと言う事だけ。でもお顔を良く見れば分かるはず…だけど事故に遭っていた子のお顔はグチャグチャで判断できません。私は事故に遭っている子を見たら必ず生死の確認をします。どこからどうみても亡くなっている様に見える子でもショック状態に陥っているだけで生きている子は多く居るのです。即死の子も多いと思いますが、事故に遭った子の多くが二事故で命を落としているのも事実です。もし生きていたら…そう思っていつも確認します。今回もピクリとも動かず道路に横たわっているその子に、車を降りて近寄って行きました。かすかに息をしていることが分かり、すぐに抱き上げ車に乗せました。「ハァッ」まだ威嚇する力がありました。顔中血だらけです。でも、もしかしたら助かるかも知れない、そんな思いで事故現場の近くの病院から電話をして行きましたが電話に出てくれる病院はありません。事故に遭った子を保護しても助かる可能性の方が断然低いことは経験上わかっています。でもこれまで助かった子もいます。諦めてはいけない…近くの病院、行きつけの病院、何件も何件も電話しました。治療が遅くなればなるほど助からなくなる…焦りで手が震えていました。そして4時54分、我家の老犬を診て下さっている先生が電話に出てくれました。まだ暗いので深夜というべきか、もう早朝というのか、先生に「えっ?今何時?」と聞かれ「5時前です」と失礼を詫びる事も忘れ事情を話し、ただただ診て下さいとお願いしました。状態を話すと「ダメなんじゃないかな…」と言われましたが「もう車にも乗せてるし、まだ近付けば威嚇する力があるから診て頂けたら助かるかも知れないんです」と多分私は言ったと思います。先生は「怪我をしないように連れておいで」と言って下さいました。急いで先生の元に車を走らせましたが、一刻を争う事態に気が動転している私は道を間違えたり、途中でまた事故に遭っている子を見つけ生死の確認をしたり(この子は黒い仔猫ちゃんで、もう亡くなっていました)、そしてやっと何とか病院まで辿り着きました。猫ちゃんは車の中で横たわって、もう息も途切れ途切れにゼェゼェとなっていました。先生が病院の表に出て待っていて下さいました。猫ちゃんを連れ出そうと手を伸ばしたら、逃げようとしました。事故に遭ってる子の保護では何度も大怪我をしてきました。ケージも何も無いのですから、そのまま抱くしかないのです。一瞬、怖いと感じました。でも暴れる力は弱く、無事に病院内に運ぶことが出来ました。すぐに消炎剤と止血剤のお注射をして下さいました。そして猫ちゃんはそのまま入院しました。病院でも威嚇して「ハァー」と言っていました。麻酔なしでは何も出来ないすごい野良っ子だね…って言われました。かなり頭をやられているので麻痺は残るだろうけど助かる可能性はあるそうです。どうかどうか助かりますように…今は祈ることしか出来ず、とても心配でたまりません。写真1枚目は事故後に事故現場に戻って写した写真です。保護したときは暗くて分かりませんでしたが、事故後、猫ちゃんが自力で移動しており、すごい血の量が何箇所かにありました。車の中もあちこち血だらけになっていました。片目も普通ではなかったし、顔・口の中・胴からも血が出ていたような感じでした。先生が診てくれなかったら間違いなく亡くなっていました。その子がなっちでもなっちでなくても、まだ助かる可能性がある、命あるときに出会えて良かったです。皆さまもこの子が助かるようにどうか祈ってください。お願い致します。みんなの思いが届きますように・・・。それから、その後、なっちを探しましたが会うことは出来ませんでした。明るい時間は会えないことが多いので何とも言えません。これからこの猫ちゃんのキレイになったお顔を見ることが出来たらなっちかどうか判断できると思います。毎日いつものようになっち探しにも通います。

今日は雨、事故に遭って、生きているのに自分では動くことが出来ず雨に打たれながら亡くなっていく子や、こうしている間にも更に車やバイクに轢かれ命を落としていく子もいるのでしょうね・・・。誰かが手を差し伸べれば助かる命は沢山あります。どうか苦しんでいる動物達が心優しい誰かに出会えますように。そして、見て見ぬフリをするのではなく、そういった子に手を差し伸べる側になってあげてください!倒れているのが人間なら誰かが救急車を呼ぶでしょう。相手が動物でも同じように病院へ運ぶことが当たり前の世の中になりますように願っています。

明日私が、命の危機を脱した猫ちゃんと病院で再会できるよう、いっしょに祈ってくださいね!生きている猫ちゃんの写真を皆さまにお見せできると信じてます。

そして休日の早朝に引き受けてくださった先生に心から感謝しております。先生、本当に本当にありがとうございました<m(__)m>


猫ちゃんを乗せた車のシート。

その後の様子    @  A  B  C  D  E  F  G  H  I  J  K  L  M  N

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