2006年7月2日 虐待? 4本足とも骨折した仔犬ちゃんを 北九州第1エリアより保護しました! |
私が北九州エリアに来るのはダイちゃん(第1エリアの怪我をしていたサム君)を連れ去って帰って以来です。みんなが次から次にワンちゃんを連れ去る私を許してくれているのかとても気がかりで本当に早くみんなと会いたいと思う日々を送っていました。支援者のサクピーさんがみんなに手作りご飯を作って下さったので今日はみんなに美味しいものを食べさせて帰ることが出来るなぁ〜とルンルンとみんなの元へやって来ました。みんなが歓迎してくれたので本当に嬉しかったと言うかホッとしました。 | ||
みんな手作りご飯の取り合いです(^_^.) きっと久しぶりの美味しい食事だったのでしょう・・・。 |
||
平和な時間も束の間。私は順ちゃんの様子がおかしい事に気が付きました。そして順ちゃんの後を追っていくと写真の草むらの中(オレンジの円で囲っている部分)に仔犬が1匹いる事に気付きました。数歩、近寄っただけで仔犬はすごい悲鳴のような雄叫びをあげました。まだ距離もあるのに「なぜ?」と思い更に近寄ると一層すごい雄叫びを上げて逃げようとしました。しかしどんなに逃げようともがいてもジタバタ前足を動かすだけ。私はその動きを見て下半身付随に違いないと思いました。すぐにシンさんに伝え捕まえに来てもらいました。 | ||
逃げようと雄叫びを上げましたが30センチぐらい前足で這って進むのが精一杯の子・・・。母犬だと思われる順ちゃんは仔犬の雄叫びにキュンキュン鳴いて近寄ってきます。あまりに悲しい母犬の声に胸が締め付けられる思いでした。 | ||
仔犬を取り返そうと追ってくる順ちゃんに「大丈夫だから。大丈夫だから。」と必死に伝えました。分かってくれるでしょうか?どうか分かってほしい…そう願っています。ごめんね、順ちゃん・・・。でもこのままじゃこの子は生きられないんだよ。分かってね。連れて行くけど許してね・・・。 | ||
必死に順ちゃんに話をしているシンさん。 | ||
いつもなら積んでいる保護のためのケージも全部動物ハウスで使用中のため車には何も積んでありませんでした。唯一あった紙袋に入れて保護しました。全く動く事が出来ない子。後ろ足が折れているのは確実でした。交通事故なのかもしれないと思いました。でも前足も腫れているし、この子にいったい何があったのだろう?とにかく連れて帰るしかありません。 | ||
ずっとイジけている順ちゃん。悲しい声で鳴いています。人間が車から離れると車の側に行き子犬を探しています。耐えられない感情が込み上げて涙がこぼれます。順ちゃんも一緒に連れて帰ってあげたい…でも今は場所がない…本当に悔しいです。情けないです。辛過ぎます。順ちゃんの悲しい瞳、悲しい声が今も心に響いて離れません。いつの日か連れて帰ってあげることが出来た日に、私達がここから連れ去った子達はこんな風に幸せな生活を送ってたんだぁ…と感じさせてあげたいと思っています。みんな順番に必ず迎えに行くからね。待っててね。 | ||
仔犬の雄叫びに全員警戒して遠くに離れていきました・・・。当たり前とはいえ悲しい瞬間です。今日はみんなの警戒心を少しでも和らげるために来たはずだったのに、また1匹みんなから奪っちゃったね。でも必ず助けるからね。 | ||
茂みの向こうにふさこちゃんの子供達を発見。私達から隠しているのでしょうか?最低でも6頭は仔犬の姿がありました。すごく警戒心が強くてとてもとても保護が行える状態ではないようです。 | ||
当会動物ハウスの駐車場に到着。前足は2本とも腫れていて後ろ右足は確実に骨折しています。歩く事は愚か自分で立つ事も出来ません。目にも生きようとする力は全くなく、もう自分自身が生きる事を諦めてしまっている表情です。もちろん病院が開くまでしてあげられる事はそれほどありません。ノミだらけだけど体力的に駆除を行ってよいのか悩みましたが、生後数日から使えるフロントラインのスプレータイプなら大丈夫だろうと判断してノミ駆除を行いました。 |
保護したときのような雄叫びはあげなくなりましたが、生きる望みも希望も全て捨ててしまっています。この子の姿に表情に瞳にただただ悲しみが込み上げてくるばかりでした・・・。 | ||
この子もにゃんにゃんルームに入れました。パルボの件があるので体力がない子犬を保護したことは、とても心配です。でも放置して帰ればこの子も生きれる可能性は皆無でしょう。とにかく頑張るしかありません。しかしミルクを上げても飲みません。ご飯をあげても知らん顔・・・。シンさんがチーズ入り唐揚げはどうかな?と買って来ました。あげて見ると少しずつパク・・・パク・・・と食べ始めました。少しホッとしました。 | ||
翌日、動物病院へ | ||
動物病院に行くためにご寄付で頂いたキャリーに入れ替えました。 | ||
体重僅か2キロ。骨に皮がついているだけの状態です。先生に診て頂いて、涙を流さずにはいられない事実が判明しました。足は4本とも同じ間隔で骨折していたのです。ケガや内臓の異常もなく、同じ間隔での骨折、とても事故とは考えにくい状況です。骨折してから3週間ほど経っているのではないかと診断されました。証拠も何もありません…ですが私は間違いなく虐待による物だと確信しています。3週間前、まだ小さかったこの子を誰かが捕まえ足を折ったのです。だからこの子は私が近寄って行った時、まだ充分に距離があったにも関わらず、恐ろしい体験が脳裏をよぎり、人間が近付いてくる=また痛い目に合わされると悲鳴をあげたのだと思います。神経は通っており、半身不随ではありませんでしたが、骨折後、時間が経っているので骨をもう一度折って手術を行わなければならないとの事です。後ろ足の1本は比較的いい状態で繋がっているようでそのままでもいいようですが3本は手術が必要です。しかし3本とも手術するとこの子は全く動けなるから困ったね・・・と先生。しかし1本ずつしている時間はないそうです。とにかく今の体力で麻酔をかけたら死んでしまうかも知れないので、今はとにかく栄養のあるものを食べさせて元気にすることが大事だと言われました。昨夜、オシッコはしていたけど便はまだしていませんでした。オシッコは垂れ流しではなく自分の意思でしているのか、また寝たまま自分で便をする事が出来るのか尋ねました。自分の意思で排便しており寝たままの状態で便もできると言う事です。体力の無い仔犬ですし入院させて点滴をしたほうが良いのではないかと尋ねましたが、怯えているこの子を見て、私の元でしっかりご飯を食べさせ安心させてあげなさいと言われました。点滴より手作りの美味しいご飯の方がよっぽど体力が付くし、病院より私の元でお世話されたほうがずっとこの子のためだと言われました。体力的にまだワクチンもうてませんが、精一杯この子の看護をしていく事にしました。数日間、様子を見て、少し状態が良くなったら、まずは軽くガス麻酔をかけてギブスをするそうです。その時に状態次第でワクチンも行う予定です。ギブスの期間がどれくらいか分かりませんが、その後、手術になるようです。今のところ、そのように獣医さんに聞いています。また随時、皆さまにもお知らせしていきます。 | ||
食欲があまり無いので心配だと先生に言うとチーズをあげてくれました。緊張しているのかやはり少ししか食べなかったので残りは私が食べました(^_^.)そしたら先生が私に「お腹が空いてるのか?」と言うので「いつも空いてます(^_^.)」と答えると私にもチーズを下さいました(ハハハ) 検便検査を行うと回虫がたくさん寄生している事が分かりました。帰って回虫駆除を行うように言われました。回虫駆除はすぐに行ってよいようです。先生が蛇口をひねった音に反応したからとお水をあげて下さったらお水をクピクピ飲んでいました。 |
||
完全看護が出来るように帰ってにゃんにゃんルームから動物ハウスの2階にお引越し。自分で立つことが出来ないので重みのあるちゃんとした食器でなければひっくり返してしまうため、少し高いけどペットショップに器を買いに行って新調しました。 | ||
移動にはちょうどいいけど、少し狭いかなぁ?と思ってケージに入れ替えてあげましたが、やはり全く元気がありません。回虫駆除を行う予定でしたが便が下痢だったためお薬を飲ませて少し様子を見ています。 | ||
足がヘンな方向に向いているのが分かりますか?腫れていて可哀想です。でも先生のお話によると時間が経っているため私が思うほどは痛みはないとの事でした。 | ||
ぐったりしていて息が荒くゼェゼェハァハァなっています。寝たまま排便を行うのでバスタオルをオシッコーシートで包んで、寝返りが打てないこの子が痛くないようにフワフワにしてあげています。先生に言われたようにお肉を煮てあげています。ご飯を喜ぶような素振を少し見せてくれるようになりました。 | ||
器を新調してからは何とかひっくり返さずに上手にご飯を食べたりお水を飲んだりできる様になりました。 | ||
保護して3日が経ちました!この子の名前はじゅんぞう君です。名前も少し覚えたようです。「じゅんぞう♪」と呼ぶと反応してくれます。少し笑顔を取り戻しました。この子も生きようと望みを持つようになったようです♪まだ人間には怯えていますが目にも輝きが戻ってきています。シンさんと交代で全力でお世話に当たっています。トイレをしてもそこから動けないから少しでも不快な思いをさせないよう24時間体制で頑張っています。トイレをしたら前足を動かして知らせるようになりました。すぐにお掃除をしてくれると分かっているようです。これからこの子は沢山の痛い治療を乗り越えなければならないでしょう。せめて不安にならないように精神的な面だけでもカバーしてあげられるよう頑張ります。 | ||
↑時間が許す限り、こうして側に置いてお世話をしています。人の手からもご飯を食べるようになりました↓ ご寄付で頂いたベッド・キャリーバック・ケージ・バスタオル類・オシッコシートetc…大活躍しています。 皆さま、本当に有難うございます<m(__)m> |
||
費用がどれほどかかるのか今のところ想像も付きません。度重なるお願いで本当に申し訳ありませんが、どうか歩く事は愚か自分で立つ事も出来ないじゅんぞう君のための治療費・手術費・ワクチン接種費などのご支援をお願い致します。皆さま、どうか私達と一緒にじゅんぞうを救って下さい。宜しくお願い致します<m(__)m> |
その後の様子@ | その後の様子A | その後の様子B | その後の様子C | その後の様子D |
その後の様子E | その後の様子F | その後の様子G | その後の様子H | その後の様子I |
その後の様子J | その後の様子K | その後の様子L | その後の様子M | その後の様子N |
その後の様子O | その後の様子P | その後の様子Q | その後の様子R | その後の様子S |
これ以降のじゅんぞう君の様子は近況報告日記や動物ハウスの様子でご覧いただけます。